バンコクでお屠蘇と雑煮
またもや古い思い出を。
<ナコンパトム>MZ-3/FA35mm
ラオスからバンコクに戻り、ナコーンパトムに出かけました。物好きとはこのことかも。何を考えたか列車で出かけたのです。
タイ国有鉄道(SRT)の列車に乗るのは初めてではありませんでした。その日の朝、ホテルをチェックアウトし、空港で予約した別のホテルに宿替えしました。午前中でしたがチェックインでき、さて、これからどうするかとふとガイドブック付属の時刻表を読むと、午後の早い時間にスンガイコロク行きの列車があったので、フアラムポーンまで行き、チケットを購入しました。
今考えればそれは長距離列車の「急行」に相当するものです。ですが、20バーツで購入できました。当然乗り込んだのは3等車ですが、適当に座っていても次から次へと座席指定の客が現れ、どんどん席を追いやられたのでした。おそらく、座席指定の分は完売で、通常料金で売ってくれたのですね。ま、なんとかすべて座れましたが。
ナコンパトムでは大仏塔を見学し、帰路につきます。列車はないのでバスにしました。当時ナコンパトム程度の都市ではほとんどローマ字の看板はなく、何とかバス乗り場を見つけたのです。料金は40バーツでしたが、タイ人に倣ってサーイタイ(バンコク南バスターミナル、移転前です)の近くで降りたはいいものの、交通手段がよくわからず結局タクシーを利用しました。
ホテルはプラトゥーナムだったので、フアラムポーンからMRTとBTSに乗り継ぎです。せっかくなので、シーロムで食事をして帰ることにしました。
<スーパードライ>IXY DIGITAL500
入ったのは「江戸屋」という日本食レストランです。以前来たことがあったのでここにしようと考えてました。今年の1月にシーロムに滞在していたので、同じビルを見てみたのですが、ビル内で移転したようです。その時は見つけられず、廃業かと思っていましたが。
ここに来ると、読売新聞が読めるのです。それに、日本の雑誌なども置いてあります。
まずはビールで、スーパードライです。それもジョッキ入り。もちろん、タイのビールもありますが、まだ当時は日本のビールにこだわりがありました。美味いです。突き出しも白菜の漬物に小海老がのったものです。浅漬けや酢漬けではなくちゃんとしたものです。流石です。ま、駐在員相手の店だろうから、半端なことはできませんね。
ここの店員は全員タイ人ですが、注文を取るのは和服を着たタイ人女性です。メニューは完璧に日本語がインプットされています。会話は無理でしょうが。注文を済ませると、予想外のものがやってきました。
<お屠蘇>IXY DIGITAL500
正月限定のサービスだそうです。すでに三が日は過ぎていましたが、ありがたくいただきます。
当時は休める時期が8月と年末年始くらいで、それのほとんどを旅に充てていましたので、お屠蘇なるものは長年頂いていません。果たして、次の正月に頂く機会はあるのでしょうか。
<雑煮>IXY DIGITAL500
なんと、お雑煮までやってきました。もちろん、これもサービスです。ありがたく頂きます。餅が2切れ。あとの具は忘れましたが、蒲鉾に野菜あたりですかね。南関東在住者としては何ら違和感のない雑煮です。丸餅であるとか味噌が入っているとかではなく。
なんとホスピタリティのある料理屋でしょうか。ま、値段は高いんだろうけど。
<海老サラダ>IXY DIGITAL500
どうもこの時期、きちんとサラダっぽいものを積極的に頼んでいたようです。この海老は乾燥させたサクラエビを戻したものみたいですね。海老の下には大根の千切りですね。ドレッシングはフレンチですね。
<鶏竜田揚げ>IXY DIGITAL500
フライドチキンじゃなくて日本っぽい唐揚げですね。食いませんがパセリも付きます。マナーオが付いてくるところがタイですかね。
これはつまみです。
<茶そば>IXY DIGITAL500
当たり前ですが、機内食で出てくる茶そばの比ではありません。でも、せいろにきゅうりとトマトがのっかってる。それ以外は日本です。
しばし日本を堪能いたしました。
この時以来、この店には来ていません。
というのも、宿をほぼスクムウィット通りの近くに取るようにしたからです。スクムウィット通りのソイ4(ナナ)からソイ55(トンロー)あたりまでは、食で困ることはありませんね。でも、タイ人が当たり前のように利用する大衆食堂はほぼ当時ありませんでした。クイッティアオ屋台はかろうじてありましたが。
この時から約10年後、「イムちゃん」が登場することになります。
この店の料金、528バーツでした。ああ、でも、チェンマイの「みゆき」より安いですね。でも、駐在員はこの数倍は使っているだろうから、金銭感覚どうなってるんだとか思いますね。当時は給料もよかったのかな。
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コメント
正月を
海外で過ごした事はないのですが。
この
お屠蘇に
雑煮はいいですね。
見た目
焼いてあるから、関東風?
