ヒルマンミンクス
<初代>KP/DA21mm
いすゞプラザの続編です。
いすゞプラザの自社製品のレストアされた乗用車(すでにいすゞでは乗用車は生産してません)のコーナーが終わり、出口へ向かおうかという一角にクラシックなクルマが展示されていました。
<二代目>KP/DA21mm
それが「Hillman Minx」(ヒルマンミンクス)という乗用車です。
<ヒルマンミンクス>KP/DA21mm
見ての通りのクラシックカーですが、1950年代まで存在したイギリスの自動車メーカー、ルーツ自動車内のヒルマンというメーカーのクルマです。このあたりちょっと複雑ですね。
乗用車部門を持たなかったいすゞはルーツ自動車と提携し、ヒルマンミンクスをノックダウン生産することになりました。1953年のことです。
手前の展示車が二代目、奥が初代になります。
<二代目ヒルマンミンクス>KP/DA21mm
一見初代と二代目は違いが分かりにくいですが、フロントフェイスとサイズが異なります。
二代目の登場が1956年で、翌1957年にはパーツの組み立てではなくすべてを自社生産することができました。
このようなところで1台ずつスポットライトを浴び、台上で展示されていると、クルマも大きく見えます。
ですが、二代目のサイズは、全長4140mm、全幅1543mm、全高1510mmです。ホイールベースは2438mm。これを現代のクルマと置き換えてみると、長さはトヨタヤリスや日産ノート、ホンダフィットよりやや長いくらい。車幅は当時と安全基準がかなり変わりましたので単純比較はできませんが、現代の軽自動車よりやや広いくらいです。
取り回し感がわかりませんが、これなら都内の狭い道でも入って行けそうです。
<白いタイヤ>KP/DA21mm
白いといってもサイドウォール部分ですが。
こういうタイヤはそれこそ1950年代のアメ車、それもバカデカのキャディラック、それもオープンカーなどが履いていたイメージがあります。もっとも、さすがに現物を見たことはなくて、映像の中だけですけど。
ともかく、こんなタイヤが似合うヒルマンミンクスなのでした。
<リア>KP/DA21mm
エンジンは初代が1.3リットルで、徐々に拡大され、1.4リットル、最終的には1.5リットルまでになりました。
初期のクラウンやセドリックもそのサイズのエンジンだったんじゃないかな。
ヒルマンミンクスは1964年で製造を終え、後継車は自社で設計したベレルになりました。
ですが、ほとんどクルマとしての進化が見られず、がっかりなつくりでしたけど、小型車のベレットが人気モデルとなりました。
ともかく、ヒルマンミンクスがいすゞの乗用車の基礎になったことだけは違いありません。1960年代後期から1970年代の初期くらいまで、ヒルマンミンクスも結構走っていたのを思い出します。
続く。
<メコンの滝>K-7/DA21mm
待望の6月1日となりましたが、予想通りでございます。あー、どこか行きたい。
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