台湾の日式咖哩新事情
台湾に限らず、中華圏では中国料理を提供するレストランにひとりで入って料理を食べてくるというのは、かなりの難問です。要するに、ひと皿の量が尋常ではないことと、定食のようなものがないことに尽きますね。
と、いうことでひとり旅のツーリストが向かうことになるのが屋台飯だったりするのですが、屋台が都合よくあるわけでもなく、残る選択肢は魯肉飯などの小吃や麺料理、味気ないけどハンバーガーなどになりますが。
でも、夕食である程度腹を満たしたいときはある程度の量を食べたいですよね。
幸い台湾には日本の植民地時代に持ち込まれたカレーがあります。以前は色は黄色いもののスパイシーと真逆の、大昔の給食のようなカレーでしたが、どうも最近は変化してきたようです。
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台北車站北側に宿泊していた時のことです。このエリアは飲食店がかなり少なく、到着した日には地下街にあるところで安めの食事をしましたが、美味しくなかったです。それに、かなりすさんだ雰囲気で精神衛生上よろしくないので、翌日は台北車站の上階にある「微風美食街台北車站」というフードコートに出向きました。
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ここはフードコートといっても半分くらいはちゃんとした店が入ってます。特に日本食は大人気で席も埋まっているような状態です。
残りの半分は自分で席を確保し、店のブースでオーダーし、支払うフードコートです。その中にこんなカレー屋がありました。ちなみに「咖哩」という文字、日本語のフォントにはないのですが、中華圏ではよくつかわれる文字で、繁体字も簡体字も同じように出てきます。一応Google翻訳で出てきたものをコピーしました。
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頼んだのは豚肉のカレー。これで179元です。確かに色合いは昔ながらのカレーと違いますね。
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そして、スープも付きます。わかめスープでした。
このカレーですが、食べていると急激に辛くなってきました。なんだと思ったら中に赤い液体が隠れていたのですね。
セブン(日本の)でよく売られている辛味自慢の「蒙古タンタンメン」というカップ麺に付いている、辛味のエキスに似てます。唐辛子の辛さではなくて、人工的に辛さを作り出したものです。
この翌日、高雄まで移動することになるのですが、腹は下り気味でした。んー、こういうのはよくないね。
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ところ変わって、台湾中部の斗六です。日本時代の建物が600メートル続く台湾最長の老街のある都市です。
ここの初日にも店探しに奔走いたしました。
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こんな店を見つけました。店頭のバイクはフードデリバリーのバイクのようです。
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ここはカレーの種類が多かったです。メニューにも日本語表記があったような。でも、日本人、ここを訪れるんでしょうかね。3泊しましたが、日本人はおろか外国人ツーリストはひとりも遭遇しませんでしたが。
カレーのディスプレイが素晴らしいですね。接客は若い女子が行い、前払いの165元でした。
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スープは味噌汁でした。
台湾は味噌汁がある程度浸透しているところで、ホテルの朝食でも味噌汁がよく出てきます。
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そしてドリンク付き。これは選べて、アイスティを付けてもらいました。オレンジジュースも選べますね。
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ビーフを選びました。ゴロゴロと肉塊が入ってます。そして、ニンジンとジャガイモも。
このカレーは安定の味です。日本のカレー屋で出しても合格の味です。もちろん、人工的な辛味成分はありません。美味いカレーです。
シェフは日本でカレーの修業をしたとか。間違いなく若い世代なので、昔ながらのカレーはありません。検索すると台湾語ですがかなりヒットしますので、台湾人にも評判はいいようです。
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コメント
私はロシアでもカタールでも現地の宿のキッチン使ってカレー作りました(笑)。
投稿: おりんぴあ | 2024年2月22日 (木) 00時35分
おりんぴあさん
おりんぴあさんなら、カレーであろうがシチューであろうが問題ないですよね。
キッチン付きのアコモデーションって、ドミトリーになるかサービスアパートメントになるかの二択でしょうね。
個人的にはドミは嫌なのと、サービスアパートメントに泊まるほどコストをかけたくないので、部屋食するにしてもどこかで買ってきたものをせいぜい温めて食べることになるかな、自分の場合。
投稿: ヒョウちゃん | 2024年2月22日 (木) 18時56分
>キッチン付きのアコモデーションって、ドミトリーになるかサービスアパートメントになるかの二択でしょうね。
いや、そうでもないですよ(^^;。リーズナブルな金額のサービスアパートメントに泊まった経験はあるけど、ドミは自分は経験したことがほぼないです。
Airbnbでホスト同居型民泊だと自分の寝室となる個室はあって、バス・トイレ・キッチンをホストや他のゲストと共用って形だとリーズナブルな金額になりますね。
ロシアでもこの形が多かったし、ロシアの一般家庭の暮らしぶりがわかっておもしろかったです。短期ホームステイのノリでしたね(^^;。
カタールもこんな感じでした(^^)v。
投稿: おりんぴあ | 2024年2月22日 (木) 23時40分
おりんぴあさん
なるほどのAirbnb、解説ありがとうございました。
民泊経験、ずいぶん昔に2度ほど経験しました。
いずれも宿が見つからず、オーナー自ら客引きしていたものに乗ったんです。
でも、モグリの宿だったでしょうね。
居心地はあまりよくなかったです。
投稿: ヒョウちゃん | 2024年2月23日 (金) 20時59分
台北車站のフードコート、行きました。ちゃんぽんを食べた記憶が。台風でどこも閉まっていたので、ここへたどり着きました。自分も海外ではほとんど日式は食べないのですが、この他には、バリの空港で食べた醤油ラーメン、クアラルンプールの寿司などを思い出します。
投稿: アニタツ | 2024年3月 2日 (土) 10時24分
アニタツさん
台北は20年以上前から日本のチェーン店がかなり進出していました。吉野家行ったなあ。
わたしゃ、タイでやよい軒や天や、ココイチなどによく行ったものですが、レートの悪化及び物価上昇によって、日本よりも高くなってしまったので、行く頻度は今後減ると思います。
でも、海外での「かつ丼」調査はやっていきたいです。
インドあたりにあるとちょっと嬉しいんですが、牛肉と豚肉が厳しいところですね。
投稿: ヒョウちゃん | 2024年3月 2日 (土) 20時09分