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2023年3月30日 (木)

真心ブラザーズ+PUFFY

かすてら音楽夜話Vol.163

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今回の話は真心ブラザーズです。

さて、真心ブラザーズですが、1988年に早稲田の音楽サークルに所属していた1967年生まれの倉持陽一(のちにYO-KINGをアーティスト名に改名)と1968年生まれの桜井秀俊の先輩・後輩二人組が「パラダイスGoGo!!」という番組内の「勝ち抜きフォーク合戦」に出場するために結成したギターデュオです。

ふたりともギターとヴォーカルです。それぞれと共作で曲作りもしていますが、どちらかというと、YO-KINGがメインのヴォーカルで、桜井がコーラスとリードギター。YO-KINGはギターを持たずに歌に専念することもあります。

このコーナーで圧倒的な実力で勝ち抜き、翌1989年にレコードデビューしました。在学中ということになります。なにしろ、司会のなぎら健壱と審査員のかまやつひろし、山田パンダが絶賛でしたから。

番組コンセプトとしてはその少し後に始まる「イカ天」と同様ですが、イカ天当時のバンドブームに飲み込まれていたら、現在の真心ブラザーズは存在しなかったかもしれません。

彼らのシングルはいずれもチャートインはするものの、Top10に入った曲はひとつもありません。ですが、今回紹介する曲、2つはみなさんご存じかと。超絶有名だと思います。

 

真心ブラザーズの「どか~ん」(作詞作曲:The 真心ブラザーズ)でした。1990年リリースの4枚目のシングルです。こちら、日産自動車ADバンのタイアップが付き、オリコンチャートは57位。

ADバンといいますと、4ナンバーの商用車ですので、非常に地味です。需要は間違いなく企業で、個人使用はよほどマニアックな人に限られると思われます。ならば、無理やりCMを作らなくともと思いますが、当時バブルが崩壊していたといっても、日本の企業だけでなく日本全体に何か余力のようなものがあったといえますね。現在なら絶対に無理です。

この曲はタイアップよりも、テレビ朝日の「ニュースステーション」のプロ野球のコーナーで流れていたので、ずいぶんと知られているはずですね。

一応、二人の作とクレジットされていますが、YO-KINGが作った曲のようです。

 

さらに有名なのがこちら、「モルツのテーマ」(作詞作曲:桜井秀俊)ですね。1992年のシングル、「真夏といえども」のカップリング曲です。

オリコンチャートでは73位ですので、ほぼタイトル曲は知られていないはず。ですが、このB面曲がまたしても大企業、サントリーのタイアップが付き、ほぼ毎日、萩原健一の「美味いんだな、これが…」というセリフとともにお茶の間に流れたのですね。

非常に荒い映像かつフラッシュバックのような連続で見づらいものですが、真心ブラザーズの12枚目のシングル、「Summer Nude」(作詞:桜井秀俊・倉持陽一 作曲:桜井秀俊、オリコンシングルチャート85位、1995年)でした。

この曲、それでも日清食品のタイアップが付き、当時それなりに流れていたと思います。

この映像の浜辺のシーンで登場するふたりの女性がデビュー前のPUFFYというか、大貫亜美(スカート姿で背の低い方)と吉村由美(ジーンズ姿で背の高い方)なんですね。

この当時PUFFYは結成されておらず、亜美と由美はそれぞれソロデビューを目指していたといいます。そして、二人ともソニーミュージック所属のタレントでもありました。真心ブラザーズもソニーミュージックのアーティストで、ここで4人が出演するミュージックビデオが制作されたというわけです。ちなみに、PUFFYがデビューするのは1996年です。

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ところで、この「Summer NUde」はカップヌードルのCMが前提で作られた曲のため、1997年に自らリメイクし、「Endless Summer Nude」として再びシングルになりました。その甲斐あってか、オリコンチャートはオリジナルよりも上位の41位を記録しました。

さあ、そんな真心ブラザーズ、地味ですが佳曲もありますので、また紹介したいと思います。YO-KINGの味わい深いヴォーカル、いいですよ。

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2023年3月24日 (金)

