デプン寺でおっさん軍団と戦う
西寧~ラサ・高山病と戦う旅からのエピソード(16)
<集まる犬>P-30/SMC A28mm
ラサ3日目。郊外にあるデプン寺へ足をのばしました。
当時は市内から結構離れたところにあると思っていましたが、wikiの記述によればラサ西郊5kmとのことです。
バスが到着するとともに犬が群れをなして集まってきました。昔作っていたHPの記述では「野良犬」としていましたが、寺院で餌をあげていることは間違いないでしょう。チベット仏教は日本と同じく大乗仏教の一派であると思いますが、上座部仏教と同じく殺生の禁を守っていますね。
<斜面の建物>P-30/SMC A28mm
山の麓にある寺院ですが、決して平坦ということもなく、坂を上っていきます。
<ようやく到着>P-30/SMC A28mm
本殿に到着です。しかし、かなりの距離を登ってきました。心拍数が高くなり息も切れるので、一休みですね。
<岩絵>P-30/SMC A50mm
ここにも岩絵があることが確認できました。鳥葬場であるのかは未確認ですが、まあそうでしょうね。
<記念撮影>P-30/SMC A28mm
ちなみに左端の人物は監視役のガイド、陳さんです。監視役といっても名目上のことであり、彼もしっかりとカメラを抱えてきてました。観光気分ということは表情に出しませんが、楽しんでいたはずです。また、陳さんは3人のガイドの中でも一番あか抜けていたので、ラサ市内のチベット人からの土産攻撃でも、外国人(日本人)と思われて、英語で話しかけられておりました。
<建物内部の仏画>P-30/SMC A28mm
珍しく内部の写真が残ってました。例によって、社長とHさんが袖の下を渡し、それに乗ったのです。
残りのフィルムを計算して大丈夫と判断したのですね。また、この時点でデプン寺にいる外国人観光客が我々だけだったので、余計な気遣いなしとも判断したのでしょう。
ここ、デプン寺も文化大革命の影響によって、内部もかなり破壊されていたとのことです。修復中ということで、足場が組まれていました。
<大工仕事>P-30/SMC A28mm
その通りで、修復作業の木材を加工する人がいました。作務衣のようなものを着てますが、ちらりとその下に特徴ある色の袈裟を着ているのが見えました。修復作業も僧侶が行うのでした。
<こちらもお仕事中>P-30/SMC A28mm
さらに奥の部屋でもっと細かい修復作業を行っていた僧侶が手招きしました。すかさず社長が撮っていたビデオを送料に見せて歓迎されます。
いい雰囲気になっていたと思っていたら、いつの間にかやってきていた年配者の男性ばかりの日本人観光客集団がぞろぞろと入ってきては、部屋があふれかえってしまいました。「お前らは呼んでいない」ということなのか、さきほど手招きをしていた僧侶の機嫌が豹変してしまい、我々もあおりを食って追い出されてしまいました。なんとも残念です。
実はこの集団は同じ拉薩飯店(Holiday Inn)に泊まっていたのです。その日の朝、ロビーが人であふれ、座るところもあまりなかったのですが、席を譲ってあげても(相手は年上ですからね)、一切の礼はなく仲間内で好き勝手をやっているというのが見て取れたのでした。
ちなみに、ロビーに人があふれかえっていたのは、飛行機が飛ばなかったためのようです。
<厨房のドンモ>P-30/SMC A50mm
デプン寺を出る前に厨房を通りかかり、撮らせてもらったものです。バター茶を作る撹拌機ですね。
<絨毯づくり>P-30/SMC A50mm
観光が終わり、尹さんの土産攻撃の一環で寺の下にある絨毯工場に立ち寄ります。
すると、デプン寺にいたあの集団がまたしても現れたのでした。
<糸紡ぎ>P-30/SMC A28mm
おっさんたちは時間があまり取れなかったのか、リーダーらしき男性が働く女性に飴玉をひとつずつ渡すと、さっさと出て行ったのでした。
まったく、同胞としても気分が悪いです。この集団にも中国側のガイドがいると思われますが、こういうことをやっているとガイドにリベートも入らず、相当印象が悪くなるはずですね。ともかく、不快をまき散らす連中でした。
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