« モナコの入国スタンプ | トップページ | 横浜廃線ウォーキング »

2023年3月 8日 (水)

野球にまつわる曲、ジャーニーは聴き飽きた

かすてら音楽夜話Vol.161

 

いきなりのJourney、「Separate Ways」(1983年)でした。

この曲、連日流れているんですが、WBC(World Baseball Classic)や侍Japanのテーマソングというわけではないんですね。

TBSがこの大会のキー局のひとつなんですが、この第3回大会(2013年)からこの曲をテーマソングにしているみたいです。

この曲は1983年のビルボードのシングルチャートで8位にランクインしています。この曲が収録されたアルバム『Frontiers』は惜しくもアルバムチャートで2位にとどまりましたが、その時1位にいたのはMichael Jacksonの『Thriller』というモンスターアルバムなのでした。

ところで、この曲自体は男女の別れをテーマにしたもので、まるで野球とは関係ないんですよね。当時の番組関係者がよほどジャーニー好きだったのか、曲調が野球にふさわしいと思ったのかどうか。

だとしても、ジャーニーを長らく使うということはどういうことなんでしょうか。FIFAワールドカップとかオリンピックならば予算もかなりつくので、日本人のミュージシャンに曲を発注することは、放送局ごとに行われているようなので、よほど予算がないと思われます。ちなみに、同じくWBCを放送するテレビ朝日には特定のテーマソングはないようです。これまた、予算がないんでしょうね。

よって、放送による印税はジャーニー並びに、曲を作ったJonathan CainとSteve Perryに流れるのみか。

発注は無理でも、かつてこの日本でも野球のことを曲にした「大御所」がいたんですけどね。

 

松任谷由実の「まぶしい草野球」でした。

こちら、ユーミンの公式YouTubeチャンネルでもアップされていないので、やむを得ず、「不二家ソフトエクレア」のCMを持ってきました(削除の可能性大です)。

「まぶしい草野球」は1980年リリースのアルバム『Surf & Snow』に収録された曲ですので、ソフトエクレアとのタイアップは1980年以降になりますか。アルバム『Surf & Snow』自体が当時のユーミンのお約束みたいなもので、年末のリリースですので1981年以降のタイアップであるともいえましょう。

この映像ではわからないのですが、ソフトエクレアのCM集という映像もあって、他に「やさしさにつつまれたなら」も使われているし、CM用にユーミンが「♪ソフトエクレア~」というフレーズを挿入しているヴァージョンもありますね。

今や大御所となったユーミンではありますが、40年以上前は結構地味な仕事もしていたと。

「まぶしい草野球」ですが、オリジナルの曲間にはスタジアムの歓声とか売り子なのか野次なのか、アメリカ人と思われる男性の声も挿入されます。これが現地の球場(Ball Park)の音を拾ってきたものなのか、あるいはエンジニアのSEによる合成なのかは不明ですが、草野球というよりはプロのゲームの雰囲気が伝わってきます。

Mj0034

そして、もうひとりの大御所、それは浜田省吾です。

 

こちら、「Baseball Kid's Rock」は1990年リリースのアルバム、『誰がために鐘は鳴る』収録の2曲目ですね。

ピークを過ぎたプロ野球選手をモチーフにした曲です。モデルは高橋慶彦であるとのことですが、この1990年に高橋は広島からロッテにトレードされていますね。浜田が広島出身ということもあるのでしょうが、高橋とは親交があったとのことです。もっとも、高橋は東京出身なんですが。

脱線しますが、村上龍の小説に「走れ!タカハシ」という作品もあります。愛された選手だったんですね。

さて、浜田自身も広島の呉三津田高校時代、野球部に所属していたそうで、映像にもあるようにライヴでの野球のシーンも挿入されています。これは間違いなくユーミンよりも野球に対する思い入れは深いでしょう。

YouTubeの映像はDVD作品、『Road Out "Movie"」(1996年)収録のものですが、ライヴシーンは1991年のツアーのものです。また、挿入された冒頭と最後の野球シーン、浜田が投げて浜田が打ち、浜田がボールをキャッチ…って、そのまんま「浜省だらけの野球対決」そのものですやん。

