カテゴリー「Revue」の10件の記事

2021年10月16日 (土)

Last Show

8月に突如振替休日となった日に、ちょっくらお出かけしてきました。

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<某所のお知らせ>PowerShot

ほとんどのカレンダーが休日の移動に対応できず、この日が休みであることに気づいていない人も多かったようです。でも、自分にとってはラッキーなのでした。

オリンピックは閉会式を終えた直後でしたが交通規制はまだやっているようです。でも、ここは関係ありません。なぜなら横浜横須賀道路だからです。それより、台風の余波で、豪雨のため前がほとんど見えなくなることのほうが厄介でしたが。

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<到着>PowerShot

三浦半島にある、油壷マリンパークにやってきました。

昨年の入院生活から復帰したと思ったら、再び入院する羽目となったカルロス氏の復帰祝いを兼ねてやってきました。

どこかで食事でもという当初の案でしたが、どうせ緊急事態宣言中なのでビールも飲めないので、三浦でマグロでも食べるついでにここはどうかということで、合意いたしました。

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<回遊水槽>PowerShot

正式名称「京急油壷マリンパーク」は1968年に開業し、当時東洋一といわれる設備を誇りましたが、老朽化により閉演が決定し、今年の9月いっぱいで営業を終えたのです。

ま、それだけならばお誘いはしません。ここは小学校の遠足を含め何度も来てますし。

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<ファンタジアム>PowerShot

ここで、イルカ・アシカのショーを行います。ま、それも、しながわ水族館などで見ることはできますが。

このショーが結構物語風で、幼児は思わず(恐くて)泣いちゃうようなシュールな内容なのです。しかし、どこか物悲しいという。

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<ショーの始まり>PowerShot

こちらは1981年から続くもので、わたしゃ、仕事の関係でこれまた何回か拝見しております。

これを見たいがためにやってきたのですね。通常であれば、入場券だけで見ることができました。しかし、閉演が決まってから入場整理券(300円)を事前購入してみることができるのです。そのために、ネットで3枚揃えましたとも。

このショーも1日数回行われるわけですが、その時間指定までされておりました。確かに、マリンパークのチケット売り場はいつになく列ができていたし、この館内もいつになく入場者がたくさんいて、気づくと満席に近い状態でした。

 

冒頭のシーン、水戸黄門のテーマ「ああ人生に涙あり」をアシカが手作り感あふれる大きなキーボードを弾いております。

これまでのショーでは悪の支配を、イルカとアシカが協力して倒し、平和が戻るみたいな割と壮大なストーリーのものでした。今回は最後ですので、ファンアジアム40年の歴史とこれまでありがとうというような、ものに変更されていました。シュールな内容ではなかったですね。

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<ペンギンの着ぐるみ>PowerShot

こちら、陰の主役です。まあ、人間が入った着ぐるみですが、さすがにペンギンをショーに向けて調教はできなかったからだと思います。

悪の親玉などを担当してきた「ペンギンくん」ですね。

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<イルカのジャンプ>PowerShot

アシカに続いてはイルカのパフォーマンスですね。

ちなみに、アシカの演奏の終盤、イルカたちが声を発してコーラスをやってます。

 

このイルカはもう40歳だそうで、相当なおじいさんにもなりますかね。とはいえ、ジャンプの高さは尋常じゃないです。

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<ファンタジアムの歴史を語る>PowerShot

そして、ショーは終盤。ペンギンくんによるマリンパークとファンタジアムの歴史の説明でした。

 

ま、こんな感じで約30分のラストショーは終了。

個人的にはちと、ショーの内容に不満はありましたが、最後を見届けることができて満足ではあります。

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<Caution>PowerShot

なお、同行したBグルの巨匠はマリンパークは来たことがないと申しておりました。そのかわり、油壷のヨットハーバーには来たことがあるとのこと。海の男なんすか。だからアロハなんだね。

ちなみに、三浦半島は上記の鳥の生息地で、「ソレイユの丘」というところでワタクシの同僚女子が、ソフトクリームを見事にかっさわれたのを目の前で見ておりました。皆さん、注意しましょう。

