カテゴリー「Vehicle」の298件の記事

2023年9月23日 (土)

高雄ライトレール

2023年5月11日

話題は高雄に戻ります。

Tro0218

2016年12月に高雄を訪れていますが、その時すでにライトレール(LRT)はできていました。ただし、ごく一部区間だけの開業でした。

まあ、現在も完成はしておりません。将来は環状線になる予定で、2023年5月時点でMRTの3駅で接続しています。近いうちにつながるのではないかと思います。

と、いうことで、旧高雄港線のバックヤードを訪れたついでにLRTに乗ってみることにしました。

Tro0261

こちら、駅に設置されている券売機です。シングルチケットとあるのですが、悠遊卡をはじめとするICカード利用の場合、1回10元の優待料金が適用されています。現金で利用した場合いくらなのかはちょっとわかりませんでした。

工事が完了し、環状線となると1回30元、IC料金25元となる予定です。wikiによれば、2023年内に環状線となるとありますので、今がお得ですね。

Tro0265

ICカードの読み取り機は駅にもありますし、車内にもあります。バスのように乗車時と下車時にタッチする必要はなく、乗車時だけで大丈夫ですね。

走行は比較的ゆっくりです。一応、専用の路線を走っています。しかし、人や動物、時には自転車やバイクなどが線路に進入することは簡単な場所もありますので(もちろん、危険ですが)、運転手が目視で危険を回避できるような速度で走っているのでしょう。

そのため、激走はしませんので、揺れも少ないです。

Tro0264

さすがに新しい車両で、しかもそれほど混雑してないので、確実に座れますね。もちろん、エアコンも効いてますので、快適です。

座席がない部分は自転車を置けるようになっているみたいです。さすがは隠れた自転車大国<*1>です。

<*1>Giantなどの自転車メーカーがあり、サイクリングが比較的盛んで、サイクリング専用路も多いです。

Tro0266

実際に乗った区間はC14哈瑪星からC3前鎮之星まで。

哈瑪星はMRT橘線(Orange Line)の西子灣に接続し、前鎮之星はMRT紅線(Red Line)の凱旋に接続しています。この区間は駁二藝術特区や高雄港沿いを走り、眺めがよかったです。

ちなみに、LRTは台鉄や高鐵と違って、右側通行となります。

それにしても、高雄市ってすごい。

高雄ライトレール(日本語)

今回の画像データはすべてOLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mmでした。

バナークリックにご協力ください。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#鉄道旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (0)

2023年9月16日 (土)

内灣線に乗る

2023年5月16日

Tro0799

<OLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mm>

新竹駅<*1>です。日本統治時代の歴史的な建築物です。

台鉄にはそのような駅が多いのですが、台中駅は建て替えられ、高架化されました。駅舎自体はそれこそ歴史的建築物として残されているようですが、駅としての機能は失われました。

今回、台南駅と嘉義駅も使ったのですが、改修のためのシートが掛けられているような状態でした。果たして、台南駅と嘉義駅の運命はどうなることでしょうか。

<*1>1913年の完成で現存する台鉄の駅では最古。

Tro0807

<OMD10>

新竹に到着し、昼食後内灣線<*2>に乗って内灣老街に行くことにしました。まずはホームに移動します。

前述のとおり、古い駅ですので、地下通路がなく跨線橋を渡り第3月台<*3>へ。

<*2>新竹ー内灣間の27.9kmの盲腸線。日本式にカウントすると北新竹ー内灣間26.5kmとなると思いますが、そうではないらしいです。

<*3>プラットフォームのことを台湾では月台と表記します。

新竹始発のこの青い區間車は電化されています。この列車は高鐵新竹駅の隣接駅、六家駅までの運行で、竹中駅で乗り換える必要があります。台湾高速鉄路が開業したのはいいのですが、高鐵新竹駅から新竹市内へのアクセスが悪いため、六家線を2011年に開業し、そのまま内灣線に乗り入れる形にしたものです。そのため、従来単線、非電化であった新竹ー竹中は電化されました。また、高架化も行われています。

そのため、2007年からおよそ4年にわたり、新竹ー竹東間は代替バスによる営業を強いられました。

Tro0808

<OMD10>

六家行きの區間車に乗ります。車内はごく普通の電車ですね。通勤型とでもいうのかすべてロングシートです。

Tro0809

<OMD10>

竹中駅です。ここで、本来の内灣線へ乗り換え。

Trc0629

<CANON PowerShot SX730 HS>

右が内灣線、左が六家線です。わかりにくいですが、六家線は複線。内灣線はここから単線となります。

内灣線に架線が見えますが、これはしばらく行くとなくなります。

Tro0821

<OMD10>*撮影は内灣駅のもの

3両編成のディーゼルカーですね。集集線の車両と同じです。

Tro0812

<OMD10>

ディーゼルカーの中です。

窓枠の上部に座席番号が残っていたり、カーテンが付いていたり、上着などをかけるフックが残っているということは、特急用の車両を転用したことがわかります。つまり、非電化区間を走っていた自強號の車両ですね。

