ふたりの首相
2019年8月6日(火)
引き続きアロースターです。
前にも述べましたが、アロースターはマレーシアの総理大臣を2名輩出しています。
<トゥンク・アブドルラーマン>*画像はネットから引っ張ってきました。
英領マレーシアが独立し、マラヤ連邦成立時の首相で、その後シンガポールとボルネオ島を含んだマレーシアになった時も引き続き首相であった人物です。
<マハティール・ビン・モハマド>*画像は同様にネットから。
マレーシアの首相を22年続け、日本を見本にするルック・イースト政策を打ち出した人物です。なんと、昨年首相に返り咲きました。現在94歳というのは、世界最高齢の政治指導者なのではないかと思います。
このふたりがアロースター出身で、その生家が公開されているので、訪れてみました。
<ゲート>KP/DA18-50mm
まずは現首相のマハティールの家へ。市の南側にあり、こんなゲートを通っていきます。
<ケダ川>KP/DA18-50mm
しばらくすると橋が現れ、ケダ川を渡ります。
<この先>KP/DA18-50mm
橋の道路沿いにマハティールの生家があります。
<マハティールの生家>KP/DA18-50mm
この小さな家がマハティールの生まれた家です。現在はかなり管理されていました。
入ると、係がやってきて記帳させられました。内部は写真撮影禁止です。高床式の部屋数4つくらいの家ですね。このくらいの家でも寝室が2つくらいあったので、大家族であったようです。
<パビリオン>KP/DA18-50mm
小さな家を中心にいくつかの建物が周りを囲んでいます。どうやら、マハティールに関する資料やビデオを流すような設備のようですが、すべて公開されていませんでした。まだこれからといったところですかね。
市の中心部というか宿泊したホテルから徒歩で20分あまり。それでもなんか疲労感がありました。かなり暑かったんです。おそらく、軽い熱中症になりかけだったのかも。仕方がないので、ホテルに戻り、水シャワーで身体を冷やしました。
初代首相アブドゥルラーマンの生家、ルマムルデカはホテルから近くにありました。大通りからちょっと入ったようなところで、ここにそんなものがあるのかという雰囲気です。
<ルマムルデカ>KP/DA18-50mm
こちらのほうが、かつて人が住んでいたという感じがします。敷地も広いですね。無理やり後から建てられたようなパビリオンもありません。
<二階建ての住宅>KP/DA18-50mm
これがアブドゥルラーマンの生まれた家です。高床式ではなく、二階建てのしっかりした住宅ですね。マハティールの家よりも裕福な感じです。
内部はやはり写真撮影禁止です。記帳も致しました。すべての部屋に入れますが、画像はないんですね。
<所有したボート>KP/DA18-50mm
彼は首相引退後もここで暮らしていたようです。アウトドアを好んだようで、このボートで近くの水路から出かけて行ったみたいですね。
マハティールはその後あの生家で暮らした様子はありませんでした。
アブドゥルラーマンはマレー人と華人の対立した事件の余波を受けて首相を辞めたようで、志半ばでやるべきことが自分でできなかった思いはあるでしょうね。
一方、マハティールはほぼすべてのことをやり遂げ、引退して悠々自適の暮らしだったようです。かといって、アロースターには暮らさず、まさかの92歳での首相復帰。この後どういう人生が待っているのでしょうか。
ふたりの首相、どちらが幸福度が高いんでしょうね。
今日のマレー人最終回
<ペナンの魚屋>PowerShot
どうも肉や魚は男性が扱う商売みたいです。まあ、ほとんどどこの国に行ってもそれは同じような気がしますが。
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コメント
マレーシアの首相が二人も出ているのは奇遇ですね。
それにしても、90歳でよく首相になろうと思いましたよね。
彼が当選して、かつて最も日本のことを賞賛してくれたマハティール氏に安倍首相は何も言ってないんですかね。
投稿: カルロス | 2019年10月11日 (金) 00時06分
カルロスさん、こんにちは。
単なる偶然ですが面白いですね。
マハティールはアブドゥルラーマンの首相末期にアブドゥルラーマンを批判しています。
それにしてもよくぞの90歳カムバックです。
本人はつなぎの気持ちで出たようですね。
前首相を引きずり下ろすために。
某国の首相ははっきりいって開発途上国には顔を向けていませんよ。
投稿: ヒョウちゃん | 2019年10月11日 (金) 21時45分