黒服協奏曲
<エンポリアム>KP/DA18-50mm
プミポン前国王の葬儀も終わり、1年にわたった喪に服する期間があけました。
ワタクシがタイを訪れたときはもちろん喪中期間でした。前国王がお亡くなりになったときには、バンコク中が黒服であふれかえったともいわれていましたが、スワンナプームからエアポートリンクとBTSを乗り継いでバンコク市内に入ってみると、黒い服の人はそれほど目立ちませんでした。
せいぜい、上下のどちらかに黒っぽい服を着用するか、黒い喪章をつけるかあたりに落ち着いていたようです。そういう人が半分くらいで、あとはバラバラの服装…というかいつもの服の人が半分くらいでした。
勝手に判断したのですが、黒いポロシャツと黒のストレッチジーンズも用意していきました。どちらもユニクロ製ですが。
<チャオプラヤー川>KP/DA18-50mm
ある日、深夜特急がらみのネタ探しにパックローン市場に行ってみようと思い、サトゥーンからボートに乗ります。ところが、サトゥーンには止まらず、次に停船した船着き場はなんとワットアルンだったのです。以前のルートと違います。
ワットアルンで降りてもなと思い、次に止まったターチャーンで降り、タマサート大学を訪ねました。
<黒服>KP/DA18-50mm
タマサート大学の訪問を終え、船で戻ろうとしました。そういえば、ターチャーンの近くには王宮とワットプラケーオがあるなと気づきます。
いつも以上に人出が多く、暑いさなか黒服の人が非常に多いのです。警察官も非常に多いです。
<王宮前>KP/DA18-50mm
こんな具合です。まだ正式に葬儀の日取りは決まっていませんでしたが、こうして喪服を着て王宮を訪ね記帳する人であふれかえっていたのです。
ここを脱出するのにも時間がかかりました。ボートはやってこないし、結局タクシーでフアラムポーンに出ました。
<フアラムポーン駅>KP/DA18-50mm
こうして、地方からも記帳のために王宮にやってくるんですね。駅からは王宮行きの無料のシャトルバス(市バスを転用)が運行されていました。
その後はイサーンに脱出したのですが、ほとんど黒服の人はいなくなりました。地方では前国王を敬う気持を持っていても服装までの縛りはないようでした。
<ラーマ9世ポロシャツ>GR DIGITAL
ですが、コラートのクランプラザ2でこんなものを見つけてしまいました。99バーツと安いので2着購入しました。予備の服ということもあります。残りの1着はやがてバンコクにやってくるkimcafeさんに進呈しました。役立って頂けたようで何よりです。
<胸に9のタイ文字>GR DIGITAL
これを着ているとタイ人に話しかけられる可能性が高まります。でも、カメラなんか抱えて観光地をぶらついているので、「妙ちくりんなコンイープンみたいな奴」といったとらえ方だったでしょう。
ワタクシがタイを去り、葬儀はつつがなく行われたようです。その時にはまたしても黒服が王宮付近だけでなくバンコク中にあふれかえったことでしょう。
コラートで購入したポロですが、生地が薄手で、それほど暑さを感じることはなかったです。
今やタイ人は喪服以外の黒い服を数着取りそろえていることになります。さすがに結婚式などでは着ることはないでしょうが、これまでタイ人がほとんど身につけることのなかった「黒」を着る人があと数年は続いていくのではないでしょうか。ちょっとしたファッション革命かもしれません。
今日のコンタイ
<地方で黒服>KP/DA18-50mm
コンケンの市場です。このお姉さんは傍らのピックアップトラックの契約係のようでした。
地方に行くと黒服はぐっと少なくなりますが、100人にひとりくらいはいますね。
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