30年前の中国的飛行事情
西寧~ラサ・高山病と戦う旅からのエピソード(19)
<ラサ・クンガ空港>P-30/SMC A28mm
ようやくチベットから脱出できる日がやってきました。とはいえ、かなり高地にも馴化し、富士山を超える標高であっても、夕食時にはビールなんぞを飲める身体になっておりましたが。
ラサからは成都に飛ぶことになります。しかし、その数日前から天候が安定しなかったらしく、ホテルでは空港から引き返してきたツアー団があふれていたこともあって、我々の座席はまだ確保されていないという状態でした。
この空港はラサ市内から100kmも離れていて、とにかく早めに行って座席を確保するということで、まだ真っ暗な中例のおんぼろバスに乗ってやってきたのでありました。
<不安そうに待つ一団>P-30/SMC A28mm
また、チケットの確保は出稼ぎガイドの尹さんの力量にゆだねられているわけで、中国通で凄腕添乗員の鳴沢さんであっても手出しのできない世界なのですね。それに、必ずしも我々の尹さんに対する態度は友好的なものではなく、せいぜい社長(画像の左の人)がしこたまタンカや曼荼羅を購入したくらいでした。あとは、CITS(中國国際旅行社)の二人がいかに尹さんを立てるかにかかわってきます。
さあ、どうなるか。なんとか、確保はできたようです。以前別のツアーで、蘭州から北京へのフライトで、ツアー全員分のチケットの確保ができずに、添乗員と参加者2名が別経路で移動するという経験もしています。今回は全員一緒でした。
<バスで滑走路へ>P-30/SMC A28mm
空港の小さなバスに乗り込み、いよいよ搭乗です。航空会社は中国西南航空(SZ)。一時期、中国国際航空から分割された時代の航空会社です。現在は再び中国国際航空に併合されました。
さて、バスから降りると少々待たされます。その時、ジープが乗り付けられ、数名が降り立ち、そのまま飛行機に吸い込まれるように消えていきました。お偉いさんですよね。
そして、その待っている間、飛行機の翼に人が現れ、何やら修理をやっている様子。これまた不安ですね。
<ようやくの機内>P-30/SMC A28mm
何とか落ち着けました。やけに足元が広いのは、非常口があるためでした。しかし、外を見ると、先ほどまで修理をしていた翼のすぐそばでした。また、前日尊大な態度であったオヤジばかりの一団がすぐそばに陣取っていて、めちゃくちゃ酒臭かったですね。
<チベットの山>P-30/SMC A50mm
眺めはよかったです。特に説明がありませんでしたが、ミニヤコンガなどでしょうか。フライト時間は2時間ほど。
<タラップから>P-30/SMC A28mm
成都空港には昼前に到着。ようやく平地に戻ってきました。
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