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2022年12月 9日 (金)

長江クルーズ船

時を1993年に戻します。

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<歓迎小姐>CANON EOS1000s/EF28-105mm

いわゆる、長江下りをご存じでしょうか。実は逆ルートもあったらしいですが。

長江を船に乗りながら途中の観光スポットを巡るというものです。ルートは四川省の重慶と湖北省の武漢となっています。やはり、長江は大河中の大河ですので川幅も広く、さらに長いルートを運行するものもあったようです。

実際には四川省の長江沿岸は、急峻な山が迫っていて、鉄道はおろかまともな道路もなく、中国人民にとっては貴重な交通手段でもあったのですね。と、いうことで、船もピンキリです。我々はお金持ちの中国人と外国人観光客が乗るような、6階建ての超大型船、「長江公主号」で3泊4日を過ごすことになったのです。

ま、船のホテルですね。

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<ツインルーム>EOS100s/EF28-105mm

男性参加者が少なく、前年のチベットでも同室となったHさんとの相部屋です。

ベッドが2つ。狭いシングルですが、人民の皆さんが乗る船では大部屋で雑魚寝でしょうし、もしかしたらそこに家畜を持ち込む人もいると思われます。文句はいえません。というか、ほとんどの部屋がこのタイプでしょう。

ベッドランプがありますが、玉切れもなく、電気も来ております。そればかりか、テレビもありました。なお、当時は衛星放送などないので、映るのは電波が届く範囲だけです。

Cs318

<トイレ>EOS1000s/EF28-105mm

当然ながらの水洗の洋式トイレです。トラブルはありません。ただし、ペーパーホルダー下のごみ入れがありますが、使用済みのペーパーは流せず、ここに捨てることになります。ま、アジアの常識…というかトイレにペーパーを流せる国はごく少数であることに気付くのは、だいぶあとになってからになります。

ちょっとしたカルチャーショックはあったかも。

Cs317

<シャワー>EOS1000s/EF28-105mm

きちんとお湯が出るばかりではなく、水の色も日本と変わりません。

当然、バスタブはないのですが、もし設置されていたら、断水という事態に陥っていたかもしれません。

こちら、トイレと一緒のスペースですが、仕切りのカーテンなどはなく、わたしゃ、しゃがんでシャワーを浴びましたです。でないと、便器から何から水浸しになってしまうからですね。Hさんも同じようにしていたか、それとも使用後にきっちりと濡れた個所を拭き上げていたと思われます。

Cs320

<くつろぐH氏>EOS1000s/EF28-105mm

ドア側です。電話もあり、ツアーの案内などはこれで伝えられます。その他、船の説明とか見どころの案内など、室内のスピーカーから情報が伝わります。外国人がほとんどの船ですので、各国語で案内されます。船には各ツアーごとの専門のガイドも付きます。

こうしてみると、普段使うような安宿よりも広いですね。

Cs345

<食事風景>EOS1000s/EF28-105mm

基本的に食事は船内のレストランで3食出ます。当然、グループごとに丸テーブルを囲みますが、我々のツアーは常に3名が他の日本人ツアーのテーブルに行くようになっていたので、これはローテーションが組まれました。

料理は中華オンリーです。

上陸したところでは外のレストランで食事を取ることもありましたが、わずかな回数でした。

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<カラオケ>EOS1000s/EF28-105mm

5階のラウンジのようなところです。展望室も兼ねたところですね。ま、当時ですから、「北国の春」程度しかないですね。

また、ここにはバーもあって、冷たいビールが飲めるのですね。ちなみに、食事の時に頼んだビールは常温でした。

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<屋上デッキ>EOS1000s/EF28-105mm

割と広いです。残念ながらプールはありません。とはいえ、設置できないこともないくらいの広さです。

その他、下の階にもデッキはありました。

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<上流に向かう船>EOS1000s/EF28-105mm

外国人が利用しない中国人観光客用の船です。この船も相当大きいですが、長江公主号は6層構造なので、単純にこの倍はありました。

Cs530

<船の配置図>EOS1000s/EF28-105mm

これはどこかの上陸地点で見かけたものですが、クルーズ船は単独で運行しているのではなく、数隻が列を組みながら進むため、停泊地では船をどのようにつけるかという図のようでした。

降りるときも、すぐに陸地というわけではなく、別の船に乗り込んでという具合でした。長江公主号がまともに着岸したのは、重慶と武漢くらいでした。

長江は途中岩礁のある難所もあって、深夜のクルーズは危険なため、安全な停泊地で沖に止めて朝を迎えることもありました。とはいえ、武漢で船を降りて普通のホテルに入っても、船の揺れが身体から抜けきらないこともありました。

そして、この時は三峡ダムが未完成で水位が上がってなかったので、途中の観光スポットが水没してませんでした。中国側の説明では水位が上がれば難所もなくなり、さらに吃水の深い大型船が上流まで行けるということでした。

とはいえ、この時からだいぶ時間が経っていて、クルーズ船自体はなくなっていないようですが、道路が整備されてツアー客もバスで向かうことが多いとか。

たまに、この話題を振っていきます。

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