カテゴリー「200708 Iberia & Morocco」の81件の記事

2008年2月19日 (火)

イベリア&モロッコ、旅の終わり

宿から荷物を取ってきて、いよいよ空港に向かう。前日時刻を調べておいたので、列車で空港入りである。まずは、カサ・ポール駅まで徒歩。

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<カサ・ポール駅>MZ3/35mm/E100VS

カサ・ポールとはフランス語でカサの港という意味。画像を見ればわかりますね。以前の記事にも書いたが、ここからはムハンマド5世行き列車は出ていない。ただし、接続列車が出ている。1時間に1本程度。アイン・セバー乗り換えで40分弱。料金35DH。

カサ・ポールはタンジェまたはフェズ方面のみで、マラケシュ方面への列車は止まらない。ローマのテルミニ駅のように行き止まりの構造のため、駅としての雰囲気はカサ・ヴォワジャー駅よりも上である。

ONCFでは、ホームに行くにはチケットに駅員からハサミを入れられる必要がある。イタリアなどではホームへの出入り自由。そのかわり、列車に乗るためにはチケットに刻印しておく必要があり、これを怠ると罰金が待っている。かつてはほとんどのヨーロッパで、このシステムではあったようだが、モロッコのかつての宗主国フランスも、近頃はテロ対策だろうか、刻印とともにホームへの入場は係のチェックが必要で、チケットなしでは入れないようになった。

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<アイン・セバー>MZ3/50mm/E100VS

これがカサ・ポールから1駅のみ乗った車両。最新型で、2階建てである。中も綺麗で快適。これで行けたら楽々なんだけどな。

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<ムハンマド5世空港駅>MZ3/50mm/E100VS

一方、空港への列車はこちら。かなりクラシックな感じです。空港の建物に入るには、手荷物チェックがあり、かなり時間がかかった。余裕を持って出た方がよさそう。

と、いうことで、ようやくイベリア&モロッコの旅レポ、終わらせていただきます。いやあ、長かった。3週間ちょっとの旅が、半年近くかかったことになる。自己最高記録。ここまで、たくさんのコメントありがとうございました。わずかではありますが、実際に旅で役立てたという話も聞いているので、ホントやりがいがありました。またいつかはこんな旅をしてみたいものですが、それはいつのことになるものか。

次回のエントリーからは、シンガポール&マレーシアのカテゴリーとなります。こちらも、長くかかりそうですが、まあこれほどではないでしょう。こちらもよろしくです。また、今回のエントリーで紹介しきれなかったものは、ポルトガル、スペイン、モロッコのカテゴリーで、いつかは取り上げてみたいと思います。

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2008年2月18日 (月)

カサのメディナ

ハッサン2世モスクから再びプチタクシーでカサブランカの中心へ。国連広場近くには、小規模ながらメディナがある。まったくツーリスティックではないが、ここをほっつき歩き、旅の締めとする。

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<路上のムハンマド6世>MZ3/35mm/E100VS

メディナにはいるとちょっとした広場になっていて、ここはスークになっている。また、路上に品物を並べた店もある。メディナの入り口ということで、ここは観光客も訪れ、土産物を買っていくようなところ。それではさらに奥へ行ってみよう。

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<住宅地にて>MZ3/35mm/E100VS

路地を適当に奥へ。しばらくすると住宅地となり、駄菓子屋やゲームセンターなども現れる。その近くにあった、壁のアート。

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<メロン売り>MZ3/35mm/E100VS

さらに奥へ。野菜や果物が売られていました。鮮やかなメロン。

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<水売り>MZ3/50mm/E100VS

ざっと回って、入り口の時計塔近くへ。そこにはゲラブと呼ばれる水売りがいた。今や、モロッコ観光の代名詞的な存在ではあるが、水をゲラブから買って飲むモロカンもいる。自分もお金を払ってモデルになってもらった。フェズやマラケシュではオレを撮れとさかんに誘われたものだが、一切無視していた。まあ、旅の最後だしいいか。

さ、これで3週間にも及ぶ観光を終える。ホテルに戻って荷物を取ってこよう。

ちなみに、これで大団円…ではありません。もう1編書かせてください。それできっぱり終わらせますので。

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2008年2月16日 (土)

ハッサン2世大モスク

いよいよ最終日。出発までは時間があり、どこに行こうと考えたが、やはり絵になるところはハッサン2世モスクである。

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<ハッサン2世モスク>MZ3/20mm/E100VS

ハッサン2世モスクは1993年に完成した比較的新しいモスクで、もちろんモロッコ最大のモスクである。モロッコ最大にして唯一異教徒が入れるモスク。しかし有料で入場料は120DHもする。

2年前にも来ていて、その時中に入ったので、今回は外から撮影に専念した。ちなみに、クレジットカードでも支払いが可能。内部は、ツアーで回ることになる。もちろん、日本語ツアーはなく、英語などのツアーと合流する必要はあるが。

