« Soi4の格安宿とWiFi問題 | トップページ | 武田の菩提寺と二色ソフト »

2021年8月16日 (月)

TOTOの生みの親

かすてら音楽夜話Vol.125

タイトルを見て勘のいい方はわかったと思いますが、今回取り上げるのはBoz Scaggs(ボズ・スキャッグス)です。

Bozscaggs

画像はボズの最大のヒットアルバム『Silk Degrees』(ビルボード2位)で、このアルバムからバックのミュージシャンにDavid Paich(デビッド・ペイチ、key)、David Hungate(デビッド・ハンゲイト、bass)、Jeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ、drums)を起用し、この3人はほぼ全曲で演奏しています。この3人はのちにTOTOというバンドを結成することになります。

さて、話はやや飛びます。

ワタクシが本格的にレコード(当時)を聴けるステレオのアンプ内蔵、カセットプレイヤー付きレコードプレイヤーを購入したのが1980年のことです。継続的に続けられてしかも高収入なアルバイトを見つけられたからです。それを買うとともに、アルバムも買えるようになりました。といっても、月にせいぜい2枚くらいで、ほとんどは友人のアルバムを借りるかレンタルしたものをカセットにダビングすることのほうが多かったですが。

購入するアルバムも和洋半々くらいで、購入するものも限られてきますね。特に洋楽では当時「AOR」と呼ばれていた「大人向けのロック」を中心に購入していたと思います。そんな時にボズが『Middle Man』というアルバムをリリースし、ワタクシも購入しました。

なんとアルバムジャケットは女性のフトモモに頭をのせて煙草の煙を吐き出すボズというものでした。これには仕掛けがあってアルバムを開くとその女性はおそらくローティーンと思われ、それが網タイツのレオタード(というかバニースタイルか)というのがわかるというものでした。これ、当時だからできたことで、今なら倫理規定などに引っ掛かりますね。もっと過激なのがスコーピオンズの『Virgin Killer』というものですが、こちらはさすがに差し替えになっているようです。

 

アルバム『Middle Man』の収録曲で「You Can Have Me Anytime」(邦題「トワイライトハイウェイ」)でした。

この曲は日本のみのシングルカットで、Toyota Crestaという乗用車のCM曲になりました。途中のギターソロはカルロス・サンタナです。

また、当時フジ系列で「笑ってる場合ですよ!」というお昼のバラエティ番組がありました。「笑っていいとも」の前の番組です。当時漫才ブームで東京の番組ながら関西のお笑い芸人(という言葉はなかったです。漫才師ですかね)が頻繁に登場し、その中に西川のりおがいたのです。

Nisikawanorio

あ、なんか似てるなと。誰もそういうことは本人も含めて指摘しないのですが、わたしゃ、そう思いましたよ。顔デカいと。

すごい余談でした。

ともかく、アルバム『Middle Man』はビルボード8位まで上昇。このアルバムを気に入ったワタクシはそれ以前の『Silk Degrees』と『Down To Then Left』(ビルボード11位)をレンタルしてきて、2 in 1のように90分テープにダビングし、ウォークマンで聴いていたものです。

その中でも『Silk Degrees』は名曲ぞろいです。

中でも「We're All Alone」はフランキー・ヴァリやリタ・クーリッジがカバーするほどのバラードで、これまた日本のみでシングルカットされた曲です。

 

1976年のシングルカットで「Lowdown」でした。ビルボード3位のボズの最大のヒットです。ちなみに、Cash Boxというもうひとつのアメリカで権威のあるチャートでは1位になっています。しかも、グラミー賞の最優秀リズム&ブルース楽曲賞を受賞しています。

こんな感じで、やや癖はあるものの自然に流していても心地いいサウンドです。すなわち、ドライブなどにぴったりですね。

でも、ワタクシが最もこのアルバムで好きなのがこちら。

 

