チェンマイで最も格式のある寺院
チェンマイの寺(5) ワットプラシン
2023年10月3日(火)
<KP/DA18-50mm>
チェンマイの寺院巡り2日目の続き。
ワットスアンドークから戻って訪れました。ワットプラシン(Wat Phra Singh、วัดพระสิงห์วรมหาวิหาร)です。ここも、過去2回訪れているのですが、まず印象が変わったのが、この黄金のチェディです。
<PENTAX MZ-3/Sigma20mm>
この画像は2008年のものです。コンデジは持参していましたが、当時はメインカメラはフィルム一眼レフのPENTAX MZ-3という機種で、フィルムはリバーサルを使っていました。画素数の上がった現在のカメラとは解像度が比較になりませんが、発色は現在のデジカメよりもいいと思います。
同じチェディですが、漆喰で塗ってあったのですね。
<KP/DA18-50mm>
このチェディにはワットチェンマンのように象が基壇部分に埋め込まれたような感じになってます。正方形の基壇で、一辺に一頭の象なので、四頭の象がいることになります。
<MZ-3/FA35mm>
またしても昔の画像ですが、象もこんな感じで、現在とは印象が異なります。ま、全体のフォルムはチェディも象も変わりませんけど。
このような金ぴかのチェディと象、単に金色に塗り替えたというよりは金色の金属板を貼り付けたように見えます。
ミャンマーなどでは実際に金箔で覆っていたり、先端部にルビーやダイヤモンドを埋め込むなど、現在の経済状況からは考えられないほどの金額を費やしているのですが。
<KP/DA18-50mm>
ミャンマーほどではありませんが、やはりお金はかけていますよね。
ワットプラシンは王室仏教寺院としては第一級になります。この第一級寺院はかなり数少なく、バンコクで10、地方となるとナコンパトムのプラパトムチェディ、イサーンではナコンパノムのタートパノム、チェンマイ近郊ではワット・プラタート・ハリプンチャイ、ピッサヌロークのワット・プラシーラタナーマハタート、南部ではナコンシータマラートのワット・プラマハタートくらいです。
また、かつて王都であったアユタヤとスコータイにいくつかあります(参照wikipedia)。
<KP/DA18-50mm>
チェディの右手にあるのが布薩堂(ウボーソット)、左手がライカム礼拝堂(ウィハーン・ライカム)です。
<PowerShot>
この仏像がこの寺院の名前の元となったプラシン仏です。シヒン仏とも呼ばれ、ソンクラーンの時期にみこしに乗せられ市内を練り歩くとのことです。もっとも、これは複製だというネット情報もありますが。こちらは礼拝堂にあります。
この仏像がカンペーンペットから運ばれ、この名前が寺にも冠されるようになったのだとか。
<PowerShot>
布薩堂には神秘的な色合いのホトケ様が。ランナー朝の寺院にはヒスイで作られた仏像が実に多いです。やはり、かつてのビルマと近いことが影響してますよね。
<PowerShot>
そして、布薩堂を守るかのように並ぶ僧侶のろう人形です。バンコクのマダムタッソーよりもリアリティがあると思います。
<PowerShot>
礼拝堂の内部にある壁画もかなり細かく描写されています。
<KP/DA18-50mm>
寺院の入口から見た本堂(ウィハーン)です。
<KP/DA18-50mm>
その本堂にある、ご本尊です。かなり大きいですよ。
<PowerShot>
こちらにもエメラルド色の仏像もありますね。前の画像の左手に小さく映っているのですが、比較するとご本尊の大きさもおわかりかと。
<KP/DA18-50mm>
経蔵です。チェンマイ様式とでもいうのか、ほかの寺院でもこのような高い位置に経典を収める造りの寺院もありました。
ワットプラシンですが、敷地面積ではおそらくワットチェディルアンに次ぐ広さがあります。そして、建築物が美しいですね。…もっともギラギラに輝くチェディには「そこまでやるんか」とびっくりしましたが。
寺院の由来としてはランナー朝5代目の王、パーユーが1345年ないし1346年に父親を埋葬するために建てたといわれています。
ちなみに、王室仏教寺院とはタイの王室ゆかりの寺院、王室関係者が建てた寺院、また王室関係者以外が建てたものでも王室が認定した寺院が相当するようです。タイで最も有名なワットプラケーオは僧侶がいないのでこれには当たらないとのことです。
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