チェンマイの中心と3人の王
チェンマイの寺(8) Wat Inthakin
2023年10月6日(金)
<KP/DA18-50mm>
この日はチェンマイ最終日。戻りのフライトは午後なので、午前は3人の王の像が並ぶという場所に行くつもりでした。幸い、チェックアウト時間は12時ジャストなので、時間が余れば他も回れるなと思っておりました。
<KP/DA18-50mm>
そこへの道を進んでいくとこのようなものがありました。よく見ると、「ラックムアン」「市の柱」とあります。あれ?ラックムアンはワットチェディルアンにあるのではと思いましたが、このあたりは謎です。
ちなみに、ラックムアンは現在のチャクリー朝のラーマ1世がバンコクに作ったものが全国に広まったとのことです。ですが、ランナー朝ではメンラーイ王の時代にすでに作られていたとのことです。
ここからちょっと南に行けばワットチェディルアンです。北に行けば、3人の王像が待ってます。ま、いっか。3人の王像を目指します。
<KP/DA18-50mm>
これが、3人の王の像です。やはり、中心がランナー朝のメンラーイ王。右がスコータイ朝のラムカムヘーン大王。左がパヤオ王国のカムムアン王です。
メンラーイはモン族のハリプンチャイ王国に対抗するため、スコータイとパヤオと同盟を結んだのです。結果、ランナー朝はチャクリー朝に吸収されるまで生き永らえましたので、この同盟は大成功だったことになります。
余談ですが、ラムカムヘーンだけが「大王」なのは、特に功績があったと認められ、「マハラート(大王)」と呼ばれるためです。マハラートは7人いるそうですが、そのうちラムカムヘーン、アユタヤ朝のナレースワン、チャクリー朝のラーマ5世(チュラロンコン)がタイ三大王です。あとの4人ですが、前国王プミポン(ラーマ9世)もそのひとり。新しい1000バーツ札に描かれた人物は8人目にはならんだろ…。
<KP/DA18-50mm>
3人の王の像があるのはチェンマイ市芸術文化センター前の広場ですが、その奥まったところに小さな寺院がありました。こぶりながら惹かれるものがあります。その名は、Wat Inthakin(Wat Inthakhinの表記もあり)。
さて、ワットチェディルアンのラックムアンの廟はSao Inthakinといいます。これは、何か関係がありそうな。
wikiの英語版によれば、メンラーイ王がここに最初のラックムアンを建てたそうです。その後、1800年にワットチェディルアンに移設されたとのことで、なんとなくすっきりしました。
<KP/DA18-50mm>
小さな本堂の背後には古めかしいチェディもありました。大事にされているのか金色の幕がかけられています。
<KP/DA18-50mm1>
それでは中に入ってみましょう。
<PowerShot>
ご本尊でしょうか。なかなか端正なお顔立ちです。
<PowerShot>
こういう顔立ちを見ると、やはりタイ人というのは「白い肌」に憧れるということがわかるような。
ここには、ファランのツアー客も訪れていました。それだけ重要なところなんでしょう。
今回のチェンマイでは欧米系の団体をよく見かけました。かつての日本人団体のような完全パッケージツアーではないと思いますが、現地ツアーを利用して効率よく見るべきところを見たいということなんでしょう。カオサンやバービアなどに巣くう不良ファランとは真逆ですね。
一方我が同胞は全く見ませんでしたし、日本語で声をかけられたのは一度きり。たぶん、トゥクトゥクの勧誘だと思います。
さて、これで、チェンマイの観光スポットの記事は終わりにします。後日ネタ不足に陥ったような場合、チェンマイの寺院を取り上げる可能性はありますが。
とはいえ、まだ旅は続きます。
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