カテゴリー「04a Italy」の25件の記事

2023年3月 6日 (月)

モナコの入国スタンプ

陸路・海路の国境越え<7>

ご存じのように、ヨーロッパ連合(EU)の大多数の国ではシェンゲン協定によって、国境通過時に検査がないことになっています。でも、入国スタンプのあるという例外がこちら。

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<PENTAX MZ-3/FA28-105mm>

モナコはEU非加盟国ですが、実質的にはフランスの一部みたいなものでしょうか。独自通貨を持たず、公用語もフランス語ですね。

古い話ですがハリウッドの女優であったグレース・ケリーがモナコ大公、レーニエ3世と結婚し、大公妃となったことや、沢木耕太郎がマカオの借りを返したくても入場さえできなかったグランカジノ、F1モナコGPなどでも有名です。

莫大な観光収入があるためか、居住者には所得税がかからず、節税対策としてモナコに住むというセレブもかなりいるとか。

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<MZ-3/FA28-105mm>

そんなわけで、モナコに立ち寄ってみました。ちなみに、前日イタリアのヴェンティミリアからニースへと列車で移動し宿泊しています。つまり一度、モナコは列車で通過しています。モナコで泊ってもよかったのですが、物価が高いとのことで、それは避けたのですね。

移動はイザベラカード(Carte Izabella)というコートダジュール乗り放題の1日券を購入し、SNCF(フランス国鉄)の列車を利用しました。このあと、ニースを通し越し、カンヌにも行ってみましたが。

衛兵の交代式などを見て、F1の公道コースなども歩き、腹が減ります。モナコの料理などは特にないので、適当なカフェに入りました。

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<NIKON Coolpix880>

頼んだのはなじみのあるポモドーロでした。

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<Coolpix880>

あと、ミックスサラダ。1品では許してくれないというか、これが当たり前なので仕方ありません。これに飲み物も当然頼みます。これだけで20ユーロ以上かかりました。

イタリアを一歩出ると、パスタはアルデンテではなくなる…というのが定番のようなもので、比較的イタリアに近いギリシアで頼んだスパゲッティはかなり茹ですぎのシロモノでした。ですが、さすがに腐ってもモナコで、アルデンテとはいかないものの、割と美味かったです。

さて、そろそろモナコを出発しましょう。

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<PowerShot>

このスタンプはモナコ駅に置いてあり、誰もが自由に押せるのです。ワタクシも勝手に当時のパスポートに押してきました。

モナコでは自分のヨットやクルーザーを所有している人もいるはずで、その人たちがEU圏外から戻ってきたときはどういうスタンプが押されるのが気になります。これと同じものですかね。

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2021年11月30日 (火)

アッシジの迷惑系カメラウーマン

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<サンフランチェスコ大聖堂>K-7/DA21mm

アッシジには1泊だけいたしましたが、それはまあいいところでした。

そのずっと以前、ペルージャの公園から「あれがアッシジ」といわれました。「でも、地震の被害が出てるんですよね」とも。確か、中田英寿がペルージャに加入した年です。その3年後、またしてもペルージャに泊まり日帰りでアッシジに行きました。地震の爪痕はわずかにありました。

