Eから始まる人名の曲はビートルズの謎に満ちたコレ
かすてら音楽夜話Vol.215
今回の"E"で始まる人名の曲。
1曲目はThe Beatles(ビートルズ)の「Eleanor Rigby(エリノア・リグビー)」(1966年)です。
わたしゃ、ビートルズの出身地であるイギリスのリバプールに行ったことがあるのですが、彼らがデビュー前にギグをやっていた、マシューストリートのキャバーンクラブにほど近い場所にベンチに腰掛ける女性像がありました。
これが、エリノア・リグビーさんでございます。
YouTubeの音声ですがリマスター版です。リマスターされていないものもビートルズの公式チャンネルにありまして、アニメではありますが、映像も付いています。英語字幕も付くのですが、ポールの声とシンクロしないという、気持ち悪さで、リマスター版をお借りいたしました。
ビートルズのお約束ということで、作者クレジットはLennon-McCartney(レノン-マッカートニー)ということになっていますが、メロディはポールが作り、ジョン、ジョージ、リンゴに詞のアイデアを求めたとのこと。ですが、ポールによれば詞の8割は自分で書いたとのことです。なかば、放置された曲ともいえます。
そして、この曲は「Yellow Submarin(イエローサブマリン)」と両A面でシングルとしてリリースされました。イギリスのチャートでは1位でしたが、ビルボードでは11位に沈んだという珍しい曲です。ま、地味ですからね。ちなみに、「イエローサブマリン」はビルボード2位でした。
ちなみに、当時の集計方法では両A面であってもチャートはそれぞれに集計されていたそうです。のちの大ヒットとなるキャロル・キングの「It's Too Late」は「I Feel The Earth Move」との両A面で、彼女は2曲のナンバーワンヒットを持つとカウントされております。
演奏はすべてストリングスで、ビートルズのメンバーは誰もかかわっていません。コーラスにジョンとジョージは参加してますが、リンゴはまるで参加してないという曲です。ま、リンゴは「イエローサブマリン」のリードヴォーカルだからいいことにしたのかどうか。
さて、冒頭の画像、エリノア・リグビー像ですが、イギリスのエンターテイナー、トミー・スティール氏が制作し、1982年に設置されたものだそうです。マシューストリートにはジョンの銅像もあります。
エリノアさん、ポールが思いついた架空の孤独で報われない老女という設定です。しかし、1980年代にリバプールのセントピーターズ教会の墓地で、エリノア・リグビーという人物の墓が見つかったそうです。そして、その近くには「マッケンジー」という名前が刻まれた墓も見つかったとのこと(歌詞に"Father Mckenzie"マッケンジー神父も登場する)。この教会は初めてジョンとポールが出会ったところだそうで。現在は観光名所になっているそうです。リバプール滞在時にこれを知っていたら、探してでも行ったと思いますが。惜しい。
ポール自身は墓のことは知らなかったといっているようですが、偶然にしてはできすぎなような。ちなみに、実在したエリノアさん、19世紀末の生まれで第二次大戦のころに亡くなっているので、老婆ということはないようです。
2曲目も出自がすごい。
Styx(スティクス)の大ヒットアルバム『Cornerstone』(1979年)収録の「Eddie」(エディ)でした。
James Young(ジェームス・ヤング、ギタリスト)が唯一提供した曲で、リードヴォーカルもJY(メインのヴォーカリストがDennis DeYoungという名前だったためか、イニシャルで呼ばれていた可能性があります)です。
アメリカ人ってリードヴォーカルであってもギターソロをバリバリ弾いてしまうような力技が見受けられるんですが、「エディ」でもJYはギターシンセサイザーのソロを弾きまくってますね。
そして、このエディとはあのEdward Kennedy(エドワード・ケネディ)のことなんだそうで。もっとも、ケネディ氏は「エディ」ではなく、「テッド」と呼ばれることが多かったそうですが。
ここでは、1980年のアメリカ大統領選挙に出馬するのを思いとどまらせるという、曲のようです。
ケネディ氏は民主党の大統領候補者に立候補し、現職大統領のジミー・カーター氏に敗れるのですが。
ちなみに、ジェームス・ヤングがどちらの党の支持者であるかは不明です。おそらくはシカゴ出身であるから、民主党支持者で、かつてスキャンダルを起こしたケネディ氏は支持できなかったと推測しますがね。
3曲目はマイケルの1位を阻んだ曲
Dexys Midnitht Runners(ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)の「Come On Eileen」(カモンアイリーン)でした。
イギリスのバンドですね。1982年にイギリスでリリース。翌1983年にアメリカでも発売され、マイケル・ジャクソンの「Billy Jean」と「Beat It」の間に割って入ったビルボード1位獲得曲ということになります。
この曲以外、アメリカでは86位にチャートインした曲があるだけで、アメリカでは究極の一発屋ということになりますかね。
映像を見ると、時代ですかね。イギリスのニューウェイブという感じがいたします。
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コメント
カモーン・アイリーン、懐かしいです!この頃よくニューウェイブを聴いていました。スティックスのこの曲はノーマークでした。リバプール、行ってみたいです。名前シリーズ、邦楽もどうでしょう?「リンダ」「リンダリンダ」昔の名前で出ています、などなど。京都にいるときゃ忍と呼ばれたの~
投稿: アニタツ | 2025年11月11日 (火) 17時21分
アニタツさん
リバプールはロンドンからけっこう離れてます。
でも、港町なので、直接アメリカのルーツミュージックが入ってきたんですね。
空港の名前がジョン・レノン空港。マシューストリートにはジョンの銅像もありますが、なぜかポールはないんです。
ビートルズのツアーもあるようだし、クラブではビートルズのコピー(バンド)というより、めっちゃオマージュを込めたバンドが活動しているみたいです。
Styxの「Eddie」は最初から候補に上ってました。
ふだん、クルマで聴いているからかもしれません。
「Come On Eileen」も頭にありましたね。
ただ、このあたりからリアルタイムで聴いていた洋楽は徐々に減っていった時期で、ストーンズ以外はちょっとスポット買いする程度でしたかね。
一応、この企画、邦楽でもカタカナ名前は取り上げるつもりで、少しは紹介してます。
お約束としてはタイトルに人の名前が入るものに限ってます。
投稿: ヒョウちゃん | 2025年11月11日 (火) 19時46分