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2021年12月 4日 (土)

セラ寺と鳥葬

西寧~ラサ・高山病と戦う旅からのエピソード(14)

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<セラ寺>P-30/SMC A28mm

ラサ到着2日目(実質初日)午前はポタラ宮殿を見学しました。せいぜい2時間という短さでしたが、ある程度高地順化していたとはいえ、今となってはこのくらいが妥当だったかもしれません。

だいぶ降りてきたといっても、ラサは富士山頂と同じくらいの標高があります。ポタラ宮殿の階段を上るだけでも、平地では考えられないくらい息が切れました。

そのため、いったんホテルに引き上げ、昼食を取り、休養してからこちらにやってきたのですね。

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<門の装飾>P-30/SMC A28mm

この内部でも袖の下をラマ僧に渡して、社長はビデオを撮りまくり、Hさんは写真を撮りまくりました。ワタクシはフィルムの節約もありほとんど撮っておりません。ストロボも持参していたんですけどね。今思えばもったいないことをしました。

現代ではど素人でも高感度写真は撮れるし、残りの枚数など気にする人もいないでしょう。大いに袖の下を渡してチベット人のために使ってもらいたいものです。

内部は様々な仏像が並んでいて、ヤクのバターの灯明の匂いが鼻を刺激します。また、こっそりとダライラマ14世の写真も飾られているところもありました。当時も今も、禁止されたことですが、この当時はおおらかで僧も公安や党の幹部などが見えていないところでは隠そうともしませんでした。

なお、この写真はガイドの李さんによると、「インドからの密輸品」ということでした。ヒマラヤを超えてやってきたものですね。

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<この屋上へ>P-30/SMC A28mm

いったん外に出てこの建物の屋上に上がります。この程度であれば息が切れることはありません。

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<屋上より>P-30/SMC A28mm

こうしてみるとセラ寺もいろいろな建物があります。我々が見学できたのはそのごく一部ということになります。

実はこの時代、文化大革命時の宗教への迫害行為により、寺院もかなり破壊され、僧もようやく戻ってきたというところでした。一部の見学というのもある程度仕方がないことだったのかもしれません。

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<タンカのような壁画>P-30/SMC A28mm

チベットの寺院は屋根などが正面から見た姿と違って見えます。真鍮製だと思いますが、黄金色に輝く装飾もきれいです。

そして、屋上に上ることによって未公開部分であった曼荼羅風の装飾がなされた寺院内部の壁も確認できたのですね。

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<屋上からでしか見れない眺め>P-30/SMC A28mm

ツアーの形式ではあるものの、他の団体は来ておらず、比較的自由に回ることができました。

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<岩絵>P-30/SMC A50mm

屋上からはこのようなものも目に入ります。

曼荼羅風の岩絵が描かれています。この右側は鳥葬場になっています。当然ながらこの日は葬儀は行われていません。

ゾロアスター教も鳥葬を行いますが、異教徒には鳥葬場(沈黙の党)の場所すら明らかにしておりません。おそらくですが、チベット仏教でも鳥葬がある場合は見せてくれないと思われます。

この日はラッキーだったのかもしれません。

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