と、日本人による野球がテーマの曲を紹介しました。

WBC自体はFIFAワールドカップに比べてどうということないよなと思っていたんです。でも、大谷翔平が初めて出場した阪神戦(壮行試合)をつい見ちゃいました。いやあ、これ、オータニさーん、とんでもない進化を遂げていますね。侍Japan(この呼び名も好きじゃない)の勝敗はどうでもいいんですが、大谷だけは注目したいです。あと、ヌートバーも東南アジアにいるファランと真逆にいい奴みたいですよね。ま、ともかく頑張ってください。

人気ブログランキングに参加しています。バナークリックしていただいて応援よろしくお願いします。リクエストも受け付けております。


音楽評論ランキング

 

| |

« モナコの入国スタンプ | トップページ | 横浜廃線ウォーキング »

Music Talk」カテゴリの記事

コメント

FIFAワールドカップカタール大会に実際行った人間からしてみれば、なんだか安っぽいですよね(苦笑)>WBCの音楽関係。

FIFAワールドカップはYoutubeにもありますが、4種類くらい公式曲がありました。それ以外にもNHK(King Gnu)やAbema(一斉ノ喝采/LiSA)の日本版放送テーマ曲ありました。

でもそういう公式曲らしきものがWBCがないんですよね。なんか主催するMLBもやたら狂ったように持ち上げる民放も公式曲すらないとすると、本心は「どうでもいい」と思っているのかな?とも下衆の勘繰りをしてしまいます(笑)。実際は予算がないのでしょうが(^^;。

まぁメディアは「大谷」で盛り上がってますが、醒めた目で見るとこの人も日本ぐらいでしか知られてないんですけどね(苦笑)。アメリカで多少知名度があるくらいで、世界ではむしろ'Mitoma'でしょうな(^^;。

「ローカルスポーツ」の野球と「グローバルスポーツ」のフットボールの違いがあるのですが、日本のメディアは野球の「興業の元締」なので、お構いなしに「ヨイショ」してます(^^;>WBC。

私は醒めきった目で「ヽ( ´ー)ノ フッ」という感じで見てます(爆)>WBC。

投稿: おりんぴあ | 2023年3月 9日 (木) 01時54分

おりんぴあさん

おりんぴあさんのご意見、予想通りでした。
ワタクシなりに分析したところでは、勝負がかかっているからか、異様に試合時間が長いです。
これは、よほどのファンでなければ毎試合見るのは嫌気がさしますね。
今日も長かった。
これからはダイジェストでいいや。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年3月 9日 (木) 22時53分

WBC,無事に日本の優勝で良かったですね。
TBSだけが異様に盛り上がっていましたが、
フジと日本テレビはどういう心境だったのでしょうか。
次回のWBCへの取り組みが気になりますね。
サッカーのワールドカップはすでに日本勢は
到底手が出せない放映料になってしまっています。
サッカーには大谷君クラスのスターはいないので、
今後が心配です。
ちなみに私はDAZNと契約して
年間3万円近くを払っています。

投稿: ペンタのP | 2023年4月 9日 (日) 16時28分

ペンタのPさん

民放各局もNHKも報道では連日取り上げてましたね。
TBSとテレビ朝日では同じような解説陣が入れ替わりで、朝ワイドから昼の情報番組、午後、夕方と出まくりでした。
里崎、内川、五十嵐なんてとこが。

ま、ワールドカップの時も福田、槙野、前薗と同じような感じでしたけど。

この感じ、ロシアのウクライナ侵攻時に連日出まくっていた、小泉悠や中村逸郎大先生などのローテーションと変わらんなと思ったり。

ダゾーンはJリーグの独占放送ですね。
ワールドカップはなんだかんだいって、各局持ち回りでやってくれるでしょう。
これまた、テレ朝が川平慈英と切っても切れないみたいなので、予選から「絶対に負けられない」と煽ってくれると思います。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年4月 9日 (日) 22時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« モナコの入国スタンプ | トップページ | 横浜廃線ウォーキング »