台糖橋頭線の五分車
台湾の鉄道遺構<3>
2023年5月11日
<Olympus OM-D E-M10/ED14-42mm>
旧高雄港駅からLRTとMRTを乗り継いで、こちらにやってきました。わざわざ、LRTに乗ったのは興味があったからです。LRTについては後日記事にいたします。
降り立ったのはMRT紅線(Red Line)の橋頭糖廠駅です。駅番号でいうとR22Aとなっていて、終点の南岡山駅の2つ手前です。末尾にAが付いているので、紅線が開通後しばらくしてから新たにできた駅なのかもしれません。
<OMD10>
こちら、橋頭糖廠駅の端にある五分車<*1>のホームです。ここから、土日と祝日には五分車之旅という名称で、1.5kmほど先の農場まで往復運行されるとのことです。ですが、この日は平日。もっと慎重に計画すればよかったかな。
冒頭の画像でわかると思いますが、こちら、台湾糖業<*2>のサトウキビ列車を観光用に運行させているのですね。
<OMD10>
ですが、こんな注意書きも。この警告文はあちこちにありました。確かに、高雄中心部に比べると極端に人が少ないです。注意しながら回ることにしましょうか。
この観光列車以外にも、鉄道に関するものがあるところです。
<OMD10>
駅からほどなく台湾糖業博物館に到着しました。ありがたいことにここも無料。
時間があれば、砂糖に関する展示物などもじっくりと見たのですが、目的は先ほどの五分車です。
構内を突っ切っていきます。
<OMD10>
これはレールの跡ですね。
<OMD10>
かつてサトウキビの運搬に使われた機関車群です。
<OMD10>
ちゃんと車両用の倉庫も残してあります。そりゃそうですよね。曲がりなりにも、列車を運行させているのですから。
<OMD10>
こちらが、観光用の五分車だと思われます。
機関車の後ろに数量の無蓋車両がつながれています。こちらに、観光客を乗せるのでしょう。
<OMD10>
足で軌間を計ってみました。26.5cmくらいの靴を履いてますので、靴3足分くらいです。歩幅の広い人ならば1歩でまたぎ越せる線路幅ですね。
残念ながら、営業日には訪れることができませんでしたが、動く可能性のある車両を見学できて、目的は達成され満足です。次回は日程を合わせて訪問しましょう。
<PowerShot>
この構内の片隅に食堂があって、こちらを昼食としました。
排骨<*3>麺線です。こちらは、器は陶器でしたが、やはり箸とレンゲは使い捨てですね。
<PowerShot>
台湾人はスペアリブが大好きですね。麺線<*4>にはぶつ切り状の煮込んだスペアリブがゴロゴロ入っていました。
カレンダーを利用した箱状のものはここの主人が骨を入れろと、出してくれました。
「我是日本人」と告げてあるのですが、それでも台湾語で話しかけてきます。
<PowerShot>
扇風機をこちらに向けてくれるし、やはり台湾の人はホスピタリティがありますね。
さて、荷物を受け取りに戻らなくては…。
注釈
<*1>軌間が標準軌(1435mm)の半分ということで、台湾で使われている言葉。こちらの台糖橋頭線の実際の軌間は762mmになります。
<*2>台湾糖業公司。サトウキビの運搬がトラックに切り替わる以前は鉄道で運搬を行っていて、一部では旅客も扱っていた。現在では観光用を除き旅客営業する路線はありません。
<*3>豚のあばら部分の肉で、台湾では非常に好まれ、駅弁の定番でもあります。
<*4>おそらく台湾で最も細い麺を使った料理。多くはとろみをつけてスープ麺にするものの、スープなしの炒めたものなどもあります。
台湾のナニコレ
<PowerShot>
蒋介石の時代にはずっと戒厳令が出ていたといわれる台湾です。
もしもの時の避難場所表示。もっとも、撮影場所は台北車站のすぐ北側なので、地下街が恐ろしく発達しています。避難場所には困らないような。
でも、地方都市でもこういうのたまにあるんですよね。
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