平渓線に乗る
2023年5月18日
<OLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mm>
瑞芳駅です。
馴染みのない駅名ですが、九份の最寄り駅といえばわかってもらえるでしょうか。金鉱がありかつてはゴールドラッシュに沸いたことのある場所です。何でもない田舎町ですが自強號は止まるし、人口規模もそれなりにありますね。ちなみに、田舎町と書きましたが、現在は台湾最大の人口を誇る新北市の一部です。
<OMD>
この日は基隆から移動してきました。距離は近いものの縦貫線の八猪で宜蘭線に乗り換え瑞芳に到着しました。基隆では瑞芳までの乗車券を自動券売機で購入しました。その瑞芳が平渓線<*1>のスタート地点です。
<*1>三貂嶺駅 - 菁桐駅間、12.9kmの盲腸線。全線が単線で非電化。内灣線と違って、瑞芳、猴硐は含まれず、その2駅は宜蘭線に当たるようです。
平渓線には十分という駅があり、線路沿いに広がる老街や少し歩くと見事な滝があるとのことで、立ち寄ろうかなとも思っていました。そのため、瑞芳では乗車券を購入せず、悠遊卡を使いました。平渓線は観光路線と化していて、情報によれば一日乗車券<*2>も販売されているとのことでしたが、瑞芳にはそのような表示はなかったです。今やICカードで乗れますので、必要はなくなったのかもしれません。あるいは、観光案内所あたりで売っていたのかもしれませんが。
<*2>集集線も一日乗車券があるとのことで、台中や二水で販売されているとのことです。ですが、こちらは集集から先が不通になってしまったので、販売はない可能性があります。内灣線は一日乗車券の情報はありませんでした。いずれにせよ、ICカード時代なので、一日乗車券の需要はなくなりつつあると思われます。
<OMD10>
平渓線の車両がやってきました。始発になりますので、座れるはずですが、集集線、内灣線よりもホームで待つ乗客が明らかに多かったです。まあ、何とか座席は確保いたしました。
乗客が多いため、ホームも台湾独特のメルヘンチックな装飾で飾り立てられています。それにしても幸福車站ですか。
<OMD10>
こんな具合で客が多いです。ほとんどの乗客は十分で下車しました。とりあえず、ワタクシは終点の菁桐を目指します。
ガラガラになりまして、写真も撮りたい放題。車両はまたしても中央に独特の仕切りのあるロングシートの自強號の改造したものでした。なお、帰りの十分からはどっと観光客が乗ってきて、満席となり、さらには吊革につかまる客がすべての座席前にいるという状況でした。
写真撮り放題だったのですが、この直後にオリンパスの具合が悪くなりまして、気分はダダ下がりです。あとは、PowerShotだけが頼りです。
<CANON PowerShot SX730 HS>
十分を過ぎますと、寂しい山の中をひた走るだけです。ひとつの車両にわずかな乗客しかいません。一体どんなところに連れていかれるのでしょうかね。
<PowerShot>
終点、菁桐のどん詰まりです。赤いものが飛んでますが、天燈というものだそうです。おそらくヘリウムガスが少量入っているのでしょう。これに、願い事を書いて飛ばすとそれが叶うということでしょうか。のどかな感じですが、これ、業者が扱っていますね。
<PowerShot>
このあたりは山の中ではあるのですが、駅前だけは狭い通りがあり、その周囲はレトロ感あふれる街並みが続きます。
<PowerShot>
列車にはそれほどの人は乗っていないと思いましたが、やはり列車で来たと思われる観光客が意外と歩いていました。
わたしゃ折り返しの列車で十分に行こうと思っていたのですがね。これを逃すと、1時間後となりそれも辛いので、駆け足です。
<PowerShot>
もう、使われなくなった感のあるポストですが、現役の可能性はありますね。
<PowerShot>
この駅舎は台湾歴史建築百景のひとつだそうです。もちろん、日本統治時代に作られたものです。開業は1929年です。近くに菁桐杭という炭田があり、台陽鉱業が敷設した石炭積み出しのための専用線だったそうです。それが完成したのが1921年ですが、台湾総督府に1929年に買収され、旅客扱いを始め、同時に駅舎もできたことになります。
さて、この後IC読み取り機に悠遊卡をタッチする際、前のめりに転倒いたしまして、十分へは途中下車しませんでした。気分はブルーです。
幸い顔などに外傷はなく、物損もなし。ただし、店頭の際に手をついたとき少しすりむいて出血いたしました。ティッシュ等でぬぐいましたが、列車の車掌さんが簡単に消毒を行っていただき、バンドエイドもいただきました。親切ですねえ、台鉄。
この日は基隆を半日見た後にやってきたので、あまり時間がなかったです。台北からならば、乗りつぶしもするとして、まずは終点の菁桐に急ぎ、1時間後の列車で十分へ。さらに1時間後の列車で瑞芳へ。時間が余ったら九份観光も可能かと思います。
これで、集集線(不通区間を除く)、内灣線、平渓線と乗りつぶしましたが、深澳線という路線ができていたり(実際は復活)、縦貫線の海線は乗ってません。さらには、台湾東部は未乗区間がほとんどですので、またあまり時間を空けずに台湾再訪はあり得ますね。
最後に、平渓線の動画をご覧ください。
途中登場する車掌さんがワタクシの手当てをした人です。謝謝!
さて、長々と報告してきたこのカテゴリーですが、とりあえずここで中断します。あるいは、終了でもいいのですが、その場合、また時々報告しきれなかったものを、台湾のカテゴリーで紹介はすると思います。さて、どちらに転ぶでしょうかね。
次回更新はあの国から…。乞うご期待!
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