そこそこ客は乗っていますね。やはり観光路線です。

ちなみに、新竹からの直通列車は数時間に1本という具合で、ほとんどは乗り換えが必要です。また、土日と祝日は直通列車がぐっと減ります。

Tro0815

<OMD10>

なかなかにわかりやすい路線図ですね

ちなみに、竹東からはバスで客家の町、北埔へバスで行くことができます。ここにもナイスな老街があるとのことです。

Tro0814

<OMD10>

緑一色です。竹東を過ぎるとほとんど山の中となります。

Tro0863

<OMD10>

このタイプの車両は運転席が半分だけ囲われているような構造です。そのため、右半分には乗客が座れるようになっています。

ここは競争が激しいようです。戻りはここを確保しようとしたのですが、すでに遅し。

Tro0861

<OMD10>

内灣までが開業したのは結構遅く、1951年です。

開業の目的は木材や石灰、セメントなどの輸送だったようです。そのためかSLや古い車両の展示はありませんでした。

Tro0852

<OMD10>

内灣線は比較的本数も多く、北埔と合わせて内灣まで行くのもいいのではないでしょうか。

 

こちらも、動画を撮ってみました。戻りの内灣からのものです。

バナークリックにご協力ください。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (4)

2023年9月 4日 (月)

LCCの桃

2023年4月10日、14日

Okc0158

沖縄の話題をば。

沖縄に行くのにはLCCのピーチを利用しました。荷物をつけて、2万円ちょっとでした。距離を考えるとこれは爆安かもしれません。

荷物をつけなければ2万以下です。それでも、PC、カメラ2台と交換レンズ2つということで、個人的には厳しい。

さて、ピーチですが、予約は直接ピーチのサイトで取りました。すると、確認メールとともにQRコードが送られてきて、このような機械で手続き後にカウンターに向かいます。それは、荷物を預けるためです。預けない人も結局はカウンターに向かうのです。これまた、手荷物が7kg以下であるかを計測するためです。荷物を預けた自分も計られました。これが、6.9kg。危ねー。

Okc0003

那覇までのフライトはわずかに3時間。とはいえ、見事に満席です。

この時、まだまだコロナの警戒感が強く、マスク着用者も多数です。新年度が始まったばかりの平日で満席なんだと思いました。ま、結構な期間旅行自粛みたいなムードがありましたから、仕方ないのかも。

Okc0004

機材はLCCでおなじみ、Airbus A320ですね。通路を挟んで3席ずつのもの。モニターは当然ありません。

Okc0005

席は狭いです。こんな具合で、足をわずかに通路に出さないときつい。まあ、飲み物をシートのポケットに入れていたからかもしれませんが。身体をわずかに斜めにしないといけないくらい、シートピッチは狭くしてあります。

まあ、それでも体格のいい外国人なども乗っていたので、問題ないってことなんでしょう。

Okc0168

機内WiFiでスマホやタブレットなどで軽食と飲み物のオーダーは可能。もちろん、頼みません。

Okc0169

機内誌。これも、どうでもいいです。なんたって、機内エンターテイメントがないので。わたしゃ終始、持参の音楽を聴いていました。

さて、行きの成田ー那覇便ですが、なんと、リクライニングができない構造でした。これは初めての経験。あらかじめ、シートにやや角度をつけていて、乗客の姿勢を少しだけ後ろに倒すような座り方をさせるものでした。

帰りの那覇ー成田便はリクライニングができましたが。やはりというか、ケチ臭いですねえ。

Okc0007

到着の那覇空港は沖止めでタラップを降ろされます。

Okc0009

その先はバスで空港建物へ。ま、これは時間帯にもよるでしょう。

帰りの那覇ではボーディングブリッジにて直接乗り込めます。成田はどちらもボーディングブリッジで乗降でした。

ところで、ピーチは大阪ベースの会社のためか、アナウンスの最後に「おおきに」とかいうんですよ。

ピーチの国際線に目を向けると、成田は桃園、高雄だけ。羽田はインチョン、桃園、上海。関空はインチョン、香港、桃園、上海、高雄、スワンナプームとあります。関東在住者としては台北については、午後4時発の午後8時到着くらいは使えますけど、もう1便は午後10時発の翌日午前1時着って使えませんよね。羽田の桃園はまだ太陽が昇る前なんて時間だったりで、少なくともわたしゃ、無理です。

ま、LCCは隙間の航空会社ですから、どうしてもそうなるか。国内線は午前発がありますが、やっぱり値段はアップします。ま、わたしゃ、そういう便を使ったのですけど。

そうそう、アテンダントは全員日本人でしたが、ピーチの空港職員は日本語を話せる外国人が多かったです。経費削減のためでしょうね。トラブル回避かよとか勘ぐってしまいますね。

★今回の画像データはすべてCANON PowerShot SX730 HSでした。

バナークリックにご協力ください。

人気ブログランキングでフォロー

国内旅行ランキング
国内旅行ランキング

「#canon」人気ブログランキング 

| | | コメント (10)

2023年9月 1日 (金)

