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2023年12月24日 (日)

クリスマスソングといえば

かすてら音楽夜話Vol.175

またこんな季節がやってきました。今回はクリスマスソングを取り上げてみます。

J-Pop編

クリスマスを極端に表現すると、日本では商品とタイアップした季節行事みたいなところがありますね。そこで登場するのが楽曲なのであります。

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思いつくままにあげていきますと、古くはユーミンの「恋人がサンタクロース」(作詞作曲:松任谷由実 編曲:松任谷正隆)。この曲は、アルバム『Surf & Snow』に収録された1曲で、現在に至るまでシングルカットされておりません。

この曲が有名になったのは1987年の映画、「私をスキーに連れてって」からでしょう。この映画では同アルバムから「サーフ天国、スキー天国」(主題歌)と1984年のアルバム『No Side』から「BLIZZARD」も劇中で使われています。

ちなみに、この映画を製作したホイチョイプロダクションですが、成蹊大学の仲良しグループがそのままやりたいことを実現したサークル活動の延長みたいな集団です。一応、成蹊大学と書きましたが、小学校から一貫教育のお坊ちゃん、お嬢ちゃん連中です。ま、今では高齢者になってますけど。

余談ですが、成蹊のお坊ちゃんといえばお亡くなりになった元首相と同じルートなんですけど、彼らは同級生なのでありました。

「恋人がサンタクロース」以外では、浜田省吾「センチメンタルクリスマス」(作詞作曲:浜田省吾 編曲:水谷公生)なんて曲もあります。こちらは、1981年のアルバム『愛の世代の前に』収録で、同年のシングル「悲しみは雪のように」のB面です。でも、YouTubeの公式チャンネルには上がってないんですね。

また、個人的な好みでいいますと、佐野元春「Christmas Time In Blue-聖なる夜に口笛吹いて-」(作詞作曲編曲:佐野元春)という曲もあります。こちらはシングルカットされ、オリコン7位まで上昇。これも、公式チャンネルにはないんです。

その他90年代には稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」がオリコン1位を取ってます。さすがは秋元康(作詞)ですねえ。

他にも「粉雪」(レミオロメン)などなどあまたの曲がありますが、とどめはやっぱりこの人でしょう。

そう、2023年の一時期、世間からバッシングを受けていた山下達郎の「クリスマスイブ」(作詞作曲編曲:山下達郎)です。

元々は1983年にシングルカットされた曲で、この時はオリコンチャートで44位までしか上がらないというものでした。その後、JR東海のキャンペーンに使われ、6年後の1989年についにオリコン1位を取りました。音源は1983年のものですが、クリスマスシーズンになると何度か再リリースを繰り返し、とうとう1位を取りました。

ちなみにレコード番号あるいはCD番号が異なりますので、1983年のものが合算されているわけではありません。それにしても、このしつこさ、達郎そのものですね。ちなみに、達郎のオリコンシングル1位はこの曲だけです。

YouTubeの公式チャンネルが存在せず、ほぼ違法アップロードの達郎の楽曲ばかりでしたが、見つけましたよ。まあ、お聴きください。

 

これはオリコンによるプロモーションビデオで、映画に使われたようです。登場する女性は榮倉奈々で、賀来賢人の奥さんですね。

曲自体はオリジナル音源ですが、後半の達郎によるひとりアカペラがなくなっている短縮版です。

さて、賀来賢人というとKFCのCMに出演しているのですが、以前KFCがこの時期になると達郎または奥さんの竹内まりやの数曲入りCD付きでフライドチキンを売り出していたことがありました。音源持っているというのにKFCに買いに走ったのはこのワタクシです。

竹内まりやも「すてきなホリデイ」という曲でクリスマスソングを歌っていますね。まだ、KFCでは使われているんじゃないかな。

洋楽編

こちらもあまたの曲があるでしょう。

古くはJohn Lennonの「Happy Xmas(War Is Over)」からMariah Carey(マライア・キャリー)「All I Want For Christmas Is You」なんてところが有名です。

レノンの曲は厳密にいうとPlastic Ono Band名義でヨーコさんもヴォーカルに加わっていたりします。また、ジョンらしく単なるクリスマスではなく、戦争や暴力に対するメッセージも込めています。