余談ですが、伊豆の加山雄三ミュージアムも来年閉館するそうです。そのうち行くかな。

さ、では昼飯を食べに行きますか。

<追記>
ちなみに、マリンパークの入場料はカルロス氏の障害者割引、および2名の介護者割引でぐっと安くなりました。別に、カルロス氏の介護はしないんだけどね。ありがとうございました。

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2019年2月11日 (月)

アラモアナセンターの無料ショー

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<霞むダイヤモンドヘッド>KP/DA21mm

ホノルル2日目。天気が悪いです。この日は歩き方にあった「ホノルル史跡巡り」を徒歩で敢行しようとしたんですが、途中から雨となり、履いていたスニーカーは中までびっしょりになりました。

ホノルル水はけが悪いです。あちこちで水たまりです。

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<やっぱりアラモアナセンター>KP/DA21mm

何とか部屋にたどり着き、サンダルに履き替えます。昼食も兼ねてやっぱりアラモアナセンターに向かいますよ。

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<センターステージ>KP/DA21mm

1階の中央付近にセンターステージがあります。一定の時間に無料のショーがありますね。

午後1時過ぎくらいでしたでしょうか。フラショーが行われようとしていました。

正面はさすがに無理でしたが、ステージ脇からビデオも撮ることができました。

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<決めのポーズ>PowerShot

フラショーは毎日午後からあるようです。

いわゆるフラダンス、結構露出度の高い衣装でゆったりと踊るものを想像しますが、女性の露出度は低めになってますかね。それに、いろいろな踊りがあるようです。

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<和太鼓ショー>PowerShot

日系人による和太鼓のショーは3日目、ハレイワから戻ると行われていました。

日系人ということですが、いわゆるファランも含まれていました。

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<ロックバンド>PowerShot

こちらは夕刻。全然人気がなく閑散としています。

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<おまけ>PowerShot

アラモアナセンターには日本の白木屋がやっているフードコートがあります。当然、オール日本食で面白みに欠けるんですが、ここにわずか1ドルのビールがあるときき、覗いてみました。

1ドルビールはいくらか飲食をして、クーポンを集めると飲めるようでした。なんだよ。

ですが、ここにいたのが着物で演歌を歌うファランでございます。

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2018年11月22日 (木)

キャンディアンダンス

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<仏歯寺のムーンストーン>KP/DA18-50mm

キャンディ初日の夕刻、キャンディアンダンスを見に行くことにしました。

キャンディを中心にした地域の踊りですが、かつては宗教儀礼を基にしたものだったようです。ですが、今はほとんど芸能ですかね。

キャンディ中心部ではキャンディアンダンスを上演する場所は3箇所あります。ひとつはキャンディ・レイククラブ。中心部からはかなり離れていますここはダメですね。

2つ目はキャンディ芸術協会。キャンディ湖のほとりにありますが、ここもやや遠いと思いました。

残るはYMBAです。YMCAじゃありませんよ。「Christian」を「Buddhist」に置き換えてください。仏教徒青年会みたいなものでしょうか。コロンボにもあるってことで、宿泊施設付きです。こういうところに泊まるっていうのもそうそうない経験となりますから、ひとつkimcafeさん、いかがでしょう。

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<ここではありません>KP/DA50-200mm

場所はキャンディ湖の対岸です。でも、距離的に近そうでしたが、道路を渡ると急な山道となりました。その途中にあった巡礼宿。日本語で書いてあるので、ここも宿泊できそうな。

ともかく、歩き方の地図でやや迷いました。ここを越えてさらに下ったところにYMBAはありました。つーか、山道に入らず、車道を上がっていけばすぐ着いたんですけど。ともかく、ここに近づくと、キャンディアンダンスの呼び込みがありました。料金は1000ルピーです。

他の2箇所も同じ料金です。違いは上演時間で17:00か17:30か。内容については不明ですが多分同じですね。

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<マグル・ベラ>KP/DA50-200mm

体育館のような会場です。前方の区画は予約席です。入った時点ではまだガラガラ。なるべく前でもいいんですが、せっかく望遠ズームを付けたので、ほぼ中央の席にします。ここからだと、すべてを撮りやすいです。