集集線に乗る

2023年5月15日

台湾の記事に戻ります。

Tro0691

この日、午前中に集集線<*1>に乗ることにしました。

<*1>二水ー車埕まで、29.7kmのローカル線で、単線。非電化。

斗六から台北方面へわずか3駅、二水に到着です。ここで乗り換え、集集線のホームに移動します。上り(台北)方面から下り(高雄)方面のホームに移動するのですが、地下道をくぐることになります。

しばらくすると、彰化方面から紫煙車<*2>がやってきました。すでに客が乗っていて、サボ<*3>を見ると、彰化から運行していることがわかりました。すでに、台湾をぐるっと取り巻く台鉄の幹線はすべて電化が完了していて、架線のある路線をディーゼルカーが走るのはかなり珍しい例となります。

<*2>文字通りディーゼル車両。

<*3>サインボードの鉄道用語で行先票のことです。幹線を走る電車ではほとんど方向幕やデジタルの表示になっていますが、このタイプは金属製の札を差し込む昔ながらのタイプです。

Tro0692

車両の編成は短く、3両ほどだったと思います。ひとつの車両の中間にはこのような仕切りがあります。台湾風とでもいうのか風情があります。

ですが、この形には見覚えがあります。それは、2016年に高雄ー台東と台東ー台南間で乗った自強號にもありました。詳しくいうと、南廻線がこの時は非電化だったので、ディーゼル仕様の自強號が走る必要がありました。

Tro0697

よく観察してみると、窓の上に座席番号の表示があります。この車両はつり革も付いていて、座席もロングシートとなっていますが、おそらく、座席をクロスシートからロングシートに改造し、ドアの位置も変更することで、ローカル仕様にしたものだと思われます。そのためか、立派なトイレも付いていて、冷房もギンギンに効いていました。

車両の有効活用ですよね。台湾のローカル線はいずれもこのタイプでした。乗り心地もいいし、エアコンも効くので乗っていて不満はありません。

Tro0698

全線が単線のため、途中の濁水ではすれ違いのため、タブレット交換が必要です。

たまたま、乗っている位置がよかったのかタブレット交換を見ることができました

Tro0696

このような沿線案内のような表示もありました。しかし…。

Tro0699

途中の集集で追い立てられるように降ろされてしまいました。

この時はチケットを購入せずに悠遊卡で乗車していたので助かりました。

どうやら2021年8月に起きた土砂災害により、ここから先には行かないようです。駅の改札で何やらまくしたてられましたが、「代行バスはあっち」というように案内していたようです。

そのためか、乗客が異様に少なかったです。観光客はほとんどバスを利用するのでしょう。

Tro0724

ま、自分の目的はローカル線を含めて台湾の鉄道に乗りつぶすことにあったので、代行バスを使ってまで終点に行くことはしませんでした。

その代わり、ここで折り返しの列車が出るまで時間つぶしをする必要がありました。

Tro0717

駅のある集集鎮は日月潭にも近く、沿線では比較的規模の大きい観光地のような趣はありました。

駅前広場には、こんな蒸気機関車が。この独特の形は阿里山森林鐵路車庫園にも展示されていたシェイ型機関車ですね。軌間も762mmのようで、明らかに現在の集集線では走れません。

wikiで調べてみましたが、集集線は日本統治時代に水力発電所への資材運搬のために敷設されたとあるだけで、ゲージの改軌については触れられていませんでした。ですが、このSLがあるということは、かなり長い期間、761mmで営業していたものと思われます。

Tro0709

SLの向かいに、なぜか戦車がありました。こちらはさらに不明。

Tro0712

さらには駅前にはイミフなキャラクターが。

Tro0733

時間が迫ってきたので折り返しの列車に乗ります。

こちら、最後尾ですが、左側が運転席。なんと、右側にはふたりほどが座れる座席があります。マニアはここに座るんですね。

 

動画を撮ってきました。二水からのものです。

集集までの間は比較的平坦な地形で、周囲は農地ばかりです。災害の起こった集集から先は地形も変わるのでしょうけど。

戻りは乗り換えもありましたが、昼前に斗六に到着しました。

時間があったので、この日の午後、西螺に行くことができました。最悪、宿か駅で荷物を預かってもらうかして、翌日行くことになるかと思ってましたが。

★今回の画像データはすべてOLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mmでした。

バナークリックに協力をお願いします。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (4)

2023年8月15日 (火)

タイガーエア台湾

2023年5月8日、5月19日

Trc0016

今回の台湾へは台湾のLCC、タイガーエア台湾を利用しました。

Trc0017

LCCであるので、食事はつかないし、注文もしませんでした。

行きはIT201便。成田13:30発、桃園16:25着。戻りはIT202便。桃園14:25発、成田18:50着。自宅は一応東京都であるけれども成田からやや離れていて、2時間前のチェックインを考慮すると平日のラッシュアワーとまるかぶり。ですが、わが小田急線にはロマンスカーというものがあり、新宿まではもみくちゃにならずに済みました。

