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2020年7月18日 (土)

カルトな洋楽カバーPart1

かすてら音楽夜話Vol.86

Hw0912

<カイルアコナ>KP/DA21mm*イメージです

いまだに半分ステイホーム状態なんですが、やたらめったらYouTubeを見ております。必ずしも音楽ものばかりではありませんが、時に引っかかるものが出てまいります。

今回取り上げるのは、洋楽カバーです。つまり、あちらの作者によって作られた楽曲を日本在住のシンガーやグループが歌ったものです。こういう分野になりますと、もともとあちらに志向のある人が出てきます。例えば、尾崎紀世彦とか朱里エイコですね。朱里さんなどは16歳で単身渡米しあちらのショウビズを経験してますから、英語で歌って全く不自然さを覚えません。尾崎さんはカントリー&ウエスタンバンドなどにいて、スタンダードナンバーも得意としていました。

こういう人たちを取り上げてもいいのですが、今回はもうちょっと掘り下げて、洋楽の大ヒットを日本語の歌詞で歌う、意外な人を取り上げたいと思います。

1曲目

 

ゴールデンハーフ「ゴールデンハーフのロコモーション」でした。

おそらく今回取り上げる曲の中では、唯一シングルカットされたものです。原曲は「The Loco-Motion」といい、1962年にLittle Evaが歌い、ビルボード週間シングルチャートで1位を獲得しています。また、1974年にGrand Funkというハードロックバンドがカバーし、またしてもビルボード週間シングルチャート1位を獲得しています。

でも、「ゴールデンハーフのロコモーション」は1973年リリースなので、グランドファンクよりも早いですね。

原曲の作詞はGerry Goffin。作曲はCarol Kingです。ゴーフィン&キングは当時のヒットメーカーでキャロル・キングはのちにアルバム『Tapestry』(邦題:つづれ織り)、シングル「It's Too Late」でメガヒットを記録し、グラミー賞4冠を獲得しています。まあ、すごい人の作品なわけですよ。

この曲はぶっちゃけ、子供向けでして、当時夫妻であったゴーフィン&キングのベビーシッターであったリトル・エヴァが歌ったものですね。日本語詞はあらかはたかし(音羽たかしのペンネームもあり)がつけました。ゴールデンハーフ以前には伊東ゆかりがカバーしてます。オリコンのチャートが不明なんですが、当時ゴールデンハーフは「8時だヨ!全員集合」にレギュラー出演してましたので、それなりにヒットしたと思います。

さて、ゴールデンハーフですが、デビューは「黄色いサクランボ」で当時は5人組。すぐに一人抜け、4人組になりました。「ゴールデンハーフのロコモーション」当時も4人組でしたが、直後に一人が脱退し、3人組となりました。YouTubeの映像は3人ですね。全員集合のレギュラーであったということは、ナベプロ所属です。

全員がハーフであるというのが売り文句でしたが、この映像で残った3人だけが正真正銘のハーフですね。ステージに向かって左がルナ、センターエヴァ、右がマリアですね。ハーフであることからか、デビュー曲のみが日本人の作った曲で後のシングルはすべて洋楽のカバーでした。とはいえ、所詮はB級アイドルです。1974年に解散いたしました。

2曲目

 

小山ルミ「カム・トゥゲザー」でした。

原曲はいわずと知れたBeatles「Come Together」です。作者はJohn Lennon&Paul McCartney。これまたビートルズのヒットナンバーですね(ビルボード週間シングルチャート1位)。小山ルミのカバーはシングルカットされてません。おそらく、アルバム『ビートルズを歌う』の中の曲ではないかと思われます。日本語詞は千家和也です。

小山ルミさんも実はハーフですね。そしてこれまた「全員集合」に出ていたような気がします。加藤茶との交際も噂になりました。

カバーなんですが、かなり原曲に忠実なアレンジです。特に、リンゴ・スターのドラミングを忠実にコピーしてますね。ジョンの歌詞はかなり難解とされ、千家さん見事に女性の視点で言葉をつけたといえますね。

