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2019年11月 6日 (水)

ベンチシートでナコンシータマラートへ

2019年8月10日(土)

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<ハジャイ駅チケット窓口>PowerShot

キャセイをチェックアウトし、駅にやってきました。窓口にたどり着くには荷物検査を受ける必要がありますが、係不在でパス。もちろん、タイ南部のテロ対策ですが、ゆるゆるです。

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<チケット>PowerShot

窓口で口頭で購入しました。各駅停車の当然三等席で37バーツです。距離は200km以上あるそうなので、バンコクでいえばナコンサワンとかナコンラチャシマーくらい離れていますかね。

でですね、窓口の駅員は若い男性でしたが、簡単な英語を話すんです。一昔前のタイ国鉄の職員は愛想のかけらもなく、英語も理解しないようでしたが、やけにフレンドリーでした。このあと、何回か駅でチケットを購入していますが、いずれも英語を理解してくれました。そういう職員を置くようになったんですね。ただ、フアラムポーンではまだ外国人用窓口がありますから、一般の窓口ではだめかもしれませんが。

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<ホーム>PowerShot

その駅員に教えてもらったホームに行くと、飲み物や食べ物を準備している人たちがたくさんいました。すべて、駅売りの物品です。

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<スンガイコーロク行き列車>PowerShot

バンコク方面から列車が到着しました。バンコク発スンガイコーロク行きの特急です。ものすごく人が乗っています。準備していた飲食物を手に仕事が始まります。フアラムポーンとかではあってもよさそうなんですが、あまりこういう光景は見ません。一昨年イサーンへ行った時もウボンラチャタニー方面もノンカイ方面も駅売りを目にしませんでした。ごくわずか車内販売がやってきたくらいで。おかげで、早朝のノンカイからしばらくは飲まず食わずで過ごしたくらいです。

なぜかはわかりませんが、タイ国鉄の南本線は車内も駅でも売り物が充実しているとききましたが、実感させる光景でした。予定では昼食時間を車内で過ごすはずで自分も車販から何か買おうと思った次第です。

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<やってきた車両>KP/DA18-50mm*画像はナコンシータマラートに到着後のもの

ナコンシータマラート行きの列車はヤラーからやってきます。ディーゼル機関車が牽引する客車が数両です。珍しくグリーンをメインに塗り分けられた客車でした。乗客はかなりいましたが、速攻で乗り込みます。座席を確保しました。

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<ロングシート>PowerShot

乗ってびっくり。向かい合わせのクロスシート(ボックス型)ではなく、つり革まであるロングシートだったんです。画像は空き出してから撮ったものなので参考になりませんが、シートはすべて人で埋められ、その前のつり革にも人が鈴なりでした。いつもこんなに混むんでしょうか。

多分この列車はタイ人は無料ですね。乗り込むには窓口で行き先を告げてチケットを発行してもらうのですが、料金のところはゼロとなっているはずです。そして、この日は土曜日。時間はかかるけどタダなんだから、ちょっと出かけてくるかみたいなノリで乗り込んだ人も多いのではないでしょうか。ま、払っても37バーツなんだけど。

この無料列車、車両のどこかにタイ語で「無料」と表示されているはずです。条件はすべて座席指定なしのオール三等車両だけの各駅停車の列車ではないでしょうか。この後判明しましたが、特急などに連結されている三等車は座席指定ありなので、無料にはならないはずです。

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<車販現る>PowerShot

ともかくハジャイ出発直後は常に座席前に人が立っていて座っている身にも圧迫感がありました。普段、通勤の満員電車でたまに座れますが、その時以上に人の圧を感じましたね。それでも、通路の真ん中までは人で埋まりませんので、車内販売がやってきます。

で、このロングシートなんですが、JRや私鉄はひとつの車両に片側4つくらいのドアがあり、車両の端を除きシートは7人掛けです。ところが、この客車はドアが車両の端に1つずつあるだけで、その間を超ロングシートが埋めてあるわけです。なんかすごい。

途中のパッタルンなどから降りる人が多くなり、車内が安定してきました。立つ人はちらほらです。

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<空いてきました>PowerShot

ようやく、外の風景も見られるようになりましたが、ロングシートであることには変わりがありません。なんか旅情ないですよね。

JRの青春18きっぷなどで優等列車を使わず、遠くまで行く人もいますけど、中央線快速とか山手線がそのまま松本や静岡に行くわけではないですからね。

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<また車販>PowerShot

自分の場合はキャリーバッグは頭上の棚に上げましたが、サブのリュックやトートバッグは置き場がありません。膝の上か足元です。それにこの客車はあまりメンテナンスがよくないです。はっきりいって床がかなり汚れてます。タイの列車はどれも年季が入っていますが、車内清掃などは結構行われているのですね。