それ以外は比較的余裕のある時間帯で、沖縄に行った時のピーチなどは深夜の桃園到着で、これからどうするのよ…みたいなことになりますので、未知の航空会社ではありますが、こちらにいたしました。
ちなみに、当時の支払額ですが、荷物込みで6万ほど。
今は安くなっているかもしれませんが。

Trc0024

機内です。エアバスA320Neoという機材です。中央通路を挟んで3席ずつです。

アテンダントは全員マスク着用という具合でしたが、乗客にはマスクを強要するようなことはありませんでした。5月当時は台湾内でも高鐵、台鉄などの車掌、民間でも接客を伴う従業員はほぼマスクを着用していました。これまた、マスクをしていない人に対してあれこれいうような「マスク警察」は皆無ですね。

さて、アテンダントですが、男女ともイエローとベージュの中間くらいのシャツと、黒のパンツが定番です。そして、女性に限り、腰のところに縞模様のベルトではなく「帯」のようなものを巻いております。そして、その端っこを片方の腰のあたりから垂らしていて、「虎」っぽくしていました。さすがに男性は普通のベルトでしたが。

ちなみに、台湾では「臺灣虎航」と呼んでおります。

Trc0018

こちら、持ち込みの手荷物につけるタグです。これは厳格で、免税店で何か買った人にもあとで付けるように係が見回っていました。

持ち込み手荷物は7kgで、チェックイン時に計らされます。

Trc0022

機内誌です。

Trc0025

機内エンターテイメントももちろんないので、このくぼみの部分にタブレットなどを置いて、ダウンロードしてきたものを見るなど、皆さんしております。

スマホはその上の黒いものを使って、横向きに置けるようになっていました。

ちなみに、シートはRECAROという高級自動車などに使われるものを使っていまして、座り心地はよかったです。

Trc0029

さて、桃園国際空港、相変わらず入国は長蛇の列で1時間くらい並びました。

しかし、帰りは日本と同じように、パスポートスキャンと顔写真撮影による、無人審査です。そのため、台湾出国のスタンプはありませんでした。これは並ぶのも短時間でしたし、評価できますね。

Trc0788

帰りも食事は頼んでませんので、空港で食べておきます。

でも、フードコートが混んでいて、カフェのようなところでパンとカフェラテを購入します。123元。空港にしては安いほうでしょうか。

ちなみに、機内では普通のカップ麺が100元、タイのママー(カップ麺)はなぜか110元でした。ちなみに、戻りの時、隣に座ったファランカップルは堂々とどこかで買ってきたランチボックスを食していましたが、特に注意はなかったです。

そして、わたしゃ、アテンダントにはなぜか現地語で最初は話しかけられたというのはいつものことです。いつものことというのは、チャイナエアラインとかエバーを利用するときなどですね。

そして、成田到着後、まともなメシを食べようと成田空港のお食事スポットを覗いてみたら、「閉店ガラガラ」でございました。結局、自宅まで我慢したっす。

さて、ほぼ時系列で追ってきたこのカテゴリーですが、まだ積み残しがあります。これからもしつこくやっていくのですが、その他のネタもありますので、これからはランダムに取り上げていきます。

また、「台湾のナニコレ」はこれ以降ありません。あしからず。

☆今回の画像データはすべてCANON PowerShot SX730 HSでした。

人気ブログランキングに参加しています。バナークリックで応援よろしくお願いします。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング 

| | | コメント (6)

2023年7月12日 (水)