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<ナターレのジオラマ>K-7/DA21mm

そして、2012年の冬にようやくアッシジに泊まることができたのでした。

2011年末のクリスマス(ナターレ)から2012年の新年にかけてこのような飾り物が大聖堂を見下ろせる坂道の脇に設置してありました。

結構精緻にできていて、聖フランチェスコや聖女キアーラの時代を再現しているのでしょうかね。

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<ヨハネ・パウロ2世>K-7/DA21mm

すでに2代替わっておりますが、この人は人気があります。

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<夕刻の聖フランチェスコ大聖堂>K-7/DA15mm

アッシジ到着時は雨が降っていましたが、晴れていなくてもこういう写真は撮れました。

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<先ほどのジオラマ>K-7/DA15mm

こちらもこういう具合ですね。冬でも撮れるんだ。寒かったけど。

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<翌朝>K-7/DA21mm

雨は上がりました。朝食を済ませ、このあたりを散歩します。

すると、遠くで一眼レフカメラを構えた女性が手を振って、「そこをどけ」というサインを送ってきました。なんちゅう自己中の奴だろうか。まあ、どいてやりましたけどね。

これでプロだったら失格ですね。人のいない時間を選んで撮るべきですし。まあ、アマチュアなんでしょうけど。態度が尊大すぎる。鼻持ちならん。

外見は東洋人でしたね。日本語を話すのだったら毒づきましたけどね。そのあたりは不明なので。今度そういうたぐいのやつに出会ったら意地でもどいてやらねえ。「アッシジはオメーのもんじゃねえぞ」と。

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2021年11月 7日 (日)

囚われのシエナ

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<Eurostar>K-7/DA21mm

2011年の年末から翌2012年の年始にかけて短期間トスカーナを旅しました。

この年、12月23日(金)が祝日で土日と合わせて三連休となるため、例年よりも早く出かけることができたのですが、その後のイタリアのカレンダーをよく確認しなかったのが災いしました。

ローマに到着し、翌日にシエナに向かう25日のバスチケットを購入しに行ったものの、クリスマスのため全休が判明。急遽テルミニに戻りフィレンツェ行きのエウロスターのチケットを抑え、25日にフィレンツェ・サンタマリア・ノヴェッラ駅に到着。ここで気づくべきだったのです。

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<カンポ広場>K-7/DA21mm

フィレンツェではSITA社がシエナ行きのプルマン(青い車体の長距離バス)を運行してます。フィレンツェにはすでに3回来ていて、このバスにはさんざんお世話になっていますので、乗り場も熟知していました。そして、バス乗り場に向かうと…。運休しておりました。

この時鉄道で向かうという発想が出てきませんで、タクシーに乗るという散財をしてしまいました。

さて、ホテルに落ち着き、遅い昼食です。しかし、ほとんどの店が閉まっていました。

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<ポモドーロ>GR DIGITAL

ようやく見つけた店はスパゲッテリアという、作り置きのスパゲッティを出す簡易なところしかありませんでした。

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<グラスワイン>GR DIGITAL

そういうところでもワインはありまして、一番安いものをもらいます。それでも、12ユーロもしてしまった。

この時まではクリスマス(Natale、国民の休日)休みは交通機関だけだと思っていたのですが、空いているのはタバッキという雑貨屋くらいで、飲食店までもが休むとは。

夕食もさんざん探し回ったのですが、結局見つけられず、エノテカという酒屋のようなところでパニーニという、イタリア風サンドイッチ2種とワインを買い込んで何とか凌いだ次第でした。

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<ドゥオーモ>K-7/DA21mm

翌26日。今日はプルマンも動くだろうと、バスターミナルに向かいます。シエナもフィレンツェからの日帰りではありますが、数回来てますので、近くのコムーネ(地域共同体のような意味で市町村に相当する)である、モンテプルチャーノかピエンツァに行くつもりでした。

というか、このふたつのコムーネは奥まったところにあり、なおかつシエナ以外からのアクセスが悪いため、シエナに宿を取ったのです。しかし、無情にもプルマンは全休でした。

なんと、12月26日は「聖ステファノの日」ということで、これまた休日なのでした。

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<ドゥオーモ内部>K-7/DA21mm

なんと、この日はシエナを出るすべがないことになります。唯一の手段は鉄道ですが、モンテプルチャーノやピエンツァには鉄道はありませんし、近くも通りません。

仕方がないので、シエナを観光することになりました。

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<プップリコ宮>K-7/DA21mm

この日は共通入場券と単独の入場券を組み合わせて数か所を回りました。シエナに泊まっていたのでこれまでの日帰りでは見ることのできないところも回ることができたのですが。

