やっとありついたスナック
本日の話題は2007年です。
この時はエールフランス利用で、成田ーシャルルドゴールーリスボンとカサブランカーシャルルドゴールー成田というオープンジョーチケットを購入し、リスボンからスペインを経由し、ジブラルタル海峡をフェリーで渡り、モロッコに行くという旅をしました。
その日滞在していたのはポルトガル南部のファーロという小都市です。この日の予定はスペインのジブラルタル海峡に面したアルヘシラスまで行くことです。
それでは、2007年8月に「時を戻そう」。ぺこぱ風でもありますが、水曜どうでしょう風でもありますね。
<ファーロの宿の朝食>GR DIGITAL
ヨーロッパのホテルによくある、コンチネンタル式の朝食です。とはいえ、セルフ式でパンも飲み物も自分で取ってきます。でも、ここの宿はハムとチーズがありました。真ん中に置いてあるのはヨーグルトではなく、バターとジャムです。
腹ごしらえもしたので、出発しましょう。チェックアウトをし、料金を支払います。決済はカードを使ったのかはたまた現金だったのか、覚えていません。
当時の宿の取り方ですが、到着した都市と出発する都市だけは予約サイトで押さえました。AgodaとかBooking.comなどは存在していたのかもしれませんが、日本では一般的ではなかったですね。日本で知られていたのはApple Worldとかトラベル子ちゃんとかです。ここでは、有名都市くらいしかヒットせず、しかもそこそこの値段のホテルだけを扱っていました。
とうじはまだまだ、情報が少なく、せいぜいネットでの口コミ・書き込みに頼る程度なのです。移動手段などもあいまいもいいところで、途中に立ち寄る都市では宿は飛び込みにならざるを得ません。このスタイルを転換するのは2013年頃でしょうか。
<ポルトガル国鉄>MZ-3/FA35mm
これからポルトガル・スペイン国境のヴィラ・レアル・デ・サントアントニオまで行きます。列車の上には架線が見えますが、スペイン国境方面は電化されておらず、ディーゼルカーになります。
<グアディアナ川>MZ-3/FA35mm
国境は川です。すでにEUに組み込まれていた両国なので、出入国審査はありません。でも、途中に川があり鉄道はつながってません。バスもあるらしいのですが、バスを見つけるよりも先にフェリー乗り場に着いていました。
<ダマス社のバス>MZ-3/FA50mm
フェリーを降りたところは、アヤモンテという都市です。ここからアルヘシラス行きのバスがあればよかったのですが。なんとか観光案内所を見つけ、トイレを借り、アルヘシラス情報をきくと、「今日中にアルヘシラスに行くのは難しいかもしれません」という返事です。
幸い、バス乗り場は案内所のすぐそばで、待っているとウエルバ行きのバスが来ました。ウエルバ乗り換え。急いでチケットを購入し、アルヘシラス行きのバスに乗り込むと自分が最後の客でした。
<アルヘシラス行バス>MZ-3/FA35mm
ウエルバの次はセビーリャに到着します。さすがに大都市でバスターミナル2つを回り、ようやく出発です。バスの中で歩き方の地図を見ていました。それは、スペインのものだったかモロッコのものだったか。見終わり、バッグにしまおうとすると、後部座席にいた女性が見せてほしいといいます。
日本語の地図だけどといいますが、それでも見たいそうです。
バスは途中でドライブインのようなところに止まりました。トイレ休憩です。スペイン人は短時間でもここで腹を満たしますが、事情のよくわからないハポネスはそそくさと座席に戻ります。ここのバル、なんか見たようなところだなと思っていたら、大沢たかおの出演した「劇的紀行・深夜特急」で撮影された場所でした。画像に残していなかったのがものすごく残念です。
<風力発電機>MZ-3/FA35mm
途中カディスなどのアンダルシア地方の沿岸部の都市名がちらちら出てくるのですが、ここからが長かったです。
アルヘシラスに到着したのは20:00を回っていました。スペインは西ヨーロッパ標準時、フランスやドイツと同じ時間帯ですが、ポルトガルはグリニッジ標準時を採用していて、1時間の時差があります。しかも、東に行くことになるので、それだけ1日が短くなります。
何とか宿を確保し、夕食に向かいます。昼食は抜きです。腹が減った。
<この日の夕食>GR DIGITAL
探せばまともなレストランはあったでしょうが、宿周辺では見つからず、あまりにも賑わってないバルで済ませました。食事っぽいものは鶏肉のバーガーくらいでした。タパスとかも置いてなかったと思います。
飲み物は赤ワインを炭酸水で割った「Tinto de Verano」というものです。あとでわかったのですが、アンダルシアのような暑いところでは、このようなものを夏に味わうんだそうで。ちなみに、バーガー、3.8ユーロ。飲み物、1.2ユーロでした。
ふと、顔を上げると、バスで地図を見せてくれといっていた女性がいました。翌日モロッコに向かうそうです。同じだね。また会えるといいかも、アディオス。
でも、翌日の船内はおろか、モロッコでも出くわしませんでした。
★「時を戻そう」シリーズ、ボチボチやってますけど、当分続くと思いますよ。
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