坂戸の台湾

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<PENTAX KP/DA15mm>

ここは中華圏ではおなじみの道教の廟です。

とはいえ、埼玉県坂戸市にある「五千頭の龍が昇る聖天宮」というところですね。なんだか長ったらしい名称ですが、自らがそう名乗るので仕方ありません。ちなみに、聖天宮は「せいてんみや」と呼びます。

さて、入場するのですが、なんと拝観料が必要です。

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<KP/DA15mm>

パンフレットによると、こちらが本殿となります。呼び名も日本風ですが、そういうものでしょうか。

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<KP/DA15mm>

五千頭の龍と謳うくらいですから、あちこちに龍があります。

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<KP/DA15mm>

さて、ここは間違いなく中華圏の道教のお宮ではあるのですが、このような香炉があるにもかかわらず、線香の煙がほとんど立ち上っておりません。

つまり、この近辺に華人のコミュニティがあるというわけではなく、唐突に建てられたもので、やってくるのは日本人観光客ばかりのようです。線香自体は売られていますので、志のある方は是非に。

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<KP/DA15mm>

本殿の上部にはこのような渦巻き状の太極天井があります。この本殿の前には説明の人がいて、聖天宮の様々なことを教えてくれます。

しかし、この本殿前は聖域らしく本殿の屋根から下に入っての撮影はできないとのことです。なので、少し下がって撮りました。「しゃがむと撮りやすいですよ」などともアドバイスしてくれますので、単にこちらの決まりのようです。

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<KP/DA15mm>

鼓楼と鐘楼にも登ってみました。狭い螺旋状の階段を昇り降りします。平日でしたので、階段ですれ違いなどは一切ありませんでした。

確かに屋根にもたくさんの龍がありますね。

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<KP/DA15mm>

鐘楼からはこんな具合です。どういう具合かワタクシには鼓楼と鐘楼からの眺めが随分と異なるように映りました。

鼓楼と鐘楼は前殿を挟んで左右対称の位置にあるのですが。

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<CANON PowerShot SX730HS>

筏拝というものだそうです。以前台湾でおみくじを引く記事を書きました。結構大変なんでしょうが、物好きにも…もとい、興味深くこれにチャレンジした同行者がおりました。

筏拝が陰と陽、つまり表と裏が出なくてはならないのですが、結構大変です。こちらのものはやや簡略化されていたようです。

 

こちらの動画はタイで撮ったものですが、このように数字の書かれた木片を取り出し、さらにこれでよいか再び筏拝でお伺いを立てるそうですから、あちらのおみくじは結構根性がいりますね。

ちなみに、こちらのおみくじは日本語で書かれていたそうです。

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<PowerShot>

前殿の前面にある九龍柱だそうです。なんでも、ひとつの石柱から掘り出されたものだとか。

聖天宮ですが、わざわざ台湾から宮大工を呼んで建てられたとのことです。なんでも、台湾の創始者が不治の病だったそうですが、本尊の三清道祖と縁を持ったところ完治し、ご利益のためお宮を立てることを決意したところ、この坂戸に立てるようお告げを受け、現在に至りますね。。

中国や台湾の華人文化圏は一般的に仏教を信仰しているように思われていますが、寺院も僧侶もあまり見かけず、民間信仰ともいえる道教の廟やお宮の方が目立ちますね。

そこでのご本尊は関羽(関帝)だったり媽祖だったりしますが。

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<PowerShot>

内部のお休み処にはこのような台湾グッズを自販機で販売してました。とはいえ、台湾のカップ麺ひとつが丸亀の一番安いやつくらい…あるいはコンビニ価格のカップ麺2つ分くらいの値段です。

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<PowerShot>

実は横浜中華街を歩いていたらこのような道教の廟に差し掛かって、そういえば埼玉に何かあったなと思い出し、今回の坂戸行きに至ったわけです。

こんな酔狂な企画にお付き合いくださり、スクムビットさん、カルロスさん、ありがとうございました。

五千頭の龍が昇る聖天宮

入場料500円。障害者割引あり(介助者とも半額)。ウェブサイトにはプロの撮影、コスプレ撮影には許可がいるとか書いてあります。当日、コスプレイヤーがいてたいそうな撮影機材を持っていましたね。通常の撮影には何ら問題はありません。

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2023年3月21日 (火)

