Dの人名曲はイーグルスとショーン・キャシディ
かすてら音楽夜話Vol.214
サボっていたわけではありませんが、個人的事情で記事を上げられませんでした。すんまへん。
さて、今回は「Dから始まる人名がタイトルの曲」を行ってみたいと思います。
まずは、こちらをお聴きください。
はい、Eagles(イーグルス)の「Doolin-Dalton」でした。
作者はDon Henley(ドン・ヘンリー)、Glenn Frey(グレン・フライ)、JD Souther(JD サウザー)、Jackson Browne(ジャクソン・ブラウン)で、ヴォーカルはヘンリーとフライになります。
こちら、シングルでも何でもないアルバム収録曲なんですが、イーグルスのセカンドアルバム『Desperado』(邦題『ならず者』、1973年)のオープニングナンバーであり、アルバムラストでも「Doolin-Dalton/Desperado」としてリプライズされております。
さて、アルバム『Desperado』ですが、コンセプトアルバムで、アメリカ西部開拓時代のギャング団をテーマにしています。
"Doolin-Dalton"とは、そのギャング団の代表者の名称です。Bill Doolin(ビル・ドゥーリン)とBill Dalton(ビル・ダルトン)のふたりですね。もちろん、その他にもメンバーはいた模様で、結局この人たちは、保安官との銃撃戦でなくなっています。ほかのメンバーも1人を除いて全員殺害されたという、悲惨な生涯でした。
さて、アルバム『Desperado』ですが、Bilboard Hot 200(週間アルバムチャート)で41位が最高位で、1973年の年間チャートで64位という、イーグルスにしてはほぼ売れなかったものといっていいでしょう。ただし、のちにダブルプラチナ(200万枚)認定されています。これは、のちの彼らの活躍で年月をかけて達成されたものだと思います。
シングルヒットも「Outlaw Man」のBilboard Hot 100で59位が最高で、もう1曲のシングル、「Tequila Sunrise」はチャート圏外でした。
ほぼ、イーグルスのコンサートでの定番、「Desperado」も「Tequila Sunrise」も含まれたアルバムながらこの有様です。ただし、名曲ぞろいということで、「Desperado」などは、多くのミュージシャンにカバーされています。そのカバーの中で、最も好きなのが、Linda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)のヴァージョンでして、テレビ版「深夜特急」(「劇的紀行 深夜特急」というタイトルで、大沢たかお主演)でテヘランへ向かう道の途中でヒッチしたクルマから降ろされた大沢たかおが、途方に暮れるシーンで流されたものです。
ともかく、この時代のイーグルスはよかったですよね。でも、現在もメンバーで生き残っているのはドン・ヘンリーひとりです(2名脱退、その後1名死亡。残ったフライも死亡。バーニーのみ生存)。
ところで、イーグルスは「Doolin-Dalton」のような、実在する人物をタイトルに持ってきた曲があと2つあります。時期不明ですが、こちらも取り上げる予定ですので、ご期待のほどを。
もう1曲はこちら。お聴きください。
Shaun Cassidy(ショーン・キャシディ)の「Hey Deanie」でした。
こちら、セカンドアルバム『Born Late』(1977年)からのシングルカットで、Bilboard Hot 100で7位を記録しています。年末のシングルにもかかわらず、翌1978年の年間チャートでも68位と健闘しています。アルバム『Born Late』もHot 200で6位、翌年の年間チャートでも58位でした。
この曲の作者はEric Carmen(エリック・カルメン)です。彼自身も1978年の3枚目のアルバム『Change Of Heart』でセルフカバーしていて、シングル「Change Of Heart」のB面になっています。
さて、ショーン・キャシディという人、当時のアメリカではアイドル的な扱いでした。1977年にデビューし、アルバム『Shaun Cassidy』はHot 200で3位を記録し、プラチナ認定(100万枚)されています。シングルでもPhil Spector(フィル・スペクター)らの「Da Doo Ron Ron」がHot 100で1位、やはりエリック・カルメンの「That's Rock'n' Roll」(邦題「すてきなロックンロール」。エリック・カルメンのほうが1976年にデビューアルバムで収録していて、キャシディがカバーしたことになります)が3位という人気ぶりでした。
また、1978年の第20回グラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされています。ただし、この時は10週連続1位という当時の記録(「You Light Up My Life」)を持つDebby Boonにかっさわられております。
キャシディという名前、異母兄にDavid Cassidyという人がいて、彼もThe Partridge Familyとして、1970年に「I Think I Love You」(邦題「悲しき初恋」)が1位を獲得しています。
ほとんど、将来が約束されたようなショーン・キャシディでしたが、1980年代に入ると、人気が低迷し、舞台俳優などに転向しました。
エリック・カルメンのヴァージョンもどうぞ。
セルフカバーの定番として、提供したショーン・キャシディのものより、音に厚みを持たせてますね。
この「Hey Deanie」という曲、エリック・カルメンが「草原の輝き」という映画を見て書いたそうです。主人公の女性が「ディニー」でナタリー・ウッドが演じております。
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コメント
ヒョウちゃんさんお帰りなさい。人名シリーズ面白いですね。今回のアーティストはどちらも分かりますが、曲は知りませんでした。機会があったら聴いてみたいと思います。ジョージタウンのレポも楽しみです。
投稿: アニタツ | 2025年10月26日 (日) 19時21分
アニタツさん
このシリーズ、何とか強引にネタを生み出そうという、苦肉の策です。
ただし、自分的にツボに来ないものは取り上げないと思いますので、思い入れはいつものようにたっぷりのつもりで書いてます。
「Hey Deanie」はエリック・カルメンだったので、ほぼリアルタイムに知ってました。
その頃、ショーン・キャシディも出てきて、ラジオでエリック・カルメンの曲をやっているというのが流れてきたと思います。
ジョージタウンのレポはだいぶあとになると思いますが、またよろしくお願いします。
投稿: ヒョウちゃん | 2025年10月26日 (日) 19時52分