ランプーンの素晴らしい寺院とランタン祭り
チェンマイの寺(6) ワットプラタートハリプンチャイ
2023年10月4日(水)
<KP/DA18-50mm>
チェンマイ旧市街を歩き回るのにいささか疲れまして、この日はちょっくら足を延ばしまして、ランプーンにやってきました。モン族が立て、ランナー朝の王が復興させたという、ワットプラタートハリプンチャイ(Wat Phra That Hariphunchai、วัดพระธาตุหริภุญชัย )に行くためです。★以下ワットハリプンチャイと省略させていただきます
ランプーンはチェンマイから約30km離れています。アクセスはチェンマイを流れるピン川沿いにある、ワーロット市場付近の乗り場からのロットゥを利用します。さらに離れた場所からはソンテオもあります。ロットゥの所要時間45分くらいですが、待ち時間を含めると1時間ちょっとかかりますかね。料金は35バーツで、運ちゃんが料金徴収をします。
従来は現金払いがあたりまえで、今回も現金で払いましたが、中にはスマホのアプリで払う人もいるんです。これ、バンコクの市バスも対応してます。バスの車掌もロットゥの運ちゃんも読み取り機を持っています。こういうものは日本を除くアジア諸国でものすごく進化してます。これは外国人旅行者にはハードルが高すぎます。そのうち「え、アプリないの?じゃダメね」なんてことがあると気軽にバスもロットゥも乗れなくなってしまうので、ゆるゆるのタイですから以降もよろしくお願いしたいです。
一応乗り場には、英語を話す係がいて、発車時間や料金を教えてくれます。これまた、すごい進化ですよ。
ロットゥは目的地のワットハリプンチャイ近くに止まってくれます。「ここが、ワットハリプンチャイ。帰りは向かいの乗り場に止まるよ」と、これまた運ちゃん。簡単な英語ですが、ありがたいです。
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ですが、通りに面した入口は裏口だったようです。正面はこちらで、通りには面していません。2頭のライオンが迎えてくれます。
今はタイ、ミャンマーなどに点在するモン族(Mon)ですが、かつては一大勢力を誇り、ここランプーンにハリプンチャイ王国を築きました。ちなみに、タイで「メオ」(苗族)と呼ばれるモン族(Hmong)とは異なります。後者は中国、ベトナム、ラオス、タイの山岳地帯に住んでいて、独特の民族衣装を着用し、紛らわしいことにチェンマイでもメオの村を訪ねるツアーなどもあったりします。また、ラオスで米軍に協力し、パテトラオからの報復を恐れ、米軍撤退後にアメリカに亡命した人も多いという逸話もありますね。
前者のモン族はタイではほとんどタイ人と同化していて末裔がクレット島に住んでいたりします。
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さて、このワットプラタートハリプンチャイですが、ハリプンチャイ王国の時代、1108年に建立されたとあります。つまり、チェンマイ旧市街にある寺院よりも古い時代です。
中でも黄金のチェディは、寺院よりも古く897年に建てられたと伝えられています。このチェディには仏陀の遺髪が納められているとのこと。ハリプンチャイ王国はランナー朝のメンラーイ王に攻撃され壊滅。寺院は1443年にランナー朝の9代目、ティローカラートにより再建されたとのことです。
そして、ワットプラタートハリプンチャイですが、タイの王室寺院の第一級に認定されています。
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こちらは、チェディ・スワンナ。ハリプンチャイ時代の様式で明らかに寺院内の建造物とは様相が違います。
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そして、この大仏塔ですが高さ46メートルとのこと。なんでも純金が6.5kg使用されているとのことです。
ワットプラシンのチェディが近年黄金のパネルをはりめぐらしたのとは異なり、すっきりしてます。それと、ミャンマー風でもあります。実はモン族はランプーンからミャンマーに移動する人も多く、バゴーを都にしていました(ペグー王国)。
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なんでもこの黄金のチェディは酉年生まれの人に縁起がいいことになっているらしく、ニワトリの置物が結構ありました。
<KP/DA18-50mm>
本堂に入ってみます。掲げられているものはランタン祭りの時期に使われるランタンです。調べてみたら、まさに10月4日がランプーンのランタン祭りの初日でした。
<PowerShot>
青銅で作られたと思われるご本尊です。
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こちらは本堂のチェディ寄りにある坊さんの像。ろう人形よりも迫力がありますよね。
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黄金のチェディの脇にある建物にも入ってみます。
<PowerShot>
こちらにもありがたそうな仏像が。これも大きいですね。
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チェディの周囲にも仏像が。とにかく、ここには多くの仏像があります。
<KP/DA18-50mm>
この寺院にもありました。ヒスイ製の仏像です。
<KP/DA18-50mm>
こちらにも。
チェディと本堂を囲むようにして仏像がずらっと並んでいるんです。
<KP/DA18-50mm>
こんな具合で。
これほど多くの仏像があるということは、やはりありがたい寺院なんでしょうね。ナコンシータマラートのワットプラマハタートも多くの仏像がありました。ワットプラマハタートも王室寺院の第一級寺院です。
これだけ仏像があるとみうらじゅん氏も満足するような気がします。チェンマイ旧市街の寺院にはこれほどの仏像はありません。時間が許せばひとつひとつじっくり見て行ってお気に入りの仏像を見つけるというのも一興かと。
<KP/DA18-50mm>
今まさにランプーンの人たちがランタンを掲げていました。ランタンは本堂で僧侶が販売しています。
ここ、外国人は入場料が必要ですが、一見の価値あります。また、表の通りに反対側にはハリプンチャイ博物館もあります。
個人的にはタイで最も気に入った寺院ですね。
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コメント
>そのうち「え、アプリないの?じゃダメね」なんてことがある
まぁ、フィリピンもG-CashというQRコード決済が普通になってきてますし、中国はAlipayやWeChatPayでなく現金で払おうとすると嫌な顔を店員されたり、サービス拒否とかもありますからねぇ。。。
この流れは避けられませんねぇ┐(´д`)┌ヤレヤレ
投稿: おりんぴあ | 2023年12月10日 (日) 23時41分
おりんぴあさん
アプリの問題ではないのですが。
2019年のマレーシアでバスに乗ろうとしたら、現金はダメといわれ仕方なくタクシーにしたことがあります。
ICカードだったのだと思いますが。
他国のQRコード決済ですが、銀行口座と結びついてないとダメなので、ツーリストには厳しいものがありますよね。
せめてプリカでお願いしたいです。
投稿: ヒョウちゃん | 2023年12月11日 (月) 23時24分
>他国のQRコード決済ですが、銀行口座と結びついて
>ないとダメなので、ツーリストには厳しいものが
>ありますよね。
最近は銀行口座でなくてクレジットカードと結びついてQRコード決済ってのが増えてきましたね。
中国のAliPayやWe
ChatPayはこの夏から日本発行のクレジットカードで紐づけできるようになったみたいです。
これならまだなんとかなりそう。。。。
投稿: おりんぴあ | 2023年12月12日 (火) 23時11分
おりんぴあさん
クレカねえ。
情報抜き取られるようで、二の足踏みますわ。
ついこの間、架空請求があって、クレカ作り直しましたぜ。
投稿: ヒョウちゃん | 2023年12月13日 (水) 00時57分