栄光のグロリア
2022年8月26日(金)続き
<諏訪湖>OMD10/ED14-42mm
こちら、諏訪湖を望む岡谷市の鳥居平やまびこ公園です。
松本からやっぱり下道で1時間半くらいでしょうか。しかし、この道は山間部をうねうねと走るワインディングロードの連続で、大型のトラックやダンプからおばちゃんのクルマまでが、必死の形相でぶっ飛ばしていくところでした。
☆長野県の一部地域では、交通の流れに乗って走っているにもかかわらず、前のクルマにぴったりとついて走るドライバーが、少なからずおります。ワタクシの居住する地域ではこのような行為は「あおり運転」と呼ばれていますが、どうやらそのような意識はないようで、当たり前のマナーになっているみたいなので、気を付けてくださいまし。
<公園内>OMD10/ED14-42mm
先ほどの眺めのいい高台までは、このような階段を上がっていきます。これは、ごく一部で、目測で高低差約50メートル、ちょっとしたビルひとつ分上がっていきます。
その先には、とある博物館、ミュージアムがあるのです。しかし、こちらでは自称「ミュウジアム」という表記です。では、入ってみましょうか。
<ミニカー>OMD10/ED14-42mm
どうやら、クルマの博物館…もとい、ミュウジアムらしいです。
<プリンス・グロリア>OMD10/ED14-42mm
実はこのミュウジアムではこのクルマはごく一部を占めているだけです。ですが、ワタクシにとっては思い入れのあるクルマです。
こちらに展示されているのは、今は消滅したプリンス自動車工業のクルマです。
<1964東京オリンピック仕様>OMD10/ED14-42mm
プリンス自動車工業は、1966年に日産自動車と合併し、消滅しました。そのプリンス自動車時代に生産されていたグロリアは、最上位に位置するクルマでした。
こちら、2代目のS40型になります。エンジンは直列6気筒2.0リッター。後年、排気量を拡大した直列6気筒2.5リッターエンジンも搭載されました。もろ、デザインはアメリカ車に近いです。ボディサイズは現在でいう5ナンバーサイズですが、かなり大きく見えます。
このS40型は1962年から1967年まで生産されました。つまりは、日産と合併後もそのまま作られたことになります。
そして、この時代、このサイズのクルマは価格もさることながら、ごく普通のサラリーマンが買えるものではなく、企業の重役が乗るような用途であったと思います。
ですがね、このクルマがたまに我が家にやってきたことがあったのです。つまり、父親が当時勤めていた会社から週末などに借りてきて、このグロリアでちょこっとドライブしたことが結構あったのです。同時に、トヨタのクラウン、日産のセドリックなども同じようにうちに現れたことがあるのですね。
さて、このグロリアにはボンネット中央に日の丸とともに五輪が描かれています。つまりは1964年の東京オリンピックでオフィシャル車として使われたということになります。
<オープンカー仕様>OMD10/ED14-42mm
こちらは通常のラインナップにない、特注車ですかね。後部座席に優勝力士が乗っているような、スポーツの優勝パレードなどで使用されたものと思われます。
<グロリア・エステート>OMD10/ED14-42mm
こちらはステーションワゴンです。5ナンバーもありましたが、完全に商用車となる4ナンバーもあったとのこと。
ちなみに、S40型グロリアは1962年から1967年まで生産・販売されました。後継のA30型(1967年~1971年、ライトが縦につながった通称「縦目グロリア」)は日産からの販売ですがプリンス時代のスタッフにより企画・設計されました。その後の230型からセドリックと同じシャシーとボディを共有した兄弟車となりました。なお、こちらに展示されているのはA30型のみです。
なお、プリンス自動車工業は皇室の御料車として、「プリンス・ロイヤル」というクルマも開発し、日産との合併後に納入されました。さすがに、御料車はここには展示されておりません。
また、上皇が皇太子時代、S40型グロリアを愛用していたとのことです。
なお、タイトルですが、「栄光」すなわち英語でグロリアと被っちゃうんですけど、そのようにいたしました。悪しからず。
この一角には商用のトラックなどもありましたが、そちらは省略いたします。記事はさらに続きます。
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