一方マライアは、定番中の定番。発表されたのは1994年ですが、2019年から今年にかけて通算12週、ビルボードのシングルチャートで1位を獲得するというマライア版「クリスマスイブ」みたいな楽曲になります。また、曲の内容もユーミンの「恋人がサンタクロース」っぽいです。

また、イギリスの二人組、Wham!の「Last Christmas」も定番中の定番。ちなみに作者のGeorge Michaelは2016年にお亡くなりになっています。

さて、ワタクシが推したいのはこちら。

 

Eagles(イーグルス)の「Please Come Home For Christmas」(邦題「ふたりだけのクリスマス」)でした。

この曲は実はカバーで、Charles Brownという人が1960年にリリースしたシングルがオリジナルです。

イーグルス版は1978年のリリースで、ベースのRandy Meisner(ランディ・マイズナー)が抜け、Timothy B. Schmit(ティモシー・B・シュミット)が加わった初めてのシングルでもあります。

ビルボードのチャートでは18位まで上昇。クリスマスソングとしてはロイ・オービソン以来15年ぶりのTop20ヒットなんだそうです。

リードヴォーカルはDon Henley(ドン・ヘンリー)です。

んー、やはり個人的に洋楽は1970年代後半から1980年代前半がツボに来ます。

この企画、来年もやってみっかな。

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コメント

 この企画、いいですね。我々日本人もなぜかこの時期になると聴きなくなる、クリスマスソング。イーグルスのこの曲は最近ノーマークでした。個人的は、プレスリーとカントリー歌手のデュエットアルバムがお気に入りです。クリスマスソングでも、プレスリーはソウルフルです。あとはNOW MUSICのクリスマスコンピレーション。新旧の定番曲を聴けるので、こちらもおすすめです。 

投稿: アニタツ | 2023年12月24日 (日) 11時08分

アニタツさん

この時期、ちょっとした都市生活者だったら、どこかしらで勝手に流れてくるのを耳にしますよね。
エルビスですか。
小学生のころ、「Elvis In Hawaii」なんてのがテレビでやってたなあ。
今思うとキャリア末期だったんですね。
ちょっと気にしてみます。

ところで、アニタツさん、何かリクエストはありませんかね?
いただければ、できるだけ頑張ってみます。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年12月24日 (日) 20時11分

私をスキーに連れてって、、、当時、まだ海外旅行していなくて、趣味は鉄道とスキーでした。映画に出てくる渋峠から万座へは山岳コースですべってませんが、渋峠から志賀高原側は何度も滑って今もよく覚えていますよ。志賀は一番よく行ったスキー場でした。今はもう無理かなぁとは思いますが、ちんたらでいいから滑ってみたい思いはあります。数年前、飛行機でこの映画が見られたので、くらいついてみてました。

投稿: とんび | 2023年12月25日 (月) 18時53分

とんびさん

志賀高原のスキー場、行きましたよ。
これはあまり関係ないんですが、映画の公開が1987年11月で、その年の暮れから正月にかけてだったと思います。
当時購読していた雑誌にホイチョイプロダクションのコラムがあって、映画のことは知っていましたが。
実際に見たのはテレビで放送されてからで、録画して何度も見ました。
今調べてみたら、DVDで3000円くらいで売られてます。
その後(その前からも)ちょいちょいスキーには出かけてました。
バスや電車で行くのが嫌で、チープなクルマにチェーンを巻いたりして。これで、妙高や八方まで行ったこともあります。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年12月25日 (月) 20時47分

 またまたお邪魔します。
「私をスキーに連れてって」原田知世につられて、映画館に見に行った思い出が。映画自体はイマイチだった記憶があります。同じく原田知世主演、大林宣彦監督の「時をかける少女」はよかったのですが。この頃の映画と音楽、気になりますね。

投稿: アニタツ | 2023年12月28日 (木) 10時06分

アニタツさん

角川映画の原田知世って第二の薬師丸ひろ子みたいな位置づけでしたけど、角川の呪縛から解き離れた「私をスキーに連れてって」では等身大の彼女がよく表れていたと思います。
実は映画と関係なく原田知世のアルバムは持っていたりします。
次、原田知世を「お題」とさせてもらいますね。
「ひらめき」ありがとうございました。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年12月28日 (木) 19時55分

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