恵那のルートイン

昨年8月に泊まったホテルのレポです。3泊中の2泊目。

この時は前日に長野県の伊那市にあるルートインコート伊那に宿泊しました。そして、2泊目は恵那山トンネルを超え、岐阜県に。そして泊まったのが「ルートイン恵那」でした。

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<Olympus OM-D E-M10MarkIII/ED14-42mm>

この日はゆっくりと道の駅などをめぐり、恵那市郊外にある日本大正村を見てから、恵那市中心部に向かいました。

あまり遅くなっても、駐車場がふさがる可能性があるので、午後4時頃には到着するようにします。駐車場は無料ですが、早い者勝ちです。

なんとか、ホテルの入口近くに駐車スペースを確保します。

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<CANON PowerShot SX730HS>

こちら、ルートイン恵那です。前日泊まったルートインコート伊那とは一転、高層の建物です。

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<PowerShot>

なかなか眺めはいいです。

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<PowerShot>

部屋はひとり用シングルながらにそこそこ広く、使い勝手もよろしかったですね。ベッドも狭いシングルではなく、セミダブルくらいの余裕がありました。

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<PowerShot>

バス・トイレ一体型のユニットバスですね。こちらは、ルートインで統一されているのか、ほとんど変わりません。広さだけは少しだけ広めに感じましたが。

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<PowerShot>

このルートインは比較的新しいようです。

これまで泊まったルートインはドアの開閉は部屋番号のプレートの付いた「鍵」を使い、部屋のメインスイッチもその鍵を差し込んでひねるという独特なものでした。しかし、ルートイン恵那はカードキーで、当然ながら壁のスリットにカードキーを差し込むという、現代では当たり前のスタイルです。

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<PowerShot>

また、調度品もかなり新しかったです。例えば、この椅子も、背もたれの角度がかなり自由に傾けられるようになっていました。

ベッドやテーブルも傷ひとつなく、部屋全体が気持ちいい感じがしました。その分、他のルートインよりも少しだけ高かったと思います。

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<PowerShot>

ルートインは朝食付きなんですが、この内容はほぼどこでも変わりません。カウンターのようになった席と、4人用のテーブル席とに分かれています。

利用者は出張のサラリーマン、工事関係者に加え、修学旅行生とか大会出場の高校生の団体なども。

次の日は木曽路の宿場巡りをするので、馬籠宿に近い「ルートイン中津川インター」でもよかったのですが、やはり市街地に近いこちらにしました。

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<PowerShot>

とはいえ、恵那市の中心部とはいえ、駅までかなり距離があります。地元の名物料理なども特に見つからず、夕食はホテルに近いここに。

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<PowerShot>

また、特に恵那の中心部には観光的な要素はないようで、ホテル前にあった市の施設に静態保存のC11があったくらいです。中央本線を走っていたものでしょうかね。

また、入浴しませんでしたが、館内には人工ラジウム温泉が男女別にあります。もちろん無料です。

駐車場ですが、他に立体駐車場も備えていました。もちろん無料です。

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<PowerShot>

翌朝、散歩してみるとこんなホテルが近くにありました。

コンテナを利用した完全個室のホテルです。おそらく、部屋の数だけ駐車場もありそうですけど、調べてみると宿泊料金はかなり高いです。

ルートイン恵那の周辺には当然ながら、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店がありますので、普段の生活と何ら変わりませんね。伊那と次の日泊まったルートインは結構不便を強いられましたから。

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2023年3月17日 (金)

フットボール応援歌

かすてら音楽夜話Vol.162

WBC、盛り上がっているようです。もしかしたら、TBSとテレビ朝日だけなのかもしれませんが。

さて、昨年のFIFAワールドカップ、あの熱狂はどこへ行ったのか。もっとも、現在、次回のワールドカップ予選も行われていませんので、これは仕方ないのかも。

つうことで、こちらも忘れていませんかと、フットボール関連の曲を。…と、申しましてもこれは野球ではおよびつかないほど無数の曲がありますので、ひとつのチャント(応援歌)について取り上げます。

 

わかりますかね。元歌は「Go West」というものです。

調べていくと、1995年に日本代表のチャントとしてカバーされたものが使用されたようです。そして、FIFAワールドカップ2006でも、試合後に流されたとあります。

 