売店があったり、売り子もいたりしますが、上演が始まると売り子は引っ込みました。当たり前ですが。一度入場しても、外のトイレなどには行けます。入場券の他に国籍をきかれ、日本語の解説パンフレットももらいました。

始まりはドラムの競演からです。同じようなドラムに見えますが叩き方は数種類あり、複雑なリズムを楽しむことができます。

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<プージャ・ナトゥマ>KP/DA50-200mm

仏陀に祈りをささげるプージャを表したもので、女性たちの踊りです。女性は4名くらいいました。整った顔立ちの花形ダンサーでも、腹はしっかり出ています。

余談になりますが、男女を問わず20代中頃から腹の出た人が目立ちますね。混雑したバスでは通路側にいるとこの腹で押し付けられます。

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<マユラ・ナトゥマ>KP/DA18-50mm

歩き方の解説に従って画像を載せていますので、順番はこの通りではありません。

青い服は孔雀を表しているみたいです。どのダンスもバックにはドラムと笛がいます。演奏付きですね。

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<ハンゼル・ナトゥマ>KP/DA50-200mm

こちらはとんぼ返りの繰り返しです。戦場に向かう勇士を表したものだそうです。

動画も上げておきます。かなりしつこくとんぼ返りを行います。三半規管は大丈夫でしょうか。

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<ラクッシャ・ナトゥマ>KP/DA50-200mm

悪魔祓いの踊りだそうです。仮面をつけて行いますが、この仮面、かなり重そうです。遠目にはライオンなのかと思いましたが、ちょっと違いましたね。

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<なぜに皿回し>KP/DA50-200mm

ほぼラストです。このあたりがよくわかりません。

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<全員総出で>KP/DA50-200mm

この他に女性たちもいたはずです。体育館の舞台ですから、それほど広くありません。客席もキャパシティ500人くらいかな。

これで終わりではありませんでした。

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<ギニ・シシーラ>KP/DA50-200mm

いわゆるファイアーダンスです。こればかりは室内では無理で、外に出て火をおこします。ファイアーウォークなどもあります。

2階に上がって見物しました。

1時間半くらいやりましたかね。1000ルピーですが、元は取れたかと。

ですが、バリ島の各種舞踊と比べてしまうと、見劣りしますね。

今日のスリランカン

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<駐車係その2>PowerShot

爺さんではない係です。さすがに、ひとりでは無理なんでしょうね。

ポルトガル、リスボンでもこの手の係はいました。パーキングメーターがなく、路上駐車が許されているところに(つまり止める分にはタダ)、クルマを誘導しチップで生活する半ばホームレスまたは老人の余暇みたいな人たちでした。

システムは同じでしょうけど、制服みたいなポロシャツを着ているし、一種の公務員か何かですかね。上りは丸儲けではないような感じです。

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2013年3月20日 (水)

下川裕治の著作が送られてきた

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<「生きづらい日本人」を捨てる>GR DIGITAL

旅行作家のブログをよくチェックしている。その中に、下川裕治氏のブログもあって、読者プレゼントというものに応募してみたら、先日本が送られてきた。条件としては読後にレビューを書くというものである。

この中には9編の海外で暮らす日本人のドキュメンタリーが収められている。もっとも最初の1編は沖縄那覇の人の話なのだが。海外で暮らすといっても、企業の駐在員とかではなく、派遣切り、リストラ、その他の理由で日本で暮らせなくなった人たちの物語である。

現在の首相が景気のいい話をぶち揚げても、バブル崩壊によって、ここに登場する人たちが現れたのだといってよい。衝撃的だったのは、今や日本の企業がコールセンターまで海外に拠点を移し、わずかなサラリーで日本人を求人していることや、心の病で海外に暮らす人、果ては、チェンマイでホームレス生活をする人などまで登場していることだろうか。

いずれの登場人物も何らかの理由で日本で暮らせなくなってしまっているが、時代や条件がちょっとでもずれていたら、誰もがそうなりうる話でもある。日本で暮らし、日本でサラリーをもらい、たまに海外に遊びに行くことが、なんてラッキーなことなのか。

