カップ麺のCMソング
かすてら音楽夜話Vol.225
先日、横浜みなとみらい地区にある「カップヌードルミュージアム」に行ってまいりました。まあ、いろいろとオモロイ展示物がありましたが、個人的には歴代CMソングというものにノータッチであったということが残念です。
ちなみに、関西、大阪の池田にもカップヌードルミュージアムがあり、横浜よりは規模が小さくなるようですが、CM曲が流れるんだとか。でも、ネット情報なので、真偽のほどは不明。
じゃあ、わしがちょっと取り上げてみようかというのが、今回のコンセプトです。
では、行ってみましょう。
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浜省、痛恨の闇に葬りたい曲
浜田省吾、「風を感じて」(1979年)でした。
浜田省吾の初のオリコンシングルチャート入り(25位)のシングルになります。そして、初めての…というかそれ以降CMタイアップが一切なく、生涯唯一のタイアップ作品になります。
浜省の名誉にかけて補足しますと、それまでにアルバムチャートではランクインしております。そして、ドラマのタイアップはありまして、1992年のドラマ、「愛という名のもとに」の主題歌として「悲しみは雪のように」を再録したものが、生涯唯一のオリコンシングル1位を獲得しております。
そんな、初のチャートインした曲をなぜに闇に葬りたいのかといいますと…。
公式には作者クレジットは、作詞:三浦徳子(みうら・よしこ)となっています。作曲はもちろん、浜田省吾で、シングル盤のアレンジは水谷公生です。
それまでにも、浜田のもとにはCM曲の依頼がいくつか来ていたらしいですが、いずれも没になり嫌気がさしていたそうです。また、日清食品のタイアップということで、日清食品がスポンサーをつとめる音楽番組に出演するという規約があったそうで、それが一番辛かったとのこと。そんな経緯から浜田は2001年のNHKの番組に出演するまで一切テレビには出ませんでした。
そうしたことから、この曲の歌詞を書くのを拒否していて、そこで三浦さんの出番となったようです。それでも、三浦さんの歌詞には浜田による手直しが入っているのだとか。
また、1979年は2枚のアルバムをリリースした年で、かなり本人はきつかったようです。ちなみに、「風を感じて」は『君が人生の時…』というアルバムに収録されていますが、その前作『Mind Screen』では浜田本人が歌詞を書けなくなるというイップスのような症状に陥り、職業作詞家と組んで書かれたものが収録されています。その中で三浦さんとも1曲組んでますね。
ともかく、この時代以前はギター1本抱えてライヴを積み重ねていった時期で、長い下積み期間であったといえましょう。そんな中で初めてといっていいヒットが生まれたものの、この時代のことは「なかったことにしたい」と自虐的に語っているくらいです。それでも、現在までSONY所属のままであり、廃盤が一切なく、CDショップで見つけるのは難しいでしょうが、浜田のコンサートでは必ず全アルバムが販売されております。
幸い、YouTubeにも、ショートではありますが、本人のチャンネルでこうして発信されているわけですし、ライヴヴァージョンのシングル(オリコン45位)ものちに発売されているのですから、なんだかんだいってこの曲も大事にされているんじゃないすかね。曲も、聴けば浜田省吾のメロディだなということがよくわかりますし。
余談ですが、ブレイク前の浜田は同じプロダクション(ホリプロ)所属の歌手に曲を提供することで食いつないでいたことがあります。むしろ、消したいのはそのあたりのものではないでしょうかね。山口百恵に和田アキ子、極めつけは日本一音程が取れなかったともいわれる能瀬恵子に提供した4曲で、このあたりをセルフカバーで聴いてみたいというのはワタクシだけではないと思いますが。
カップヌードルとのタイアップ曲は、他にもハウンドドッグ「ff(フォルテシモ)」や大沢誉志幸「そして僕は途方に暮れる」などなど、あるようですが、どうもCMで聴いた記憶がありません。
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覆面バンドでオリコン2位
2曲目は、The Timers(ザ・タイマーズ)の「デイドリーム・ビリーバー」です。
アメリカのバンドThe Monkeys(モンキーズ)の1967年リリースのシングルのカバー曲になります。ちなみに、モンキーズのオリジナルはビルボード、キャッシュボックスともに1位を獲得してます。
ザ・タイマーズは覆面バンドで、公式的にはリードヴォーカルがZerryが忌野清志郎に似た人物などとされてますが、忌野自身であることはすでに明らかです。バンド結成の経緯は、RCサクセションのカバーアルバム、『Covers』が所属の東芝EMIから発売中止になったことが発端ですね。
東芝は原子力発電を手掛けるメーカーで、『Covers』収録の「Love Me Tender」が反原発を思わせる内容だったため、発売中止になったと思われます。同アルバムは古巣である、Kittyからリリースされましたが、ラジオのFM東京(現在はTokyo FM)がオンエアを自粛したため、ザ・タイマーズを結成しゲリラライヴを行ったり、フジテレビでオンエア中にFM東京を批判するなど、物議をかもしました。とはいえ、ザ・タイマーズも東芝EMI所属ではあったんですけど。
そういう動きを見せながらも、デビューシングル、「デイドリーム・ビリーバー」はエースコックの「スーパーカップ」とのタイアップを行い、オリコン2位となりました。
過激な演出をされながらも裏ではみんなが支えあっていた、いい時代だったのかもしれません。余談になりますが、同じような時代、現首相と蓮舫氏が同じテレビ番組に出演していたんですよね。そんなもの?多分違うけど。
なお、ザ・タイマーズ消滅以降もサントリーやセブンイレブンのCM曲として「デイドリーム・ビリーバー」は使われております。
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とか何とかいっても、耳に残るのはこれなんでは?
と、いうことで、懐かしの石立鉄男ヴァージョンでお送りしました。エースコック、わかめラーメンでございます。
現在でも柳沢慎吾ヴァージョン、ゆうちゃみヴァージョンが流れています。曲は同じですが、シンガーはちょっと違うような気がします。
作者は誰かwikiでも記載がなかったので、AIに頼ると、小杉保夫という名前が出てきました。主に、CMやアニメ関係の曲を担当しているようです。
でも、わたしゃ、このお名前に心当たりがありまして、それは、松原みき「倖せにボンソワール」という曲の作曲を担当されていたからです。こちらの作詞はまたまたの三浦徳子さん。また、郷ひろみ「お嫁サンバ」も三浦さんと組んでヒットを飛ばしてますね。そのほか、小松政夫の「しらけ鳥音頭」なども手掛けております。
「わかめラーメン」の作詞については不明ですが、広告会社のコピーライターあたりかと。この短い曲、印税契約していたらものすごい収入になっていたであろうと思いますが、1曲いくらというものだったんじゃないすかね。
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