それは、イギリスのデュオ、Pet Shop Boysによるもので、映像は彼らの公式YouTubeチャンネルのオフィシャルビデオですね。

どこか旧社会主義国(東側、ワルシャワ条約機構構成国)を皮肉って西側(NATO)に「行け!」と歌っているような映像です。もちろん、ドイツ大会の映像ではこちらは使われていないと思うんですが、ジーコジャパンの当時ですから、もう記憶の彼方ですわ。でも、音楽はこちらですね。

いやー、これ、今ロシアのプーさんが見たら、絶対激怒するでしょう。でも、この曲がリリースされたのは1993年で、1991年にはソ連が崩壊。こういう内容のミュージックビデオでも全く問題ないとみなされているはずで。

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さて、ペットショップボーイズによる「Go West」はカバーなんです。原曲を歌っていたのは、こちら、Village Peopleなんですね。そう、アメリカのゲイカルチャーを代表したような人たち。

「ギャランドゥ」のヒデキ氏も若き頃カバーした「Y.M.C.A.」(西城秀樹盤は「Young Man(Y.M.C.A.)」のビルボード2位のメガヒットを持つ人たちですね。なんと、年間チャートでもシングル1位を取っていないというのに、2位ですよ。

 

こちらが、オリジナルの「Go West」。1979年リリースで、ビルボード45位に沈んでおります。

映像はおそらくテレビ出演時のものみたいですが、演奏から歌いまわし方までシングルの音源そのままで、口パクであると思われます。ヴィレッジピープルはゲイをコンセプトとしたディスコサウンド調のグループなんですが、実はレコーディングのヴォーカルとコーラスは別人が担当しているという話もあります。

よくよく考えてみれば、ヴォーカルだけはきちんと歌える人物を立ててきたようなんですが、あとのメンバーはいかにもそれ風(ゲイ風、あるいはコスプレにふさわしい)の人物をスカウトしてきたり、メンバー募集で集めたようなので、あて振りも仕方ないことなのかも。

そして、デビュー直後の「Y.M.C.A.」や「In The Navy」などをよりどころにして数多くのヴァージョン違いも作っています。これは、ディスコでかける曲としては3分くらいでは短いということでの需要があったようです。そのため、「Go West」にもいくつかのヴァージョンが存在するようです。

さて、ヴィレッジピープル、数少ないヒット曲ではありますが、世界的にはやりましたので、相当な収益があったと思われます。「Go West」は45位に沈んだといいましても、その後のペットショップボーイズのカバー及び、ワールドカップでの曲の使用と合わせますと、ヴィレッジピープルの仕掛人で作曲者のJacques Morali(ジャック・モラリ、フランス人)には相当金が動いたのではないでしょうか。もっとも、彼は1991年にエイズにより亡くなってますけど。

余談ですが、ヴィレッジピープルの結成からデビューまでを描いた伝記的映画「Can't Stop Music」(1980年)も作られていて、記念すべき第1回ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞と最低脚本賞の2部門で大賞を受賞しております。ちなみに、アル・パチーノ主演の「Cruising」というゲイをモチーフにしたサスペンス映画も最低作品賞にノミネートされていたのでした。

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2023年3月13日 (月)

横浜廃線ウォーキング

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横浜にかつて存在した貨物線、通称、横浜臨港線跡を歩いてきました。

新橋ー横浜間に日本初の鉄道が開業したのですが、そのかつての横浜駅が現在の桜木町駅です。そのあたりから貨物線は山下公園方向に向かっているのですが、このように海の中道のようなところを通っていました。そして、再現したものとも思えますが、レールも残っているのですね。

港1号橋梁

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廃線跡を進んでいくと、はじめに通るのがこちら。なかなかに立派なものです。レールはかなり欄干側に寄せてありますが、この通りであるとしたら、台車は通過できるとしても、その上の貨車などは車体が引っかかってしまうと思われます。本来であればもう少し中央寄りにあるはずですね。

この橋梁の幅があれば、複線であったと思われます。再現された線路はすべて単線でしたが。

港2号橋梁

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さらに進んでいくと、次の橋梁に差し掛かります。荒天のため海も波立っていましたが、水は汚染されているようには見えませんでした。