登場人物たちは、現地人並みのサラリーで、現地人レベルの生活をすることの難しさも見えてくる。それでも明るく生きて現地の生活を楽しんでいるようにも思えてしまうたくましさがある。これはなかなかできるものではない。

ともあれ、こうした面もあるんだなと考えさせられた一冊でした。下川さん、すいません。ワタクシの筆力ではこのあたりが限界です。

最後に下川裕治氏について。

旅の本が好きなもので、書店でこうした本を見つけるとすぐに買って読んでしまうようになって、20年くらい経つだろうか。最初に蔵前仁一の「ゴー・ゴー・インド」に始まり、沢木耕太郎までたどり着くのだが、その中に下川裕治の名前もあった。現在は絶版なのかもしれないが、徳間文庫から一連の貧乏旅シリーズが出ていて、ほとんど持っている。

でも、切なすぎて下川裕治は好きになれなかった。ある日、朝日文庫から出ていた、デビュー作の「12万円で世界を歩く」を読み、面白いなと思った。それからである。講談社文庫の書き下ろし、「週末アジアに行ってきます」や、新潮文庫の「5万4千円でアジア大横断」「格安エアラインで世界一周」などの企画もの、「日本を降りる若者たち」などのドキュメンタリーで確実に自分の中に入ってきたのだ。

とりわけ、昨年夏の旅では、上記の著作の中からインスピレーションを受けて、ピサヌロークからウドンタニーまで行くことができたし、メークロン線も視野に入ったのである。蔵前仁一が雑誌旅行人を長期休刊にし、著作も思うように出ない昨今では、下川さんのこのところの活躍ぶりが楽しみなのである。次には何を書いてくれるのか。あ、最新作の「週末バンコクでちょっと脱力」は書店で購入させて頂きます。

プレゼント記事にトラックバックさせて頂きます。

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2010年12月23日 (木)

女性だけの舞踊団

ウブドといえば、バリ芸能の中心。その中にあるのが数ある舞踊団のパフォーマンスであるといえるだろう。ウブド滞在中、1回きりだが踊りの公演を見に行った。

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<ペンデット>K-7/FA50

舞踊団の名前はLUH LUWIHという。入場料70,000ルピアと4年前よりもいささか高くなっている。この集団はウブドのサッカー場(独立記念イベントの会場)に隣接するウブド・クロッド集会所をベースにしている。この集会所は4年前にもあったと思うが、ここでバリ舞踊の公演が行われてはいなかったと記憶する。ちなみに、この舞踊団は地球の歩き方には紹介されていなかった。

もらったパンフレットは印刷されたものではなく、コピーされたものであった。それによると、この舞踊団は女性のみで構成されているという。バリ舞踊は女性が中心ともいえるものの、当然ながら男性が登場するし、内容によっては男性が主役であることも少なくないのだが。

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<トペン>K-7/FA50

トペンは仮面劇。バリ舞踊ではだいたい動作のみで発声せずに進行するものだが、オダランなどでは仮面を付けた人物が言葉を発しながら劇を進めることが多い。しかも、演じるのは男性ばかり。しかし、このグループは女性ばかりなので、このトペンは写真のように仮面を付けた人物が単独で演じることになった。相対する人物がいないので、発声はなかった。最後にがらがらの客席に向かい、投げキスをして去っていった。

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<鳥の舞>K-7/FA50

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<パリス>K-7/FA50

パリスは普通少年くらいの踊り手が3人で行うが、こちらも単独。鳥の舞は成人女性が演じていて、これはまあ普通。ここでのパリスの場合、中学生くらいのしかも、小柄な女性が演じているのではなかろうか。この場合も、メイクをするのでさほど違和感はない。

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<クビャール>K-7/FA50

しかし、問題なのはこれである。クビャールとは女装した男性が演じることになっているのですよ。この場合、演じ手は何回ジェンダーをチェンジするイメージ作りをするのだろうか。男性といわれれば、そんな気もするし、さらには「女装した男性」っぽくもある。

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<身体はごついが…>K-7/FA50

これはちょっとなんの踊りなのかわからなかったが、右側にいるのは紛れもなく女性。左にいる人物は、かなり身体がごつい。腕の太さも相当なものである。だが、パンフレットを信じれば、女性だけなのだから、この人も女性なのだろう。