虎尾のサトウキビ運搬線

台湾の鉄道遺構<5>

2023年5月14日

Tro0531

<OLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mm>

斗六<*1>から虎尾<*2>にやってきました。

この日は日曜日でバス便<*3>が少なかったです。画像はバスを降りたあたりで虎尾の中心部です。かつての消防署ですが、誠品書店とスタバが入ってます。

Tro0598

<OMD10>

バスを降りたあたりから中山路を進むと、こんな踏切が現れます。

その先の線路は土砂で埋もれています。まるでミャンマーかフィリピンのよく脱線するという鉄道みたいですが、実はここをサトウキビ列車が走るのです。

Tro0535

<OMD10>

もっともその列車が走るのは、収穫時期も関係するのでしょうが、12月下旬から3月までです。

その時期にはここも整備されると思われます。

ということで、5月のこの時期は踏切は常時開いていて、線路側には侵入されないようにチェーンがかかっていました。

列車が走るころには、ここに保守の人が立ち、きけば列車の通る時間を教えてくれるのだそうです。

Tro0537

<OMD10>

こちら側は台糖の虎尾製糖所になります。

この馬公厝線は、台湾糖業鉄道が運行する唯一の専用線となります。かつてはかなりの専用線が台湾各地にあり、一部では旅客も扱っていました。

Tro0541

<OMD10>

製糖所の脇を進みます。その壁には虎尾の歴史のようなものが。写真付きの印刷ですね。結構これはすごい。

Tro0542

<OMD10>

その手前の歩道です。

ナローゲージ(軌間762mm)の線路が残されていますね。さらに進みます。

Tro0552

<OMD10>

旧虎尾駅の駅舎が残されていました。

内部は土産物を販売していたり、カフェになっています。

Tro0549

<OMD10>

駅舎の工場側が望めました。無蓋車の緑のカバーの下はサトウキビでしょうね。

Tro0550

<OMD10>

おそらく動かないだろうと思われる蒸気機関車も構内にはありました。

虎尾駅の雰囲気づくりの一環でしょうかね。

Tro0586

<OMD10>

こちらはチケット売り場ですね。路線図もあります。

この虎尾からは斗六や斗南、北港、西螺にも路線が伸びていました。旅客扱いは1978年に終了したようです。

ということは、この虎尾は戦前の大日本製糖から戦後の台湾糖業の中心地ということになりますね。ちなみに、雲林県は台湾の中でも農業が盛んです。

Tro0553

<OMD10>

虎尾駅からさらに進むと、台糖の虎尾製糖所の入口が現れました。

Tro0557

<OMD10>

さらに別の蒸気機関車が静態保存されていました。

さらに進みます。

Tro0564

<OMD10>

立派な鉄橋が現れました。ここは歩いて渡ることができます。

Tro0566

<OMD10>

途中まで歩いてみました。

カンチャナブリーのクウェー川鉄橋みたいに、列車は来ませんので人間用の待避所はありません。

かつては素通しであった隙間も鉄製のネットで覆われていますので、安全です。また、鉄橋の下は川が流れているのですが、カンチャナブリーほどは高くありませんので、恐怖感もないでしょう。長さは437メートルだそうです。

レールが複数見えると思います。外側の2本はガイドレールでしょう。ここに車輪が乗ると鉄橋と干渉するのでここを通ることができません。

中央の3本ですが、三線軌条<*4>といい、ゲージの異なる列車が通ることができるようにしたものです。この鉄橋は斗六のひとつ嘉義寄りにある斗南に向かうものだったようです。…ということは、台糖の鉄道でも1067mmと思われる機関車と貨車、客車があったことになります。

Tro0575

<OMD10>

虎尾製糖所の向かいにはかつての職員の宿舎が残り、その家屋は日本式のものだったようです。こちらは、帰国後に気づきました。

今回の訪問では台糖関連の鉄道関連はここで終了です。

注釈

<*1>雲林県が設置されたとき、斗六と虎尾が行政の中心を争ったらしいです。斗六には県政府を置くことになりました。斗六は「市」になります。

<*2>虎尾には地方法院を置くことで雲林県の争いは解決したとのこと。虎尾は「鎮(町または村)」扱いですが、中心部は日本の地方都市くらいの感じです。

<*3>「地球の歩き方」によれば高鐵の雲林駅が新設され、アクセスが良くなったとあります。高鐵雲林駅または台鉄斗六駅から虎尾と西螺にはバス便が割とありますが、虎尾と西螺の間はアクセスが良くないです。

<*4>日本では箱根登山鉄道と小田急小田原線の風祭車庫と箱根湯本間など少数の例があります。安全上の理由もあり、消滅しつつあります。台湾では虎尾鉄橋だけとのことですが、すでに廃止路線で現役の路線では存在しません。

台湾のナニコレ

Trc0471

<CANON PowerShot SX730 HS>

台糖虎尾製糖所の入口にあった古いポスターです。

おわかりと思いますが、中華民国軍への勧誘ですかね。かつては徴兵制だったのですが、2018年に志願兵制に変更になったようです。

…にしては、ポスターが古めかしい。街中でもこういうものは見なかったです。

人気ブログランキングに参加しています。下記のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (0)

2023年6月26日 (月)

阿里山森林鉄路車庫園区

台湾の鉄道遺構<4>

2023年5月12日

Tro0345

この日も台南に滞在中ですが、嘉義にやってきました。

この画像は嘉義駅の地下通路にあった映画「KANO」<*1>を壁画にしたものです。ここから阿里山森林鉄路<*2>に沿って、次の駅、北門方面へ歩きます。だいたい、20分くらいでしょうか。

Tro0355

やってきました。阿里山森林鉄路車庫園區です。阿里山森林鉄路の古い車両が静態保存されているところです。

ここは北門駅<*3>に近く、本物の阿里山森林鉄路の車庫に隣接しています。駐車場があるわけでもなく、駅からのバスもないようです。

そのため、歩いてやってくるしかないようです。入園は無料。鉄道オタクが少しはいるかと思いましたが、こうした車両や機関車をバックに自撮りするインスタ女子がいるくらいでした。

Tro0370

こちらは、片側(右側)にタンクのようなものが付き、同じく右側にシリンダーのある、シェイ式蒸気機関車です。また、動力伝達にギア<*4>を使っていて、阿里山森林鉄路のような急勾配の森林鉄道に使われたといいます。

Tro0371

近づくとかすかに音がします。シリンダー付近から蒸気なのかグリース類が焼けて出てきた煙なのか、よくわからなかったですが、どうもこの機関車は現役のようです。

阿里山森林鉄路の阿里山線(嘉義ー十字路)は平日1往復(土日3往復、祝日2往復)なので、「檜號」というトロッコ列車(観光列車)が週末に運行されているようでした。この近くに仮設の駅があり短距離を往復しているようです。その機関車に使われているものかもしれません。