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橋梁を過ぎると、現在は公園のようになっている煉瓦造りの道を線路が続いていきます。

現役であった頃はもちろん、立ち入り禁止でしょうから、この部分も相当な余裕がありますね。

港3号橋梁

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やがて3つ目の鉄橋が現れます。こちらは前の2つと比べて小さいもので、間違いなく単線でしょう。ですが、ここでいきなり単線になるとは考えられず、同じサイズの橋梁がもうひとつあった可能性はありますね。そちらは撤去されたのかどうか。

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外側から見るとこんな具合でかなり立派に見えます。

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レールはさらに続き、ナビオス横浜というホテルの敷地へ。建物の一部をトンネル状にして、遊歩道となったレール跡を通しています。

この先でいったん、レールは消えることになります。つまり一部完全に撤去されたということですね。

旧横浜港駅プラットフォーム

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大きな交差点をペデストリアンデッキで空中を渡り、再び地上に降りると、赤レンガ倉庫パークにたどり着きます。その前を再びレールが現れ、さらに続いていきます。

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かつて国際航路の客船に接続するポートトレインが発着したホームだそうです。と、いうことはごく一部で旅客扱いもしていたようです。

ホームは現在の基準で考えるとかなり短く、電車3両分もないように見えました。

おりしも、この付近で行われていた市民参加のランニング会があり、ゼッケンをつけた無数のランナーがいて、かなり写真を撮りにくかったです。ちなみに、こちらは復元されたものだそうです。

新港橋トラス橋

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旧横浜港駅方面の路線は支線で、赤レンガ倉庫の前あたりで分岐した本線がこちらですね。

臨港線はさらに山下公園を超え、山下埠頭方面へと伸びていました。

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この先は人が歩ける高架橋となります。レールは撤去されていました。

このルートはかなり人通りがあります。できるだけ人を避けるように写真を撮りましたが、1枚撮るのにも時間を要しました。

臨港線は1986年まで営業を続けていたとのことです。山下公園にも臨港線の高架橋があったそうですが、現在は完全に撤去されています。

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こちらは、山下公園の東側で再びレール跡が現れます。現在は山下埠頭は許可がないと入れないし、レールの先はさらに本牧埠頭へと伸びているようです。

ここで今回のウォーキングは終了です。

<今回の撮影データはすべてPENTAX KP/DA15mmでした>

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2023年3月 8日 (水)

野球にまつわる曲、ジャーニーは聴き飽きた

かすてら音楽夜話Vol.161

 

いきなりのJourney、「Separate Ways」(1983年)でした。

この曲、連日流れているんですが、WBC(World Baseball Classic)や侍Japanのテーマソングというわけではないんですね。

TBSがこの大会のキー局のひとつなんですが、この第3回大会(2013年)からこの曲をテーマソングにしているみたいです。

この曲は1983年のビルボードのシングルチャートで8位にランクインしています。この曲が収録されたアルバム『Frontiers』は惜しくもアルバムチャートで2位にとどまりましたが、その時1位にいたのはMichael Jacksonの『Thriller』というモンスターアルバムなのでした。

ところで、この曲自体は男女の別れをテーマにしたもので、まるで野球とは関係ないんですよね。当時の番組関係者がよほどジャーニー好きだったのか、曲調が野球にふさわしいと思ったのかどうか。

だとしても、ジャーニーを長らく使うということはどういうことなんでしょうか。FIFAワールドカップとかオリンピックならば予算もかなりつくので、日本人のミュージシャンに曲を発注することは、放送局ごとに行われているようなので、よほど予算がないと思われます。ちなみに、同じくWBCを放送するテレビ朝日には特定のテーマソングはないようです。これまた、予算がないんでしょうね。

よって、放送による印税はジャーニー並びに、曲を作ったJonathan CainとSteve Perryに流れるのみか。

発注は無理でも、かつてこの日本でも野球のことを曲にした「大御所」がいたんですけどね。

 