それにしても、なんで小山ルミがビートルズのカバーアルバムを出したのか。まるで意図がわかりません。歌い手のわがままが通るほど、当時の芸能事務所は甘くないので、逆に事務所側の意向があったのでしょうけど。ヒットするとか思っていたのでしょうかね。

色々調べていて、すごいことを発見。小山ルミは、海道はじめ「スナッキーで踊ろう」のバックコーラスに加わっていたそうで。トーマスさん、情報お持ちでしたら教えてください。

3曲目

 

草刈正雄「アローン・アゲイン」でした。

原曲はGilbert O'Sullivanの「Alone Again(Naturally)」です。これまた、ビルボード週間シングルチャート1位獲得曲です。

アレンジは原曲とはだいぶ違っていますが、草刈さんのヴォーカル部分はギルバート・オサリバンの抑揚を抑えた歌い方に忠実だと思いますね。日本語詞は山上路夫です。その言葉もかなり原曲に近いですね。かなり内省的で暗い内容ですけど、ギルバート・オサリバン同様、さらっと歌ってます。

個人的にはギルバート・オサリバンの「Get Down」がもう少し感情を込めた曲で好きなんですが。草刈さんの「アローン・アゲイン」はシングルカットされてないですね。いくつかのアルバムでの収録曲のうちのひとつですね。映像はそのアルバムジャケットでしょうが、どことなく「大草原の小さな家」のお父さん風。相変わらず爽やかでございます。

4曲目

 

天童よしみ「ヴァケーション」でした。

原曲はConnie Francis「Vacation」です。1962年のヒット曲ですが、残念ながら9位止まり。でも、日本では弘田三枝子や中尾ミエなどがカバーしてます。日本語詞は灘健児です。おそらく、アメリカよりも日本での知名度が高い曲です。

民謡出身で「田舎っぺ大将」の「大ちゃん数え唄」の天童さんがそれほどこぶしを回さず歌い上げてます。この意外性ですが、全曲洋楽カバーのアルバムを出しているみたいですね。

YouTubeではその他の洋楽カバーも上がっているのですが、中にはまるでこぶしを回さず歌い上げるものもありました。まあ、あれだけの優れたシンガーですから、何を歌っても上手なんでしょうね。

こちらの「ヴァケーション」のカバーでは少しこぶしを回しているのですが、それは日本で最も「ヴァケーション」でのダイナマイトのようなヴォーカルを聴かせた弘田三枝子に敬意を表してのものではないかと思います。

第2弾あります。次はやはりカバーですが、もっとカルトな曲です。でも、音楽性は高かったりして。

★引き続きご意見、リクエストお待ちしています。

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コメント

ゴールデンハーフ、懐かしい!
ドリフのコントにエバは欠かせない存在でしたね。
バナナボートも歌ってませんでしたっけ?
ジャマイカ音楽を初めて体験したのがゴールデンハーフでした。

グランドファンクのロコモーションは衝撃的でした。
中学の時にラジオの洋楽ランキング番組で初めて聴いた時、それまでのグランドファンクから垢ぬけた印象でした。
プロデューサーの存在の大きさをトッドラングレンで知りました。

リクエストなんですが、「バンドやグループで地味な存在だけど、実はすごい人」というのはどうでしょう。

投稿: lastsmile | 2020年8月12日 (水) 13時06分

lastsmileさん。
お久しぶりでございます。
ゴールデンハーフといえばエバですよね。
彼女が一番芸能界でその後も活躍しましたね。
コントをやってましたが、メンバーの中では一番真面目に取り組んでいたんじゃないでしょうか

グランドファンクは「We Are The An American Band」でも1位を取ってますが、これもトッド・ラングレンのプロデュースですね。
でも、「ロコモーション」で一般大衆に降りてきたというか、親しみやすくなりましたね。

リクエスト、ありがとうございます。
期待外れになるかもしれませんが、頑張ります。

投稿: ヒョウちゃん | 2020年8月12日 (水) 17時07分

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