あれからもう1年
かすてら音楽夜話Vol.160
24日でロシアによるウクライナ侵攻から1年が経ちました。戦闘はいまだに継続しています。
これまでさんざんロシアの力による現状変更については、あちこちで連日批判されてますので、ここではこれ以上申し上げることはありませんが、個人的な考えとしては、「反ロシア」であることに変わりありません。
さて、世の中に戦争や紛争というものは規模はともかく、毎年どこかで起こっているともいわれています。今回は堅い話になりますが、こんなことを…。
<PENTAX K-7/FA35mm>
ウクライナに隠れて、忘れちゃいけないのがミャンマーです。2021年2月に軍事クーデターが起こり、その後は内戦状態。軍事政権は国の発展よりも自らの利権を第一と思っているらしい。
そして、シリアにアフガニスタン。強権国家に民族紛争、大国の利権等が絡むと事情がどんどん複雑になってきますね。沢木耕太郎氏の時代はアフガニスタンを自由に旅できたし、ワタクシの勤務先ではかつてアフガニスタンを旅行したことのあるという人もいたくらいです。沢木氏が最も印象に残る風景はアフガニスタンなのだそうです。とても綺麗だったと。
ワタクシもツアーでしたが、シリアに行ったことがあるんです。その時はダマスカスとクラックドシュバリエ、パルミラまででしたが。アレッポなども見てみたかったです。
<K-7/DA50-200mm>
さて、話を東南アジアに移します。現在は安定した状態にあると思える、ミャンマーを除く大陸部の東南アジア諸国ですが、我々の考える民主主義とは呼べない国家群なんですね。
ベトナムとラオスは社会主義国家であり、一党独裁です。民意で選ばれた議員や指導者がいません。
<K-7/DA50-200mm>
カンボジアはフンセンが38年間も首相の座にあり、野党党首を逮捕、野党は解散。後継者は自身の長男とするなど、政権をほぼ私物化するような状態です。
タイは軍事クーデター後にようやく総選挙を行いましたが、一定数の軍人が選挙と関係なく議員とされているため、クーデターを起こしたプラユットの首相職は当面続きそうです。
<PENTAX MZ-3/Sigma20mm>
アジアの優等生ともいえるシンガポールですが、実質は与党人民行動党の一党独裁に近いものがあります。
マレーシアは比較的民主的に見えますが、首相候補をでっちあげに近い罪状で逮捕し、政治生命を葬りかけたことのあるような政争のあったことで知られます。
まあ、この中でもシンガポールとマレーシアは安全な方で、旅行者がいわれもなく拘束されるようなことはないと思いますが。ちょっと前のタイのトラブルはチケットを持っていても出国できないようなひどいことになっていたことも、忘れてはならないですね。
やっぱりというか、強権国家って嫌ですねえ。
実はヤムの会などでもお会いし、その後も交流のある某氏がウクライナに行っているみたいです。
先日バイデンがキーウを訪問しゼレンスキーと会っていた報道があり、その時にも空襲警報のサイレンが鳴り響いていたというものでした。あれはサイレン自体が「やらせ」であるとの話もあり、キーウをはじめとするウクライナ中部から西部にかけては比較的安全ではないかとは思うんですけどね。
ご本人の消息がたまにInstagramであるだけで詳しいことはわかっておりません。多分、ウクライナ南東部へは本人が行きたいといっても、一介の旅行者なんで止められると思いますけどね。
つうことで、これ以上御託は並べず、この曲をお聴きください。
NENAの「99 Luftballons」(邦題「ロックバルーンは99」1983年)でした。
NENAは西ドイツ(当時)のバンドというかヴォーカルのネーナのプロジェクトみたいなグループです。今回はドイツ語版ですが、西ドイツのチャートで1位を取り、その後、ビルボードのシングルチャートでも2位を記録するという曲です。その後、英語ヴァージョンもリリースされました。
当時の状況ですので、米ソの対立があり、西ドイツにNATOのミサイルが配備され…風船が地平線のかなたに飛んで行ったら、あの国では未確認飛行物体としてスクランブル状態になるかも…みたいな内容のようです。
ま、この1年後にウクライナの状況がいい方に向かっていることを期待しましょう。そして、評論家の石平氏が無能と評価するどこかの国の指導者が、南シナ海付近で無謀なことを行わないようにもね。あと、北の王朝のボンも、ええ加減にしときや~。
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コメント
ウクライナは訪問したことはないですが、ロシアワールドカップでのロシア滞在の思い出やベラルーシに友達がいるので、なんか今回の件はいろいろ複雑な気持ちが湧きます。
スラブ系のチビリそうなぐらい^^;奇麗なオネーサン😁が戦火で傷つくのは特に悲しい😢
投稿: おりんぴあ | 2023年2月27日 (月) 00時52分
おりんぴあさん
大多数のロシア国民は何ら悪くないですよね。
同じく、ベラルーシも。
あの、中村逸郎さんも指摘していますが、ロシア人って欧米とはちょっとずれた思考があるとのことですけど、基本はいい人たちだと。
それらを超越しちゃう、狂信的な政治指導者が…(以下自粛)。
投稿: ヒョウちゃん | 2023年2月27日 (月) 19時52分