松任谷由実の「まぶしい草野球」でした。

こちら、ユーミンの公式YouTubeチャンネルでもアップされていないので、やむを得ず、「不二家ソフトエクレア」のCMを持ってきました(削除の可能性大です)。

「まぶしい草野球」は1980年リリースのアルバム『Surf & Snow』に収録された曲ですので、ソフトエクレアとのタイアップは1980年以降になりますか。アルバム『Surf & Snow』自体が当時のユーミンのお約束みたいなもので、年末のリリースですので1981年以降のタイアップであるともいえましょう。

この映像ではわからないのですが、ソフトエクレアのCM集という映像もあって、他に「やさしさにつつまれたなら」も使われているし、CM用にユーミンが「♪ソフトエクレア~」というフレーズを挿入しているヴァージョンもありますね。

今や大御所となったユーミンではありますが、40年以上前は結構地味な仕事もしていたと。

「まぶしい草野球」ですが、オリジナルの曲間にはスタジアムの歓声とか売り子なのか野次なのか、アメリカ人と思われる男性の声も挿入されます。これが現地の球場(Ball Park)の音を拾ってきたものなのか、あるいはエンジニアのSEによる合成なのかは不明ですが、草野球というよりはプロのゲームの雰囲気が伝わってきます。

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そして、もうひとりの大御所、それは浜田省吾です。

 

こちら、「Baseball Kid's Rock」は1990年リリースのアルバム、『誰がために鐘は鳴る』収録の2曲目ですね。

ピークを過ぎたプロ野球選手をモチーフにした曲です。モデルは高橋慶彦であるとのことですが、この1990年に高橋は広島からロッテにトレードされていますね。浜田が広島出身ということもあるのでしょうが、高橋とは親交があったとのことです。もっとも、高橋は東京出身なんですが。

脱線しますが、村上龍の小説に「走れ!タカハシ」という作品もあります。愛された選手だったんですね。

さて、浜田自身も広島の呉三津田高校時代、野球部に所属していたそうで、映像にもあるようにライヴでの野球のシーンも挿入されています。これは間違いなくユーミンよりも野球に対する思い入れは深いでしょう。

YouTubeの映像はDVD作品、『Road Out "Movie"」(1996年)収録のものですが、ライヴシーンは1991年のツアーのものです。また、挿入された冒頭と最後の野球シーン、浜田が投げて浜田が打ち、浜田がボールをキャッチ…って、そのまんま「浜省だらけの野球対決」そのものですやん。

と、日本人による野球がテーマの曲を紹介しました。

WBC自体はFIFAワールドカップに比べてどうということないよなと思っていたんです。でも、大谷翔平が初めて出場した阪神戦(壮行試合)をつい見ちゃいました。いやあ、これ、オータニさーん、とんでもない進化を遂げていますね。侍Japan(この呼び名も好きじゃない)の勝敗はどうでもいいんですが、大谷だけは注目したいです。あと、ヌートバーも東南アジアにいるファランと真逆にいい奴みたいですよね。ま、ともかく頑張ってください。

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2023年3月 6日 (月)

モナコの入国スタンプ

陸路・海路の国境越え<7>

ご存じのように、ヨーロッパ連合(EU)の大多数の国ではシェンゲン協定によって、国境通過時に検査がないことになっています。でも、入国スタンプのあるという例外がこちら。

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<PENTAX MZ-3/FA28-105mm>

モナコはEU非加盟国ですが、実質的にはフランスの一部みたいなものでしょうか。独自通貨を持たず、公用語もフランス語ですね。

古い話ですがハリウッドの女優であったグレース・ケリーがモナコ大公、レーニエ3世と結婚し、大公妃となったことや、沢木耕太郎がマカオの借りを返したくても入場さえできなかったグランカジノ、F1モナコGPなどでも有名です。

莫大な観光収入があるためか、居住者には所得税がかからず、節税対策としてモナコに住むというセレブもかなりいるとか。

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<MZ-3/FA28-105mm>

そんなわけで、モナコに立ち寄ってみました。ちなみに、前日イタリアのヴェンティミリアからニースへと列車で移動し宿泊しています。つまり一度、モナコは列車で通過しています。モナコで泊ってもよかったのですが、物価が高いとのことで、それは避けたのですね。

移動はイザベラカード(Carte Izabella)というコートダジュール乗り放題の1日券を購入し、SNCF(フランス国鉄)の列車を利用しました。このあと、ニースを通し越し、カンヌにも行ってみましたが。