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<ご挨拶>K-7/FA50

一番左側が問題のごつい人。その隣がクビャールを演じた人。中心にいるのは冒頭に演じた子供たちだが、右側の成人女性と比べれば、男を演じた二人も、さほど背は高くないのか。んー、よくわからん。

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<出口にて>K-7/FA35

2時間弱の公演は終了。出口に行くと、この二人が見送ってくれました。まだ子供なんだろうけど、近くで見るとやはりメイクはすごいです。ちなみに、演奏者たちも女性オンリーでした。

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2008年1月14日 (月)

出発はアップグレード

お待たせいたしました。年末年始の旅レポを開始します。土曜日にフィルムを現像から引き取ってきて、モノクロとリバーサル2本をスキャンできました。ま、今回出すのは、すべてデジ画像なんですけど。それでは行ってみよう。

旅の行程でも触れていますが、成田-シンガポール間は全日空を利用。成田はまだ年末のピークには程遠かったものの、全日空のカウンターだけは長蛇の列であった。30分ほど並び、何とかチェックイン。今回は早割りなので、そのときに通路側の席をリクエストしてあり、その通りとなる。

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<NH111便>GRD 3:2mode

あとは搭乗するだけとなり、登場口の辺りをぶらついていると、呼び出された。こんなことは初めてである。あの混雑から見て、もしかすると別の航空会社に振り替えられてシンガポールに向かうことにでもなるかと思ったが、出頭すると「混雑しているためビジネスクラスにアップグレードします」とのこと。やったぜ。

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<ビジネス席>GRD 3:2mode

機材はボーイング767-300という機種。どこかの路線でもちろんエコノミー席に乗ったことがあるはずだが、ここは、横に5席しかない。広々快適。リクライニングだけでなく、足元やシート自体も可動式で、好みのポジションを取ることができる。あいにくと窓側になったが、シートピッチが広いので、隣の人を立ち上がらせずに通路に出ることができる。

まったく、ビジネスシートに慣れてしまうと、後が怖そうである。アテンダントは、素晴らしいことに、こちらの名前を呼んで飲み物や機内食の希望を聞いて回っている。これって常識ってことですよね。

ちなみに、アップグレードされたのは、2度目のことだが、前回はカトマンズ-香港のロイヤル・ネパール機であった。行きのとき空港で夜明かししなくてはならないほどのディレイだったためか、エコノミーよりやや広いシートに案内され、機内食の選択までできたほどであったが、それほどのありがたみはなかった。やはりメジャーな会社のビジネスはいいものです。そういえば、かなり昔になるが、仲間内の企画ツアーで中国に行ったときに利用した旅行会社が「初めてのことですから」との計らいで行き帰りともビジネスを使わせてもらったことがあった。それも全日空だった。何かの縁があるのかもしれない。

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2006年11月12日 (日)

メキシコ:ゲラゲッツァ

オアハカは、メキシコ初の先住民族出身大統領、ベニート・フアレスが幼少期を過ごした地である。彼は、先住民サポテカ人であり、オアハカに出てくるまではスペイン語を話せなかったという。そのオアハカでは、現在教職員組合のストライキをきっかけに州政府との対立からついには死者を出す騒動に発展し、現在も係争中であるらしい。こうした事態をベニート・フアレスが知ったらなんて思うだろうか。(ちなみに、ペニート・ファレスではなく、ベニート・フアレスBenito Juarezである。)

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<ベニート・フアレスが暮らした家>by MZ-3/FA28-105mm F3.2-4.5(SRM)

自分が訪れた時にはそんなこともなく、のどかなところであった。街中では音楽が流れ、広場ではマリアッチが曲を演奏する。

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<ソカロのマリアッチ>by GR1s

マリアッチは数名から時には10数名に上る楽団で、客のリクエストに応じて曲を演奏する。必ずしも観光名物ではなく、ちょっとしたレストランなどにも現れ、地元の人なども楽しんでリクエストするほどである。

