白い世界
西寧~ラサ・高山病と戦う旅からのエピソード(6)
<象皮山>P-30/SMC A28mm
青海湖や鳥島から本来のルートに戻り、昼食。ローカルガイドの呉さんだけは白酒(パイジュー、蒸留酒)をみんなに振舞おうとしていましたが、ほぼひとりで小瓶を飲んでおりました。平坦に見えるルートですが、標高は平均で3000メートルくらいになるので、酒に強そうな男性も自粛しているような状態でした。
食後、マイクロバスは象皮山というちょっとした峠に差し掛かります。「象皮」とはプラスティックのことだそうですが。
<工事中>P-30/SMC A28mm
しかし、道は工事中でした。しばらくの立ち往生。時に通りかかるトラックはボンネットのある日本のISUZU製でした。当時もすごく懐かしいトラックだと思ってましたが、さらに20数年たっても、タイではこのタイプが現役なのでした。
<少数民族と>P-30/SMC A28mm
ようやく道が通れるようになり、象皮山の頂上付近で民族衣装の親子が道端に立っておりました。なんでも、ヒッチハイクでどこかに出ようとしているようです。近くにはテントもあり、ここで放牧でもしているようです。
<茶卡賓館>P-30/SMC A28mm
下り道になり、現れたのが茶卡(チャカ)という町でした。ここの茶卡賓館がこの日の宿です(*機種依存文字が入ってますので、以降は「チャカ」と表記いたします)。
やれやれ、終わったねと、同室のHさんと話していると、まだ観光があると呼びに来ます。お互いひどく疲れていたようです。
<採塩所>P-30/SMC A28mm
マイクロバスが向かったのはチャカ塩湖でした。
<トロッコで移動>P-30/SMC A28mm
この塩湖は塩分濃度が非常に強く、水中に生物がいません。青海湖も塩湖でしたが、湟魚という魚が生息していて、その料理は名物になるほどでしたが。
それでも塩湖まではやや距離があり、採塩用のトロッコに乗って移動します。我々と違う団体が前の車両に乗ります。きいてみると、香港から来たとのことでした。
<チャカ塩湖>P-30/SMC A28mm
空気が奇麗なせいもあり、水が青く見えます。しかし、風はあるのに、波立たない感じです。
<塩の結晶>P-30/SMC A28mm
トロッコの線路は湖の中央付近まで伸びていました。岸に近いところでは水が白く見えます。このあたりで早くも結晶になっているようでした。
<水没した線路>P-30/SMC A28mm
線路の先端部はすでに水没していました。まあ、そんなに頑張らなくとも岸の部分で十分な塩が採れるはずです。
このあと、トロッコで戻りました。香港の団体とは手を振って別れましたが、そのあとは見かけることがありませんでした。いったいどこに泊まっていたのでしょうかね。
ちなみに、この日の宿もお湯が出ず、シャワーも浴びておりません。まあ、全員同じ条件なんで気にも留めていませんでしたが。今だったら、水シャワーでも浴びちゃいますけど。
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コメント
世界には山奥で塩が取れるところがいくつかありますね。
この湖も塩分濃度が高いので水に入れば体が浮くのでしょうか。どこでもいいから行ってみたいと思います。
スクムビット
投稿: スクムビット | 2021年4月11日 (日) 09時54分
スクムビットさん。
コメントありがとうございます。
実は死海に行ったことがあります。
当然ながら簡単に身体が浮きますけど、こんなに塩の結晶は確認できませんでした。
死海でも水に顔をつけたり目に水が入ったりすると危険といわれてますけど、チャカ塩湖はもっと危ないんじゃないすかね。
とはいえ、中国ですからね。
今ならものすごい観光地になっている可能性もあります。
青海湖などは電動バスが湖岸まで往復し、観光船が周航しているそうですから。
投稿: ヒョウちゃん | 2021年4月11日 (日) 22時46分