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<切り売りのピザ>GR DIGITAL

プルマンは休業でしたが、飲食店は開いていたようです。昼食は簡単に切り売りピザの「Spizzico」というチェーン店で、コーラとともに5.9ユーロ。見た目、チープですが割と美味かったです。

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<アンティパスト>GR DIGITAL

夕食もなんとかやっているリストランテを見つけ、ようやく人間らしい食事をすることができました。

実はこの時期イタリア経済は破綻寸前で、EUから援助してもらうかどうかというところまで行っておりました。イタリア料理というとフルコースは前菜、第一皿、第二皿というようになっているのですが、地元のイタリア人でも前菜抜きで料理1品という人たちが多かったような気がします。

また、ローマでエウロスターのチケットを購入しましたが、チケットは券売機でも買えます。ですが、テルミニの券売機付近には怪しげな人物が待ち構えていて、操作法を教えようというのですね。絶対怪しいので、現金もクレジットカードもその場では出さずに、窓口で買いました。こういう人物はかつてはナポリ中央駅あたりでしか見かけませんでしたが。

日本もこんな風になっていくかもしれませんぜ。イタリアはその後回復したみたいですが。

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2015年6月12日 (金)

水のイタリア

世界のミネラルウォーターVol.14

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<アッシジ>K-7/DA15mm

世界遺産が最も多い国イタリア。販売されているミネラルウォーターもかなり多く、メジャーブランドからマイナーブランドまで多種に渡ります。

ミネラルウォーターはアクア・ミネラーレという発音です。バルやタバッキなどでは単に「アクア」で通じると思います。「ア」を強く発音し、「アックア」のように聞こえるようにすれば完璧です。

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<San Benedetto>Ixy Digital 500

とはいえ、もっとも有名なのがこの「サン・ベネデット」ではないでしょうか。フィレンツェ-ボローニャ間を列車に乗ったことがあり、その間に「サン・ベネデット」という駅がありました。今調べてみたら、「サン・ベネデット」を冠するコムーネ(イタリアの行政単位)は数多く、エミリア・ロマーナ州の「ポルティコ・エ・サン・ベネデット」ということがわかりました。

当初はここでこの水を産出しているのかと思いましたが、そういうことでもなかったようです。日本航空とアリタリア航空で機内サービスに採用されているそうで、日本人の口にも合うでしょう。分類上は中硬水となります。

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<Levissima>GR DIGITAL

こちらはレヴィッシマという水です。調べてみたら、ネスレ社の製品でした。正確にいうと、ネスレのグループで、San Pellegrino社のものです。サン・ペレグリーノ地震のブランドのミネラルウォーターもよく見かけます。ただし、そちらは炭酸ガス入り。

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<ローマ、船の噴水>K-7/DA21mm

ところでローマではあちこちで噴水がありまして、そこには日本の公園にもあるような水飲み場もあります。この水が実はけっこう美味しいです。

ローマの上水道は比較的飲用に適しているようです。この水飲み場から空のペットボトルに水を詰めている人もいますし、直接飲んでいる人もいます。

夏場に歩き回って、この水を飲んだときの美味しさは何物にも代え難いです。これホント。

インドに向けて
代行業者にインドビザの申請をお願いしました。メールでのやりとりと、代金振り込み、送られてきた書類の作成(サイン程度)を行い、書類、写真、パスポートの送付まで行いました。それらはインドビザ申請センターに送られたようですが、特に問題がなかったようなので、しばらくすれば戻ってくると思います。その次は宿の予約ですかね。

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2014年7月 5日 (土)

イタリアでカジキ

またしても、南イタリアに戻りまして、ナポリからお伝えいたします。

ナポリと聞くと、「ナポリを見て死ね」という格言が有名ですが、それだけ海岸線が美しく、魅惑の場所なんですが、初めてナポリ駅前に降り立つと、がっかりします。画像がないのが残念なんですが、ゴミが散乱し、たくさんのホームレスがいます。駅前の売店には鉄格子が入り、その隙間から商品と金のやりとりをするという惨状ぶりです。

