西寧のモスクと道教寺院
西寧~ラサ・高山病と戦う旅からのエピソード(3)
<青海賓館>P-30/SMC A28mm
空港からのバスはそのまま西寧市内を進みました。空港の雰囲気からするととんでもない田舎という感じがしましたが、市の中心部に近づくと高層ビルもちらほら出現しました。
この日泊まる青海賓館に到着し、昼食を取ってそのままチェックインしました。このホテルはできてから間もないとのことですが、夕食後に部屋にいると、天井や壁がめくれあがっている個所もありました。すでにできてから10年は経ってますという雰囲気でした。
<回族の女性>P-30/SMC A50mm
昼食後観光に向かいます。バスの車窓からは白い帽子を被った回族が目立ちました。
回族とは唐から元の時代に渡来したアラブ・ペルシャ系のムスリムと彼らと通婚した漢民族にあるといわれます。ムスリムと結婚する場合、非ムスリムは改宗する必要があります。長い年月の間に中東風の風貌は失われ、見た目は漢民族と変わりません。言語も中国語を話します。
<東関清真大寺>P-30/SMC A28mm
最初に向かったのはこちら。中国語で「清真」というのはイスラムのことです。つまりはモスクですね。
建築は中華風ですね。これまで抱いていたモスクのイメージが覆されます。マラッカなどにある中国風のモスクと出会うのはずっと後になりますが。
<内部の絨毯>P-30/SMC A28mm
こちらはモスク内の祈りのスペースです。建物内には入ることができないのですが、一部が開いていて覗くことができました。ひとつ前の画像の中庭にも白線で区切られたスペースが確認できますが、そちらも中に入ることができなかった人のための祈りのスペースです。
それにしてもこれほどの人が集まるのでしょうか。当時は旧ソ連ほど宗教に対する弾圧はあまり感じられませんでした。でも、社会主義国の宗教観は変化しますね。
<回族と会話>P-30/SMC A28mm
こちらは中国語を学んでいるメンバーがモスクにいた回族と話し込んでいるところです。回族は男性ばかりでした。
<北禅寺>P-30/SMC A28mm
続いて向かったのが北山にある道教寺院、北禅寺でした。
<断崖の寺院>P-30/SMC A28mm
ひとつ前の画像で見えていたのはほんの入口で、目指すのはこのような断崖に建つところです。かなりの急勾配です。
これをひいひいいって登りきると、道士のおばさんがまちかまえていました。我々が写真を撮ろうとすると声を上げて注意するのでした。
しかし、ここで威力を発揮したのがポラロイド写真でした。メンバー中2名がポラロイドカメラを持参していました。その場で、おばさんを撮ってインスタント写真を進呈するとおばさんの表情が和み、その後の撮影についても問題なくなったほどです。
ポラロイドはその後もたびたび威力を発揮したものです。これは今でも外国人と仲良くなる手段のひとつですよね。
<スパイス売り場>P-30/SMC A28mm
その後、水井巷市場で自由時間となりました。各自でぶらつきます。ですが、カメラで撮影をしまくる人物は怪しげに思われたのでしょうか。ワタクシには公安がやってきて質問をされそうになりましたが、唯一話せる文章の「我是日本人」とつぶやくと公安は離れていきました。
今なら、しっかりとパスポートチェックをしたはずです。
<少年隊のポスター>P-30/SMC A28mm
市場の外れくらいに理髪店があり、窓にはポスターが貼られていました。よく見ると「少年隊」でした。すでに「仮面舞踏会」のデビューからはだいぶ経っていて、この時期はジャニーズのタレントがやや低調な時期でしたが。それにしても、香港経由あたりで流れてきたものでしょうかね。
続きます。
今日のナニコレ
<ぽっぽ町田>PowerShot
先週ようやく確定申告を提出いたしました。我が管内は税務署じゃなくてここで行います。
郵送でもよかったんですが、直接行ってみましたよ。LINEアプリで予約を取りますが、それなしでも大丈夫みたいでした。来年はもっと早くやるかな。
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コメント
モスクの場合は中には入れるのが男性だけなので、その近くだと先ず男性にしか会えないでしょうね。
投稿: 伊 謄 | 2021年3月30日 (火) 10時47分
伊 謄さん。
コメントありがとうございます。
なるほど。
あまり深く考えてなかったです。
となると、女性は中庭ですかね。
投稿: ヒョウちゃん | 2021年3月30日 (火) 23時41分