それにしても、でかい。

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<ミナレット>MZ3/20mm/E100VS

このミナレット、マラケシュのクトゥビアやセビーリャのヒラルダを遙かに超える高さがあるだろうが、遺跡でも何でもなく、近代建築なのであまり讃えられるものではないか。それでも、ここは世界最大のモスクではなく、それはメッカにあるカアバ神殿といえるだろうし、トルコの新しいモスクなどでも尖塔のような細長いミナレットを持つものもたくさんできているのだ。

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<ミナレットの紋様>MZ3/77mm/E100VS

モロッコ中から3000人以上の職人を集めて作った国威発揚モスク。すでに名前を冠した、ハッサン2世は亡くなり、息子のムハンマド6世の統治下にあるモロッコ。このモスクは祈りの時間帯は見学ができないそうだが、見るからにがらんとしていた。

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<大西洋>MZ3/35mm/E100VS

モスクは大西洋岸の町はずれのような場所にある。この先にアイン・ディアブと呼ばれる、ビーチ・リゾートがあるというが、行ったことがない。

ちなみに、ハッサン2世モスクの内部については、本サイトのここに、アップしてあります。冬のモロッコ旅行記ですが、よかったらそちらとも合わせてどうぞ。

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2008年2月14日 (木)

カサブランカ港とバー・カサブランカ

いよいよ旅の大団円。早朝CTMバスでエッサウィラを発ち、バスで約7時間。最終宿泊地のカサブランカに到着。宿はすでに予約してあり、バウチャーを持っている。さくっと移動し、さて何をするか。

翌日昼の便でパリに移動するため、まずは空港までのアクセスを調べにカサ・ポール駅へ。ちなみに、カサブランカの鉄道駅は2つあり、カサブランカの中心にあるカサ・ポール駅と少し離れた、カサ・ヴォワジャー駅がある。どちらからも空港への接続列車が出るが、カサ・ポールからは基本的にタンジェとマラケシュ方面しか行かないため、一つ先のアイン・セバーで乗り換えることとなる。

さて、そのついでにカサブランカの港に行ってみた。カサブランカも海産物を水揚げする漁港である。

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<カサブランカ港>MZ3/35mm/E100VS

だが、港はひっそりとしていた。水揚げされるのは早朝のようである。そのかわり、地元の人たちが釣りを楽しんでいた。

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<港で釣りを>MZ3/35mm/E100VS

ただしここは、たくさんの水揚げがあるためか、かなり魚の発酵したようなにおいがする。気分は今ひとつ。上の画像で遠くに見えるミナレットは、ハッサン2世モスク。モロッコで唯一観光客が立ち入れるモスク。ただし有料。

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2008年2月10日 (日)

さらばエッサウィラ

エッサウィラでの2日間、いろいろなところを当てもなく歩き回る。この町に再びやってきたのは、アーメッドというちょっとファンキーな土産物屋の男に再会しようという目論見もあった。前に来たときに写真を撮り、送ろうかと思っていたところ、たった1枚だけのアラビア文字だけの名刺を写し取るようにいわれたものの、とても無理なので持参することにしたのだ。アーメッドは簡単な英語を話すことはできても、アルファベットを書くことができない。実はこういう人物はかなりいる。

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<魚スークにて>MZ3/20mm/E100VS

朝から歩き回り、イスティクラール通り沿いにあるスークへ。見たこともない魚が並ぶ。人物が写るので、カメラを見せて撮っていいかと仕草できくと頷いてくれた。魚屋の兄ちゃんにはピントがきていないものの、しっかりカメラを見てますね。

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<貴金属スークにて>MZ3/20mm/E100VS

魚スークの向かいにあるのが貴金属スーク。エサが豊富なんだろうか。ここにはたくさんの猫がいた。モロッコではかなり猫が多い。猫写真も結構撮っているのだが、これはあとでまとめてお見せできたらなと思う。

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2008年2月 8日 (金)

エッサウィラの漁港

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<エッサウィラの漁港>MZ3/50mm/E100VS

モロッコの大西洋沖は屈指の漁場らしい。日本もここからイカなどを輸入しているとか。エッサウィラをはじめ、アガディールなどモロッコの大西洋岸はやはり漁業が盛んだ。そして、エッサウィラではメディナを海側に進むとすぐに漁港となっている。これから操業に出るらしい船も見ることができる。

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<捕れた魚>MZ3/50mm/E100VS

これから操業に出る船には、氷などがどんどん積み込まれていく。一方、戻ってきた船からは収穫物の魚が水揚げされる。魚の入ったトロ箱ごと、手際よく放り投げて魚市場へ直送。魚市場はここから目と鼻の先なのだ。こういう作業は見ていて飽きない。やはり海が好きなんだろうと思う。