名付けて「イタリアのインド」。いや、インドの方がまだいいと思います。犯罪の匂いもするし、駅のマクドナルドでは、食べている人の脇に立ちおこぼれをもらおうという人までいますから。

まあ、わたしゃ二度目だったんで、驚きもしませんでしたが。

裏町の安ホテルにチェックインし、夕食を取りに行きます。行きつけの店は決まっています。ガリバルディ広場にある、Cavourというリストランテです。

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<パンとグリッシーニ>COOLPIX 880

ここはハーフボトルのハウスワインがあります。海産物をメインにするので白ですね。イタリアは結構ワインの選択にうるさいです。特に南部は顕著ですね。ポルトガルではイワシの炭焼きなどでも、赤で変な顔をされることはありません。

緑のボトルはガス入りのミネラルウォーターです。パンはフランスやポルトガルに比べるとあまり美味しくありません。それでも空腹時にお通しなどで出てくるオリーブの実などと食べると、満足できます。

手前にあるのは、グリッシーニという、パンのかわりのようなものです。いわゆる乾パンではありますが、プリッツを巨大化したようなものです。これをイタリア人はかなり食べます。

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<手長エビのリングイネ>COOLPIX 880

ちなみに、イタリアでパスタを頼んでも、スプーンは出てきません。ロングパスタをフォークに巻くのは皿の上なんです。スプーンを補助的に使ってパスタをフォークに巻くという行為は、日本などに誤って伝えられたマナーです。

トマトのように見えるのは、乾燥唐辛子(ペペロンチーノ)だと思います。まったく辛くありませんが。

ちなみにこれが第1皿(プリモ・ピアット)。パスタだけでも大丈夫ですが、この時もパンを同時に食べます。あくまでも主食はパンです。日本人はパンをちょこっと食べて、頼んだものを盛大に食べる方が理にかなっているような。それにこれから、第2皿(セコンド・ピアット)があることだし。

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<メカジキのグリル>COOLPIX 880

サラダも頼みました。こちらは別添えとなります。

このメカジキ、サクサクしていて、美味いんです。脂ものってます。カジキマグロじゃありませんよ。カジキです。シチリアの名物らしいです。

結構いいお値段なんですが、美味いものを食べたけりゃ、払うしかないでしょ。

Ristorante Cavour
Piazza Garibaldi 30
12:30~15:00/19:30~22:30
上階は同名の中級ホテル。

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2014年6月29日 (日)

マテーラとオレキエッテ

またしても、南イタリアシリーズに戻ります。

バーリにイタリアの私鉄が集まっていることはすでに書きましたが、バーリ近郊のもうひとつの世界遺産、マテーラにも私鉄を利用して行きます。

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<アップロ・ルカーネ鉄道>COOLPIX 880

fsのバーリ駅からちょっと歩いたところにある乗り場は、バーリ・ノルド駅。バーリ北駅ですね。すでに入線していた小ぶりの列車は、それほどひどく落書きされてはいませんでした。数両が連結されています。

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<車内>COOLPIX 880

グリーンのビニールシートです。客はほとんどいなくて、閑散としてます。最後部はバスのような作りでした。マテーラまでは一度乗り換えます。この列車も切り離されます。その点が注意ですか。

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<マテーラのサッシ>MZ-3/FA28-105mm

マテーラに到着しました。ここは、石灰岩をくりぬいた洞窟住居(サッソ、複数形がサッシ)が残るところで、そのサッシが渓谷沿いにびっしりと並んでいます。

現在も住居として使われていますが、一時期は荒れ果ててスラム化していたこともあったとか。アルベロベッロと比べると、男性的というか武骨な感じがします。

ここを一巡りし、昼食にします。

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<オレキエッテ>COOLPIX 880

さて何を食べようか。店の人はオレキエッテを盛んに薦めてきます。オレキエッテはバーリやレッチェなどのある、プーリア州の名物料理で、「小さな耳」という意味のパスタです。