ところで、この騒動のお陰で、夏に2回あるゲラゲッツァという、先住民の踊りを元にした祭りも中止になってしまったそうである。残念なことだ。

本当のゲラゲッツァは見ることはできなかったものの、オアハカのホテルやレストランではゲラゲッツァのショーを見せるところがある。自分も宿泊したHotel Monte Albanも、その一つで、宿泊者は料金がいらない(当たり前だ)。

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2006年10月11日 (水)

バロン・ダンス

ウブド滞在最終日、王宮にてバロン・ダンスを鑑賞する。本日の歌舞団はサダ・ブダヤ(Sadha Budaya)。王宮専属の歌舞団である。チケットは、路上で購入した。

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<路上のチケット売り>by GR-D

どのようなシステムになっているのかわからないが、路上の売り子は、毎日チケットを売り歩く。夕方が近づくと、このようなバリの正装姿で、通りに立って旅行者に声をかける。ウブド王宮では歌舞団の入れ替わりはあるものの、毎日公演があるので彼らも毎日勝負なんだろう。ちなみに、上の画像は購入した売り子ではないが。

前回も前々回も早めに席を確保したが、この日もそうする。ただし、今回は観客の頭が入らない、ステージ横の席にする。これなら幾分ステージにも近く、ストロボの光が十分に届くと判断した。念のため、50mmレンズも用意したが、狙いは77mmの中望遠で踊り手を追い切ってみようと思った。

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<ガムラン奏者に聖水を>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

この聖水をかける儀式、どうも前にジャヤ・スワラのレゴンを見た時と同じ人物が行っているようである。王族の関係者かなあ。

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<レゴン・クラトン>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

女性3人によるレゴン。特に手を激しく動かすが、その中でも動きが止まる瞬間を。

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<バロンと猿の競演>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

バロンというのは、獅子のようである。もちろん、頭を担当するものと後ろ足担当2人1組でセット。まるで獅子舞であるが、バロンは聖獣と位置づけられている。猿はもちろん人間が演じる。猿の面をつけ、白い斑点のある衣装を身につけている。この猿役はバナナなどを持ち、バロンにちょっかいを出すが、バナナはステージ上で食べてしまったりする。会場からは笑いも漏れたりする。わかりやすい。

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<善の象徴>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

白の面は「美」または善の象徴のようである。5人の白面が踊り、悪の象徴と戦う。

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<黒魔術を学ぶ女性たち>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

ここからは、チャロナランという、寺院の祭礼で演じられる物語のダイジェスト版となる。まずは黒魔術を持った女性登場。ランダの元で黒魔術を学ぶという設定らしい。

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<白魔術vs黒魔術>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

左の人物はランダという魔女。バロンに対する邪悪な存在のようだ。右は、白魔術のマスター(プログラムには「グル」と書いてあった)。真ん中は、狂言回しのようだ。

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<ランダに立ち向かう>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

ランダの邪悪な力を押さえようと、白魔術のグルはいろいろ手を尽くす。ランダは変身。取り囲むグルの手勢を黒魔術ではねのける。最後は自分たちの持っていた槍で、自分を突いてしまう。

その後、グルはバロンに変身し、ランダの魔術を解放するというもの。

(註)何となく見ていたのですが、プログラムの英語表記からつたない訳で起こしました。一部、見たままの(プログラムに説明のなかった)表現も入れました。

この公演は、日本語解説はなし。ですが、踊りというよりも、狂言、歌舞伎のような物語性でした。とにかく、1時間半の間、飽きさせません。途中休憩もありませんでした。この日も、リバーサルを消費してしまい、残り1本半。翌日、ジンバランに向かいました。

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2006年10月 6日 (金)

ケチャ・トランスダンス

ウブドで2度目の舞踊を見たのは、ケチャとトランスダンスである。場所は、ウブドの隣村に当たる、パダン・トゥガルの集会所である。この日は自転車で遠征したので、その足で集会所に立ち寄り、チケット売りのおばちゃんから購入。こちらも、50,000Rpである。

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<ケチャ>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

ケチャはもともとバリでトラディショナルダンスを外国人の手によって、観光用に仕立て上げられたものである。現在は、ラーマヤーナの物語をベースに展開されるが、灯明による照明や人間が猿を真似た鳴き声などで構成される。鳴き声を担当するのはすべて男性で、その数は100人近くにのぼる。