すでに100年以上前の蒸気機関車ですが、嘉義近くのごく平坦なところでは自走可能なのかもしれません。その場合は、別のディーゼル機関車が後ろから押す形になるかもしれませんが。

Tro0356

園内の中ほどにあったのが、転車装置です。機関車の前後を入れ替えるものですね。ただ、こちらはすでに役目を終えているようです。人も入れますし。

Tro0359

こちら、ディーゼルカーのように見えますが、客車です。自走できません。阿里山森林鉄路ではすべて機関車が客車の前後に付き、急勾配に対応しています。

現在の嘉義ー十字路間はクリーム色の車体の「阿里山號」が運行され、土日に「中興號」が臨時運転されるようです。

Tro0374

こちらは混成みたいですが、手前の赤い客車はかなりの年代物です。

ふた昔前に阿里山森林鉄路に乗ったことがあります。その時は下り(阿里山方面)で阿里山號、上り(嘉義方面)で中興號を利用しました。

画像は広角気味に撮っているので車体も大きく感じられるかもしれませんが、ナローゲージの762mmで台糖博物館のヤードに並んでいる列車・機関車と同じ規格です。

Tro0367

こちらが本物の車庫になります。

なんといっても平日1往復ですから、車両はたくさん残っていますね。実際にはここに列車がやってくることはなさそうですが、これ以上の進入はあくまで禁止です。

Tro0351

こちらが実際の本線です。嘉義駅からやってくる途中にあった踏切です。

現在北門駅は改修のためすべての列車は通過するみたいです。ワタクシが往復したときは十字路の先、沼平あるいは阿里山まで運行されていましたが、災害のため一部区間が運休となっています。そのため、これを完乗するのはかなり難しいと思われます。いつかはつながると思うのですが、たびたび災害は起きていますので。

阿里山森林鉄路については台湾鉄道時刻表(非公式日本版)を参考にさせていただきました。

注釈

<*1>2014年の台湾映画。嘉義農林学校野球部が1931年の夏の甲子園で準優勝したことがモチーフ。

<*2>いわゆる阿里山森林鉄道のこと。阿里山からは祝山線、眠月線などの支線もあります。プラチナチケットともいえます。自分の場合は台湾の旅行社にメール連絡してチケットを取ってもらいました。現在はネットで予約ができるようです。三重ループやスイッチバックなど、乗り鉄には垂涎の鉄道です。

<*3>現在はすべての列車が通過する駅ですが、嘉義の窓口で売り切れだった切符も北門では買えたという話も。車庫も近いので、こちらが阿里山森林鉄路のベースとなる駅のようです。

<*4>アプト式ラックレールに対応したギア(歯車)。

台湾のナニコレ

Tro0902

もはや携帯電話を通り越して誰でもスマホの時代ですけど、台湾では意外に公衆電話が生き残ってます。とはいえ、街中ではあまり見ることはなく、比較的多いのが鉄道駅ですね。

と、いうことはテレフォンカードとかもあるんだろうねえ。

☆今回の画像データはすべてOLYMPUS OM-D E-M10/ED14-42mmでした。

人気ブログランキングに参加しています。よろしかったら、バナークリックで応援よろしくお願いします。コメントも待っております。

人気ブログランキング
人気ブログランキング

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (0)

2023年6月17日 (土)

プユマ号で台南へ

2023年5月11日

Trc0294

*台南駅で撮影したものです*

高雄の観光を終え、ホテルに引き返し、荷物を受け取ります。

すぐさまMRTで高雄車站へ。

Trc0287

なんと、高雄車站は地下駅と変化していました。完成したのは2018年だそうです。そういや、前回来たときは風情なかったです。

ここの窓口で台南までの乗車券<*1>を購入します。なんと、あと5分で出発するというプユマ号<*2>のチケットがゲットできました。料金106元。慌てて、ホームに降りていきます。

Trc0288

ほどなく、プユマ号が入線してきます。従来の自強號に比べると、シュッとした感じですね。また、色使いが白とオレンジがかった赤というのが新鮮です。座席は先頭車両でした。

Trc0289

この列車、高鐵の終着である左榮に接続する新左榮駅には止まらず、次の停車駅が台南なんです。それも、わずかに27分。

時刻表によれば先発の自強號を新左榮で追い越します。また、始発駅は坊寮で終着駅は台北のちょっと先の南港なのでした。

2020年に南廻線が電化を完了し、高雄にもプユマ号がやってくるようになりました。

Trc0290

座席はこのような具合。大型のテーブルが備わっているのは高鐵と一緒です。フットレストがあるのは従来の自強號と同様です。

ちょうど、前の人が座席をリクライニングさせていましたが、まるで圧迫感がなく快適です。

Trc0291

こちらが、ドリンクホルダーです。通路側の人はやや取りにくいですね。タイプは異なりますが、従来の自強號もドリンクホルダーは窓側にあります。

高雄からしばらくは地下を走ります。

Trc0292

プユマ号は2013年から運行されました。

高鐵よりも新しいです。車内の雰囲気も従来の自強號や台鉄とは違うような…。

なんとも正味27分間なので、写真を撮り、動画も撮りとなかなか忙しいです。冷房は至って普通で、台湾でありがちな激寒ということはありません。

 