でも、無料列車ともなると、それがおざなりという話もききました。この列車の一部の男性は、客車の連結部分に行き、喫煙をします。タイでは駅構内と列車内はずいぶん前から禁煙なんですが。そのあたりも無料列車と関係するみたいですね。

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<到着>KP/DA18-50mm

列車はカオチュムトンでナコンシータマラートへの支線に入ります。ここで方向が変わるのですが、ロングシートですからあまり実感がわきません。ここで車販の皆さんは降りました。ナコンシータマラートまで行ってしまうと、帰りが大変なんです。戻りの足がありません。

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<非常食>PowerShot

車販に期待していましたが、身動きがならないままで購入してもと躊躇している間に車販がいなくなってしまいました。もしものためにとセブンで購入した1本9バーツのバナナ2本が昼食となった次第です。

カオチュムトンからは30分程度で終着ナコンシータマラートに到着しました。ああ疲れたぜ。

でも、ホームに着かないんですよね。到着したのはホームから離れた線路上でした。よっこらしょっと荷物を下ろし、不安定なところをしばらく歩いて外に出ました。所要時間5時間あまり。でも、37バーツだからな。

今日のコンタイ

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<ぐっすり>PowerShot

どこでも眠れるのがタイ人の強みでしょうか。ロングシートでも空いてくると横になって眠る人も現れます。気持ちよさそうですよね。

ま、ワタクシも新宿始発の快速急行とか急行で座れた時にはコロッと眠りますが。

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コメント

最近はJR東日本と東海はローカルをどんどんロングシートに変えているので、浜松や松本くらいまではずっとロングシートってこともおこると思います。(一部ロング、一部セミクロスの編成が多いので車両をかわればよいことが多いですが、全車ロングのこともそこそこあるようです。)最近は東北地方も山形とか秋田付近などの交流電車がロングシートにかわっているのじゃないでしょうか。風情ないですね。(東海の名古屋付近とJR西日本は、昔と同じで、今も新快速・快速はクロスで、各駅停車をロングとわけていますね。)

投稿: とんび | 2019年11月 7日 (木) 14時04分

とんびさん、こんにちは。
ま、いってみれば通勤圏が広がっているってことかもしれません。
日本ではね。
バンコク近郊で「コミューター」のサインのある時刻表もあります。でも、通勤列車じたいあまり見てないというか。ディーゼル気動車ではつり革のあるタイプもありますが、ロングシートは一部ですね。
今回、この列車だけが異質というか例外でした。

投稿: ヒョウちゃん | 2019年11月 7日 (木) 22時38分

最近日本の駅員さんたちも若い人は英語が話せるようになっていますね。
地方のバスなどでも外国人観光客の多い所では運転手さんたちが最低限のことは言えるようになっているみたい。
外国語の習得には必要に迫られることが一番ですね。

投稿: Lunta | 2019年11月 8日 (金) 11時43分

Luntaさん、こんにちは。
必要に迫られること、その通りですね。
タイ国鉄の場合、上からの指導もあるんじゃないでしょうか。
でも、タイはかなりの外国人が訪れ、9割方はタイ語ができないんじゃないすかね。
タイ人は外国人慣れしてるし、コンビニ程度でも英単語を使ってくれるようです。

投稿: ヒョウちゃん | 2019年11月 8日 (金) 21時36分

タイ語で無料はフリー(ฟรี)です、英語のフリーですね、掲示板のとこを拡大したけど読めないです(^^ゞ
社内販売からタイ人は買って食べているんですかね

投稿: kimcafe | 2019年11月10日 (日) 08時38分

kimcafeさん、こんにちは。
今回はブラジルからですね。ありがとうございます。
この列車は大混雑でした。
あとの各駅停車は余裕で座ることができました。
次のRapidはバンコク行きだったからか、すごく混んでましたね。
車内販売ですが、ドリアン丸ごととかでしたかね。
すぐ食べられるものは少なかったようです。
すぐ近くのおばさんがやたらと購入していたんですが、土産用だったみたいです。
次に乗る列車から車販は充実してきます。

投稿: ヒョウちゃん | 2019年11月10日 (日) 09時11分

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