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2021年11月14日 (日)

タイ王国、国歌が流れるとき

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<前国王肖像>KP/DA18-50mm

タイでは毎日、朝8時と夕方6時に、公共施設、公園や広場で国家が流れます。テレビとラジオも同様。その短い時間にはほぼすべての人が起立してじっとしています。

そういうしきたりがあることを知ったのは、前川健一氏の著書からです。もうだいぶ前のことになりますが。

しかし、これに初めて遭遇したのは、2012年のことで、早朝の列車でクルンテープ駅(フアラムポーン:これは通称です)からピッサヌロークへ移動するときでした。

まあ、それまでは朝8時くらいはまだ宿でうだうだしていたんだろうし、夕方6時にはそのような場所には立ち寄っていなかったといえますね。

 

こちら、画質が悪くてすいませんが、2016年、モーチットマイでの朝8時です。

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<モーチットマイ>K-7/DA50-200mm

この時はもう少し遅い時間のバスに乗る予定でやってきました。ここの食堂で朝メシを食べ、乗り場に向かおうかというところでした。8時という時間のことはすっかり忘れていたんですが、GR DIGITALのモードを動画にして撮影できました。とはいえ、さすがに設計が15年以上前のカメラなので粒子の粗さが見て取れます。

動画を見ますと、起立してもスマホを見ていたり、まったく立ち上がらない人もいます。

タイの国歌は絶対王政から立憲君主制に移行した後、1939年に制定されたとのことです。国歌が流れている間は「直立不動」でいることという決まりはなく、王室や国王を称える歌でもないので立ち上がらなくても罰則はありません。つまり不敬罪に問われないということです。

 

こちらは、ナコンラチャシマー(コラート)の市場で、朝8時に流れたものです。

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<市場の魚屋>KP/DA18-50mm

この時は市場の飯屋で朝食を食べた後、屋台のコーヒーを注文して待つ間ではなかったかと。

コラートの市場ですが、かなり広く、市民が食材を買い出しに来てます。そればかりでなく、お粥、ぶっかけ飯、麺とコスパのいい食事が可能なんです。これらの店は夕方までやっているので、飽きの来ないうちは使い出があります。

そんなところなんですが、バンコクのように人が密集しておりません。ここで国歌を流してもと思いますが、地方の人口密度は過密都市バンコクとは違うんでしょうね。

なおかつ、働いている人、市場に来ている人ともに、起立度は低そうですね。地方に行くと、国家あるいは国歌に対する敬意みたいなものは低めになるのかもしれません。とはいえ、国王への敬愛度は全国変わらないかな。あくまでも「前」国王に対するものですが。

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<タオスラナリ像>K-7/DA21mm

市場近くにこの像のあるタオスラナリ広場がありますが、ここでも同時刻に国歌が流れているものと思われます。確認はできていませんが。

 

そしてこちらは、2018年、夕方6時のクルンテープ駅での映像です。

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<ドーム内>OMD10/ED14-42mm

映像では、立ち上がらない人に「立って」と促すおせっかいなおばさんが登場しますが。

おそらく、タイ人はこの時立つことに罰則規定がないことはわかっているはずです。そして、立っている人のうちどのくらいかはわかりませんが、「仕方なく」立っている人も結構いるんじゃないでしょうかね。

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<ホーム>OMD10/ED14-42mm

もちろん、こちら側にも国歌は流れます。列車に乗り込もうとしている人も、ここでは立ち止まって、ほぼ不動の姿勢なんでしょうね。

ちなみに、SRTの職員は公務員なので全員起立でしょうね。ちなみに、国歌が流れているところに差し掛かった乗り物に乗っているときは、立たなくてもよいそうですが、鉄道となると運転手以外は立ち上がるのでしょうかね。バスだったら全員座っているでしょう。

 

こちらは、閑散としていますが、2019年、タイ南部ハジャイ駅での映像。

たまたま、朝食をとった後に、コーヒー屋台を探していて駅ならあるかなと立ち寄ったところ、この場面に遭遇しました。

やっぱり、地方ですので、人が少ないです。

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<ハジャイ駅ホーム>PowerShot

映像では軍人が多かったので、周囲の人もさぼれない感がありましたが。

こちらのホームではどうなんでしょうね。

タイ南部は反政府運動が盛んなところで、ハジャイでは爆破テロも起きております。そのため、軍人と警察官の数はかなり多いところです。

ハジャイの中心部にいるタイ人は中国系が多いようです。一方、ナイトマーケットなどで露店を営むのはムスリムが多いですね。ホームの物売りもムスリムあるいはマレー系の顔立ちの方が多いです。タイ南部はほかの地方とは国家や国歌に対する感情がかなり違うと思われます。

さて、昨年あたりから禁断の王室批判も行われるようになったタイですが、コロナ禍もあって、人々の不満もかなりたまっていると思われます。タイ国国歌に対する向き合い方、どんな具合になっているのか見てみたい気もしますね。

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