その中をラーマヤーナの登場人物が現れ、物語を展開していく。踊りはやや間延びした感じであるが、鳴き声担当の男性軍は、上半身裸で白と黒の市松模様のサロンを身につけ、手を挙げたり、折り重なり合ったりし、なかなか迫力があった。

ケチャだけで30分以上かかる。このあとに休憩があり、出演者との記念撮影も可能。

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<トランスダンス、入場>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

次の演目はトランスダンス。トランス状態になった少女二人が、目をつぶったまま踊り続け、倒れるまで踊り、聖水をかけられると正気に返るというもの。

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<トランス状態というが>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

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<正気に返る>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

どうも本当のこととは思えない。かなり演技が入っているのではなかろうか。

最後の演目は、サンヒャン・ジャラン。木製の馬に見立てたものにまたがった成人男性が、火の中を歩く。この男性もトランス状態で、自分のことを馬だと思っているという設定らしい。ラストに、聖水をかけられて正気に戻るというのも、同じパターン。

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<サンヒャン・ジャラン>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

これまたトランス状態の疑問は残るものの、椰子の実に油を注いで作った火の中を素足で歩くのは事実である。迫力は満点。残念ながら、演技場所からやや遠いために、はっきり写らなかったのではあるが。

この演技集団は、Trena Jenggala(トレナ・ジェンガラ)。水、土、日の週3日、19:00~パダン・トゥガル集会所で定期公演がある。電気の照明を使わず、松明だけなので雰囲気は抜群である。ここも、あらかじめ早く来て最前列の席をキープしたのだが、演技場所の遠さと、暗さがあり、ISO100のリバーサルでは無理があったようである。

ウブドの舞踊はもうひとつ見ているので、後日続編を。

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2006年9月15日 (金)

バリ舞踊を見る

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<王宮の割れ門夜ヴァージョン>by MZ-3/FA35mm F2.0(E100VS)

ウブド王宮でバリ舞踊を見る。ウブドの王宮では、毎日このパフォーマンスがある。この日は日曜日。ジャヤ・スワラという歌舞団のマハーバラータ・バレー。マハーバラータ叙事詩からストーリーを得た新作のレゴンダンスである。

チケットは、路上で購入。ウブドで舞踊のチケットは観光案内所やホテルなどの他に、路上の売り子からも購入できる。料金はどこでも50,000Rp。安いでしょ。

ちなみに、ウブド王宮の定期公演であるが、曜日によって演じる歌舞団や内容が異なる。気が向いた時に、見ることができるので魅力的である。19:30~21:00が公演時間。やや早かったが、18:30くらいには会場入りして、プラスチック製の椅子の最前席をゲット。割れ門の前がステージで、出演者は全員割れ門から登場する。

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<観客に花びらを>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

歌舞団は観客席の後ろから全員が入場。歓迎の踊りの最中に、3人の女性ダンサーが観客の耳に花びらを挟んでいく。ダンスに音楽はつきもので、総勢30人くらいのガムラン奏者がステージの左右に分かれる。

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<聖水をかける老婆>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

そして、本プログラムに入る前、老婆が登場して、楽団に聖水をかけていく。どうもこの老婆は、昼間王宮でくつろいでいた人に見えてしまう。ちなみに、後日、別の公演も見たが、この儀式は行われていた。

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<テドゥン・アグン>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

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<パリス>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

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<レゴン>by MZ-3/FA50mm F1.7(E100VS)

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<トペン>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

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<タルナ・ジャヤ>by MZ-3/FA77mm F1.8(E100VS)

次々に繰り出される、ダンスの数々。特に、ラストのタルナ・ジャヤはひとりの女性ダンサーによって演じられ、緩急をつけた手の動きと、視線を切り替える早さに訴えるものがあった。でも、どことなく水前寺清子を思い出してしまったのは、わたしです。(^^;

最後は、英語と日本語で挨拶をされました。絶対に別の公演も見に行こうとこの時思ったのである。ということで、続編ありです。

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