「Georgia」のライヴ版でした。

こういった感じの心地いいサウンドが続くので、ボズはAORの二大巨頭といわれました。もうひとりはボビー・コールドウェルです。まあ、ボビー・コールドウェルは途中でフェイドアウトした感もあります。でも、1988年にボビー・コールドウェルと共作の「Heart Of Mine」という曲をヒットさせてます。

『Middle Man』の後に、ボズは長い沈黙に入り、「Heart Of Mine」を含む『Other Road』を8年ぶりにリリースしました。

すでに77歳という年齢ですが、今でも活動中のようです。

いろいろ書きましたけど、ボズはいいですよ。映像とかなくて十分です。音だけで勝負できます。

同じように音だけで勝負できる人に、クリストファー・クロスやTOTOの初代ヴォーカリスト、ボビー・キムボールがいますが、彼らはヴィジュアルは超がっかりですね。ボズはそこまで行っておりません。ダンディですし。とにかく、クルマで聴くのが合ってますね。

★かすてら音楽夜話ですが、更新の間隔を空けます。ま、ネタが増えたというのもありますけど。引き続き、ご意見・リクエスト等コメントでお待ちしております。記事が気に入りましたら「いいね」もぽちっとお願いいたします。

| |

« Soi4の格安宿とWiFi問題 | トップページ | 武田の菩提寺と二色ソフト »

Music Talk」カテゴリの記事

コメント

実はAORは詳しくないので、ためになる記事でした。TOTOとボズの関係は知りませんでした。
AORの有名どころの曲は聴いたことはありますが、アルバムで聴いたのはドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」とTOTOの「聖なる剣」くらいです。あ、あと大好きだったヘタウマ?マイケル・フランクスもAORになるのかな。
この頃は私はAORよりフュージョンと呼ばれた流れの方を聴いていたかも。リターントゥフォーエバー系のアル・ディ・メオラとか好きでしたね。
で。ボズの曲は「ウィアー・オール・アローン」くらいしか聴いたことがなかったので新鮮でした(今更・・)
ありがとうございます!

ところでヒョウちゃん、ご存知かとは思いますが、NHKの「SONGS OF TOKYO」で松原ミキの「真夜中のドア」の特集があります。「今なぜ世界で爆発的な人気を集めた大ヒットの理由に迫る」だそうです。
8月21日(土)NHK PM11:10~(たぶんチェック済みかとは思いますが念のため・・)

追伸、ツクツクホーシ!のネタ、思い出しました!

投稿: lastsmile | 2021年8月18日 (水) 16時18分

lastsmileさん。

ボズがきっかけだとは思いますが、TOTOもその他でたくさん演奏にかかわっていますね。
『Down To Then Left』からはスティーヴ・ルカサーも演奏に加わります。
1980年代前半はとにかくお金に不自由していたので、あの時買っておけばよかったというLPまたはCDがやたらとあるんです。
ドナルド・フェイゲンはワタクシものちに購入することになります。さらにアダルトな感じですね。
いやあ、いいですよ。ボズ・スキャッグス。
LPで持っていた『Middle Man』を昨日、Book Offで見つけたのは「やったぜ」感ありありです。
『Silk Degrees』も名盤中の名盤です。

情報ありがとうございました。
なんとなく週一くらいで番組はチェックするのですが、気になるのは現役のお気に入りばかりで、こちらはすっかりチェック漏れです。

>ツクツクホーシ!のネタ、思い出しました!

のりお・よしおはよくNHKの土曜お昼の生活笑百科に出てきますよ。相変わらず、顔がデカい。
ザ・ぼんちも登場するんですが、おさむちゃんは老けましたがそんなにイメージ変わりませんが、まさとのほうはかなり劣化が激しいです。すっかり爺さんですわ。

んなこと考えると、やっぱりミュージシャンって若いですよね。

投稿: ヒョウちゃん | 2021年8月18日 (水) 20時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Soi4の格安宿とWiFi問題 | トップページ | 武田の菩提寺と二色ソフト »