旅はまだまだ終わらない
深夜特急の足跡を追うVol.11
香港乗り継ぎのキャセイだったもので、帰国便は午前ということになりました。チケットはe-tourでのネット販売だったのですが、なぜか香港での乗り継ぎ時間が大幅にあるものを選択していたのです。
<香港国際空港>K7/DA16-50
まあ、自分で選んだのですけどね。成田で尋ねると、本来この航空券には香港の空港の使用料が含まれていないものの、それをチェックするものがないため、数時間であろうが、香港の観光ができるとのことでした。
<手に入れた香港ドル>K7/DA16-50
預け荷物は空港にあり、ほぼ手ぶらでイミグレーションに向かいます。怪しまれることなく無事通過。50USDを両替。370香港ドル(以下HKD)くらいになりました。次はエアポートエクスプレスに乗ります。
まだ、エアポートエクスプレスの香港站まで行ったことがなかったので、それの往復を購入。100HKDでした。到着は中環のあたりで、雲呑麺くらい食べてこれたらなと思っていました。
<入国スタンプなし>K7/DA16-50
車内でパスポートをチェックします。スタンプのかわりに紙片がステープラ止めされています。いつからこうなってしまったのでしょうか。
<中環>K7/Da16-50
香港はある程度の土地勘があると思っていたのですが、6年ぶりとなるとまるでわかりません。せいぜい、香港サイドのフェリーターミナルまで来るのが精一杯でした。これは近いうちに香港探索が必要です。
<スターフェリー乗り場>K7/DA16-50
十セントの料金を払い、入口のアイスクリーム屋で五十セントのソフト・アイスクリームを買って船に乗る。木のベンチに坐り、涼やかな風に吹かれながら、アイスクリームをなめる。対岸の光景はいつ見ても美しく、飽きることがない。放心したように眺めていると、自分がかじっているコーンの音がリズミカルに耳に届いてくる。このゆったりした気分を何にたとえられるだろう。払っている金はたったの六十セント。しかし、それ以上いくら金を積んだとしても、この心地よさ以上のものが手に入るわけではない。六十セントさえあれば、王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことができるのだ。
六十セントの豪華な航海。私は、僅か七、八分にすぎないこの乗船を勝手にそう名付けては、楽しんでいた。
(沢木耕太郎「深夜特急」より引用)
<九龍をかいま見る>K7/DA16-50
そう、フェリーで尖沙咀まで行けば、簡単に雲呑麺が食べられるでしょう。ですが、そうしませんでした。何か、僅かではありますが、違法的な手段でここまで出てきたことがためらわせたのかもしれません。
ヴィクトリア湾も見られたことだし、いつかまた来ることにして、空港に帰りましょう。
<飲茶の店>GR DIGITAL
とがめられることもなく、無事空港内に戻りました。出発階にはフードコートもありますが、異様に乗客が多く、比較的空いている飲茶の店に入ったのですが、これが失敗。麺はすでに時間切れ。
<牡蠣のお粥>GR DIGITAL
まあまあの味だったんですがね。なんと、サービス料込みで108HKDもしました。この空港、全体的に高いです。物足りないので、再びフードコートにチャレンジです。奥の方が僅かに空いてきたのです。
<やっとありついた雲呑麺>GR DIGITAL
こちらも、48HKD。まあ、街の水準は保っていたものの、これだけ高額だとやっぱり、街で食べてくればよかったなと思いました。
なんか最後は無理矢理「深夜特急」と結びつけてしまいましたが、ご容赦を。さあ、これで、昨年夏の旅のレポートをすべて終了させてもらいます。長々とお読み頂き、ありがとうございました。
次回よりは小ネタを見つけながら、アップしていきます。
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