その動画です。

Trc0295

あっちゅう間に台南到着です。ま、わずか40kmくらいだからそんなもんすかね。

注釈

<*1>台鉄には悠遊卡などのプリペイドカードで乗車可能で割引が適用されるようですが、70km以上の乗車には超過分に自強號の料金が適用されるとのこと。また、プユマ号などの一部の優等列車にはプリペイドカードでは乗車不可です。ちなみに、以前はよくあった検札はほぼありません。今回は遭遇しませんでした。乗車券は窓口以外でも自動券売機で購入可能です。ただ、優等列車の座席指定はできません。

<*2>普悠瑪號。TEMU2000型電車を使用した台鉄で最も速い列車。いわゆる振り子型電車であるため、カーブで安定しスピードが出せるという構造。台湾西海岸に比べ東海岸は急峻で地形も複雑なため、この形式が採用されました。太魯閣號(こちらも振り子型電車)に続き2013年から走行を開始。

台湾のナニコレ

Trc0510

日本名を持つ商店。

こちら、斗六というところですが、日本統治時代のステキな建物が多く残ったところです。

おそらくはそのころから営業していた店を名前はそのままに引き継いだものではないかと。ほかには小笠原なんてところもありました。

☆今回の撮影データはすべてCANON PowerShot SX730 HSでした。

人気ブログランキングに参加しています。下記のバナークリックで応援よろしくお願いします。コメントもお待ちしています。

人気ブログランキングでフォロー

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング 

| | | コメント (2)

2023年6月11日 (日)

台糖橋頭線の五分車

台湾の鉄道遺構<3>

2023年5月11日

Tro0275

<Olympus OM-D E-M10/ED14-42mm>

旧高雄港駅からLRTとMRTを乗り継いで、こちらにやってきました。わざわざ、LRTに乗ったのは興味があったからです。LRTについては後日記事にいたします。

降り立ったのはMRT紅線(Red Line)の橋頭糖廠駅です。駅番号でいうとR22Aとなっていて、終点の南岡山駅の2つ手前です。末尾にAが付いているので、紅線が開通後しばらくしてから新たにできた駅なのかもしれません。

Tro0273

<OMD10>

こちら、橋頭糖廠駅の端にある五分車<*1>のホームです。ここから、土日と祝日には五分車之旅という名称で、1.5kmほど先の農場まで往復運行されるとのことです。ですが、この日は平日。もっと慎重に計画すればよかったかな。

冒頭の画像でわかると思いますが、こちら、台湾糖業<*2>のサトウキビ列車を観光用に運行させているのですね。

Tro0274

<OMD10>

ですが、こんな注意書きも。この警告文はあちこちにありました。確かに、高雄中心部に比べると極端に人が少ないです。注意しながら回ることにしましょうか。

この観光列車以外にも、鉄道に関するものがあるところです。

Tro0279

<OMD10>

駅からほどなく台湾糖業博物館に到着しました。ありがたいことにここも無料。

時間があれば、砂糖に関する展示物などもじっくりと見たのですが、目的は先ほどの五分車です。

構内を突っ切っていきます。

Tro0280

<OMD10>

これはレールの跡ですね。

Tro0291

<OMD10>

かつてサトウキビの運搬に使われた機関車群です。

Tro0290

<OMD10>

ちゃんと車両用の倉庫も残してあります。そりゃそうですよね。曲がりなりにも、列車を運行させているのですから。

Tro0294

<OMD10>

こちらが、観光用の五分車だと思われます。

機関車の後ろに数量の無蓋車両がつながれています。こちらに、観光客を乗せるのでしょう。

Tro0287

<OMD10>

足で軌間を計ってみました。26.5cmくらいの靴を履いてますので、靴3足分くらいです。歩幅の広い人ならば1歩でまたぎ越せる線路幅ですね。

残念ながら、営業日には訪れることができませんでしたが、動く可能性のある車両を見学できて、目的は達成され満足です。次回は日程を合わせて訪問しましょう。

Trc0265

<PowerShot>

この構内の片隅に食堂があって、こちらを昼食としました。

排骨<*3>麺線です。こちらは、器は陶器でしたが、やはり箸とレンゲは使い捨てですね。

Trc0266

<PowerShot>

台湾人はスペアリブが大好きですね。麺線<*4>にはぶつ切り状の煮込んだスペアリブがゴロゴロ入っていました。

カレンダーを利用した箱状のものはここの主人が骨を入れろと、出してくれました。

「我是日本人」と告げてあるのですが、それでも台湾語で話しかけてきます。

Trc0269

<PowerShot>

扇風機をこちらに向けてくれるし、やはり台湾の人はホスピタリティがありますね。

さて、荷物を受け取りに戻らなくては…。

注釈

<*1>軌間が標準軌(1435mm)の半分ということで、台湾で使われている言葉。こちらの台糖橋頭線の実際の軌間は762mmになります。

<*2>台湾糖業公司。サトウキビの運搬がトラックに切り替わる以前は鉄道で運搬を行っていて、一部では旅客も扱っていた。現在では観光用を除き旅客営業する路線はありません。