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<準備中の漁師>MZ3/77mm/E100VS

傍らに目をやると、漁師がはえなわにえさをつけている。えさはどうやらイワシのようだ。これでさらに大型の魚を捕るのだろう。

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<港の風景>MZ3/35mm/E100VS

こんな風に何でも絵になってしまうエッサウィラの漁港。いい感じです。明日行けといわれれば、二つ返事で行きます。

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2008年2月 2日 (土)

エッサウィラの光と影

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<メラー>GRD 3:2mode

エッサウィラで最も緊張感のある場所が、旧ユダヤ人街のメラーである。この荒れ果てた場所を早朝から歩く。いいとこばかりのエッサウィラだが、このメラーだけは夜は近づかない方がいいとロンプラなどには記述がある。昼間は注意すればまあ大丈夫でしょう。ユダヤ人はここも、イスラエルの建国でほとんどいないらしいが。やはり緊張感があるということは、わたしがメインカメラを出さずにGRDでさっと撮ったことでもわかると思いますが。

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<スカラ>MZ3/35mm/E100VS

たどっていくと、ようやくメディナ北側のスカラに到着する。メラーが影の部分とすると、スカラは光の部分。果てしなく押し寄せてくる波の音に気分も高揚する。

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<街角のギャラリー>MZ3/35mm/E100VS

スカラを出るとこんな感じのいい路地にも遭遇。その先は港。

やはり、エッサウィラは何があるわけでもないのに、いつまでもいたくなってしまうところ。エッサウィラ関連はもう少し続きます。マラッカはもう少しお待ちくださいませ。

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2008年1月30日 (水)

魚のタジン

エッサウィラの初日は以前来たことのあるイタリアンレストランということにしたが、2日目は雰囲気のよさそうな店を探して入ってみた。それはメディナ北のスカラ近くにあった。

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<メニュー>GRD 3:2mode

Cafe Restaurant Blue Noteという店。入り口にはその日のメニューをさりげなく掲げているだけ。英語名だが、メニューはフランス語。店内はこんな雰囲気。

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<店内>GRD 3:2mode

上の画像には写っていないが、入っていくと、中年の男女がカウンターで何か飲んで談笑していた。もちろん、アルコールあり。そういう二人はなかなか絵になる。そして、注文をとりにやってきたのは、フランス人の若い男性。聞いたわけではないが、エッサウィラが好きでここに住んで店をやっていると見た。メニューは冊子のようなものがなく、入り口にあった看板と同じものを「さあどうぞ」と目の前に置かれた。

店内にはブルーノートならぬ、アメリカンロック&ポップスが流れ、自分の好み。いろいろ検討して、100DHのセットメニューにすることにした(飲み物は別料金)。セットメニューとはいえ、前菜、メイン、デザートから数種類の選択が可能。よく考えて、魚のスープ、メロのタジン、オレンジのクレープという組み合わせにする。

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<前菜>GRD

ピリ辛のニンジンとオリーブの実をベースにした前菜。お通しといったほうがよさそうだが、これはノーチャージである。そういう点で良心的。このときはノーアルコールで通してしまったが、ワインとか飲んでもよかったかも。

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2008年1月28日 (月)

カモメ舞う町

エッサウィラの沖合いには海鳥のコロニーのような島があり、港のスカラから眺めることができる。それでなくても、かなりの漁獲高のため、おこぼれを狙ってか、カモメをいたるところで見ることができる。それもたまに飛んでいるというだけでなく、まさに乱舞なのだ。

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<メディナ北側上空>MZ3/35mm/E100VS

メディナの北側は大西洋に面しているものの、高い防波堤によって町が守られている。防波堤と建物に挟まれた狭い路地を歩いてもこの通り。カモメの乱舞である。

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<港のスカラ付近>MZ3/35mm/E100VS

とりわけ、港のスカラ付近は魚市場もあり、私的に魚を商う人もいたり、漁師が網繕いなどをしていることもあり、カモメが否が応でも飛び込んでくる。

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2008年1月24日 (木)

エッサウィラのスカラ

スカラとは海に突き出た城塞のことで、大砲を備えた見張り台である。エッサウィラのスカラは海の門の外側漁港の近くと、メディナ北側の2箇所にある。あの、オーソン・ウェルズが「オセロ」のロケをここで行ったという。

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<港のスカラ/Skala du port>MZ3/20mm/E100VS

こちらは入場料10DH。入口を上がっていくと、こんな感じ。正面の城砦のような建物には、登ることができ、メディナまでよく見えます。

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<メディナを展望>MZ3/50mm/E100VS

こんな感じ。風に吹かれるのがなかなか気持ちいいです。港のスカラは、港にも視界が開けていて作業する漁船の乗組員とか、漁師、青空の下で魚を商う人、船大工などを見下ろせます。有料ではあるものの、絶好の撮影スポットだったりして。

モロッコ人は、かなり写真好きではあるものの、決して撮られたくないタイプの人も、同じくらい存在する。このスカラから中望遠から望遠で人物を狙うのがお勧めです。

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