衛兵の交代式などを見て、F1の公道コースなども歩き、腹が減ります。モナコの料理などは特にないので、適当なカフェに入りました。

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<NIKON Coolpix880>

頼んだのはなじみのあるポモドーロでした。

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<Coolpix880>

あと、ミックスサラダ。1品では許してくれないというか、これが当たり前なので仕方ありません。これに飲み物も当然頼みます。これだけで20ユーロ以上かかりました。

イタリアを一歩出ると、パスタはアルデンテではなくなる…というのが定番のようなもので、比較的イタリアに近いギリシアで頼んだスパゲッティはかなり茹ですぎのシロモノでした。ですが、さすがに腐ってもモナコで、アルデンテとはいかないものの、割と美味かったです。

さて、そろそろモナコを出発しましょう。

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<PowerShot>

このスタンプはモナコ駅に置いてあり、誰もが自由に押せるのです。ワタクシも勝手に当時のパスポートに押してきました。

モナコでは自分のヨットやクルーザーを所有している人もいるはずで、その人たちがEU圏外から戻ってきたときはどういうスタンプが押されるのが気になります。これと同じものですかね。

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2023年3月 1日 (水)

Yokohama Old Ships

横浜・桜木町から山下公園までの散歩です。

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<PENTAX KP/DA15mm>

とにかく、風の吹き荒れる日でした。

天気予報で気温が高め、そして晴れる日を選んで出かけましたが、桜木町駅を出たあたりで歩くのもままならない感じに。

2021年に開業したYOKOHAMA AIR CABINは風のため運休してました。

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<KP/DA15mm>

みなとみらい方面に動く歩道を進むと、日本丸メモリアルパークがあります。初代日本丸は1930年に進水・竣工した航海練習船です。1984年に引退し、2代目日本丸にその役割を引き継ぎ、こちらに係留され、展示・公開されています。

ただし、訪れた時期は船体整備のメンテナンス期間らしく休館中でした。でも、3月からは再び公開されるとのことです。

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<KP/DA15mm>

その白い船体は「太平洋の白鳥」、「海の貴婦人」などと形容されていたそうです。

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<PowerShot SX730HS>

ただ、この日は強風のためか正面から眺めると、船体がやや傾いていたんですよね。

そして、帆船ながらこの日は帆をすべて下ろしていました。安定した天気の日は帆を張り、さらに美しい姿を見せてくれることでしょう。

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<KP/DA15mm>

これは錨の形のモニュメントですね。場所は「ナビオス横浜」というホテル前です。日本丸メモリアルパークからはずいぶんと歩いてきました。

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<KP/DA15mm>

ナビオス横浜からさらに進み、山下公園にあるのが、氷川丸です。

もっと長い焦点距離のレンズを使ってもよかったんだけど。

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<KP/DA15mm>

氷川丸も初代日本丸と同じ時期に活躍した客船です。1960年に現役を退き、こちらも博物館として公開されています。

1回だけ入ったことがありますが、ものすごい昔のことです。その時内部はけっこうボロボロだったような。

船の科学館は部分休業しているみたいですが、南極観測船「宗谷」は公開されているようです。これも入ったことがあります。

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<KP/DA15mm>

童謡「赤い靴」の女の子像です。氷川丸の近くにあります。

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<KP/DA15mm>

横浜開港150年の記念碑です。

この界隈、うちからは近いですが、あまり縁がなくて土地勘もありません。こういうところだったんですね。

つうことで、みなとみらい地区から山下公園あたりまでを歩いてきたのですが、主目的は実は別にありまして…。そちらは、続編で。

余談

Yamp

<RICOH GR DIGITAL>

先日、ヤムの会の集まりがありまして、参加してきました。

ネパリのプルジャさんの「Purja Dining」でした。2015年に忘年会を行ったところで(場所は移転)、本格的な味が良かったです。

その時の記事で振り返ろうと思っていましたが、なんとアップしてなかったです。なんとか画像は見つけましたので、今回も含めてそのうち記事にしたいと思います。「そのうち」といっていて1年後なんてこともあるかもしれませんが、よしなに。

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