<*3>豚のあばら部分の肉で、台湾では非常に好まれ、駅弁の定番でもあります。

<*4>おそらく台湾で最も細い麺を使った料理。多くはとろみをつけてスープ麺にするものの、スープなしの炒めたものなどもあります。

台湾のナニコレ

Trc0156

<PowerShot>

蒋介石の時代にはずっと戒厳令が出ていたといわれる台湾です。

もしもの時の避難場所表示。もっとも、撮影場所は台北車站のすぐ北側なので、地下街が恐ろしく発達しています。避難場所には困らないような。

でも、地方都市でもこういうのたまにあるんですよね。

人気ブログランキングに参加しています。どのバナーでもクリックしていただけると、ありがたいです。コメントも待っております。

人気ブログランキングでフォロー

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

B級グルメランキング
B級グルメランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (0)

2023年6月 9日 (金)

旧高雄港駅

台湾の鉄道遺構<2>

2023年5月11日

Tro0217

この日はホテルに荷物を預けてこちらにやってきました。

MRT市議会駅から西子灣駅までというわずかな区間です。2017年1月に隣接する駁二藝術特區を訪れた時にも、このバックヤードはちょっと覗いてみました。

ですが、その時は高雄のLRT<*1>がここまで来ていなかったので、駁二の方を中心に見て歩いたというわけです。この後、LRTにも乗ってみようという目的もありました。

Tro0226

以前来た時よりも、このバックヤードには車両や機関車が増えているように思いました。

まあ、いずれも動かない静態保存なんですが。

Tro0219

旧高雄駅のすぐ脇をLRTの線路があります。このように、新旧の車両が並ぶことも頻繁に起こります。

Tro0228

ホームの駅舎を利用して、ミニ鉄道博物館があります。達筆ですね。「打狗」とは現在の高雄<*2>の旧名となります。

Tro0241

入場は無料。入ると係の女性が日本語のパンフレットを出してきて、覚えたてのような日本語で簡単な説明をしてくれました。

さて、この駅は高雄臨港線の貨物駅でした。開業は1900年で、打狗駅として縦貫線の終着駅であったことから、かつては旅客も利用していました。やがて、高雄駅と改称。その後、1941年に現在の高雄駅が開業し、こちらは高雄港駅と改称されました。

臨港線は2008年に廃止され、この駅も営業を停止しました。

Tro0254

なお、この周辺は哈瑪星と呼ばれていますが、戦前の日本語の愛称「濱線」が由来です。旧高雄港駅の向いにあるLRTの駅名が哈瑪星です。

Tro0250

旧高雄港駅のプラットフォームはかなり荒廃した感じがありましたが、この駅舎内は手入れがよくされています。

台湾はアジアでは珍しく日本統治時代の建造物をかなり残した地域で、台鉄の古い駅舎もかなり残されています。後で、台鉄の台中駅が高架駅に変わっていたのを自強號から確認しましたが、古い駅舎は残されていることがわかりました。

また、高雄駅も前回来た時、工事中でその後、地下駅になっていましたが、かつての駅舎は少しづつ移動しその建物も、再利用されるとか。

Tro0243

そのような土地柄ですので、我々日本から訪れたツーリストにも、なんとなく優しい雰囲気が伝わってきます。

Tro0247

台鉄も高鐵ができたからといって、どこかの国のように廃線にするとか、第三セクターに営業を任せるということはなく、うまく生き残っていますね。

Tro0257

さあ、午前中にもうひとつ鉄道遺構を訪ねなくては…。先を急ぎます。

注釈

<*1>高雄捷運環状軽軌。2015年開業。着々と延長され、現在はMRTと3か所で接続している。悠遊卡も利用できるようになりさらに便利に。なお、プリペイドカード利用の場合、一律10元というのは嬉しい料金です。

<*>もともとは打狗(ターカウ)村から発展して現在の大都市になった。日本統治時代に読みの近い現在の高雄に改称された。もともとの意味は、マカタオ族の言葉で竹林を意味するものだったそうで、それを清朝時代に台湾語の読みにあてたものなので、かなり変化したことになります。

台湾のナニコレ

Tro0002

なぜか台北車站北側にのみ存在する禁煙区。緑のラインの内側です。

地方ではあまりなかった気がします。

☆今回の画像はすべてOlympus OM-D E-M10/ED14-42mmでした。

人気ブログランキングに参加しています。バナーをクリックしていただけると嬉しいです。コメントもお待ちしています。

人気ブログランキングでフォロー

海外旅行ランキング
海外旅行ランキング

カメラランキング
カメラランキング

「#アジア旅行」人気ブログランキング

「#olympus」人気ブログランキング 

| | | コメント (4)

より以前の記事一覧