とか思ってしまいました。
雑煮
本当に、地域で色々なので、
日本中の雑煮
食べ歩きしてみたいと思ってます。
茶そばに、キュウリとトマト
これは、違和感あり、
日本では考えられませんけど。
冷やしタヌキとかなら、
普通に入ってますよね。
だから、蕎麦に合わない物でもない?
そんな所も面白いですね。
投稿: 裕治伯爵 | 2020年8月19日 (水) 09時46分
裕治伯爵。
この店は日本人の指導が行き渡っていると思いますが、タイ人の板さんが結構アレンジしているかもしれません。
正月のサービスは嬉しかったです。
今でもやっているかな。
雑煮の食べ比べ、面白いです。
でも、そこらの食堂では出していないというのがネックですかね。
日テレ「ZIP」のマーティンみたいに、街行く人に頼み込むしかないのでしょうか。
投稿: ヒョウちゃん | 2020年8月20日 (木) 01時06分
この店、40年目だそうですが
前を通った記憶はあります。
さてJALの機内食の茶そば、懐かしいです。
確か、ANAはうどんだったような。
行きたくて たまらんですよ。
因みに、HISのホテル14泊隔離付き
バンコク出張プランは92000バーツ、
DX ルームだそうです。PCRも込みです。
投稿: ペンタのP | 2020年9月 6日 (日) 11時06分
ペンタのPさん。
イムちゃんをはじめ、吉野家、かつや、てんやにお馴染みやよい軒が進出しましたので、江戸屋再訪はないでしょうね。
茶そばはJAL以外でも日本への帰国便では出ることが多いんじゃないすかね。
なにしろ、JALはめったに乗りませんから。
HISのプランって、出張者限定でしょ。あるいは、駐在員のような労働ビザ所有者ですよね。
なにしろ、観光客を受け入れてませんからね。
投稿: ヒョウちゃん | 2020年9月 6日 (日) 20時46分
即答ですので、やや不正確です。
観光庁側は10月1日!
にもプーケット限定で
受け入れようとしています。
しかし保健衛生当局が反対しています。
この辺、タイ語ニュースの原典に当たらないと
よく分かりません。
7月下旬には、日本人だけ9月中に
観光客を入れるとか楽観した幹部も
いたようです。
日本側も内閣が変わるので、関係する
大臣 副大臣 政務官の影響もありそうですね。
投稿: ペンタのP | 2020年9月 6日 (日) 22時04分
ペンタのPさん。
辞任予定のあの方は、かつて我が国が世界有数の感染対策を行っていると、根拠のない自信を示していましたが、現在はこの有様です。
第一波を抑え込んだところで、ベトナム、台湾、ニュージーランド、オーストラリア、タイあたりとビジネス客の相互往来を狙っていたと思いますが、これじゃ積極的に働きかけるところまではいかないですよね。
あとは、タイが経済持たなくなってインバウンドを受け入れる方向になるかってことじゃないすかね。
まずはアジアのどこかの国が門戸を開放すれば、雪崩をうって数か国が従うような気もします。
投稿: ヒョウちゃん | 2020年9月 8日 (火) 00時53分