耳といっても、耳たぶではなくて、耳の上部にちょっと似ています。それにしても、なんでこのような形になったのか。

いやー、オレキエッテはレッチェで食べちゃったしな。それに、マテーラはプーリア州じゃなくて、バジリカータ州じゃないの。と、抵抗を試みますが、押し切られました。今考えれば、隣接するバジリカータ州でも、オレキエッテはメジャーなパスタなんでしょうね。もっと、別の料理があればよかったんですが。でも、それなりに美味かったです。

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<戻りの車内>COOLPIX 880

帰りはなんと、新型車両でした。とんでもない赤字路線だと思いますが。

ちなみに、ここも、土日は大幅な減便となります。

南イタリア、特殊なところでしたね。ワールドカップでも、レザーポインターを照射されるというハプニングがありましたが、カラブリア鉄道内で子供にこれをやられました。バーリでは、若い連中が集っているところを通りすぎようとしたら、雰囲気が悪くて、石でも投げられるかと思いましたね。

この年、日韓ワールドカップがあり、イタリアは韓国に不可解なジャッジの連続で負けてしまうという出来事がありました。若干その影響もあると思いますが、まあ排他的なところです。

レッジョ・ディ・カラブリアまで行くと、「ナカム~ラ」と声をかけられました。その夏、中村俊輔がレッジョ・ディ・カラブリアのチーム、レッジーナに移籍したのです。それまでは日本人男性へのかけ声は「ナカタ」一筋だったのですが。

今だったら、「ホンダ」とか「ナガトモ」とかいわれるんでしょうね。

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2014年6月25日 (水)

スッド・エスト鉄道

2002年の南イタリアの旅よりまたしても引っ張ってきました。

ローマからエウロスターでバーリに移動します。とはいえ、南イタリアに行くエウロスターなので、ローマ-ミラノとかローマ-ベネチアみたいな幹線を走る、ジウジアーロデザインのやつではなくて、ペンドリーノと呼ばれる振り子電車でした。いわば古いタイプでした。

で、バーリに4泊し、ここを拠点に足を伸ばして観光しました。ああ、せっかくバーリにいたというのに、「深夜特急」の調査をやるなんてことは当時考えてもいませんでした。

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<アルベロベッロ>MZ-3/FA28-105mm

この日行こうとしていたのは、世界遺産のアルベロベッロです。白い壁にとんがり屋根の住居が集まっているところ。この形の家屋をトゥルッロといい、複数形がトゥルッリです。

世界遺産の登録名も「アルベロベッロのトゥルッリ」なんですね。この形は、税金逃れのためだといわれています。家屋1軒ずつに課税されるため、調査の際に屋根を壊し、「家屋ではない」と言い逃れたんだそうで。

で、ここに行くには、私鉄のスッド・エスト鉄道に乗ります。バーリは私鉄の集まったところで、スッド・エスト鉄道の他、マテーラ方面に行くアップロ・ルカーネ鉄道、フォッジア方面に向かう路線もあります。これだけあったら、fsと合わせて、ターミナルが形成できそうですが、駅はそれぞれ別個です。

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<スッド・エスト鉄道>MZ-3/FA28-105mm

これは、アルベロベッロに止まっていた編成です。相変わらず、落書きが凄い。

ところで、スッド・エストとは、Sudが南、Estが東ですから、直訳すれば南東鉄道という単純なネーミングです。アルベロベッロから先はターラントに向かうことになっています。アルベロベッロからちょっと行った、マルティーナ・フランカでさらに分岐し、レッチェヘ。レッチェではさらに線が延びて、イタリア半島の「ブーツの踵」近くまで行くことになっている私鉄としては長大な路線を持っています。

それでも、土日は運休なんですね。

fsは、バーリ-ブリンディシ-ターラント、ブリンディシ-レッチェなどをほぼストレートに結んでいるのですが、スッド・エスト鉄道は海岸線を走らず、内陸部の小さなコムーネ(イタリアでの市町村に当たる単位)を細々と結んでいるのです。いわばスキマの鉄道。

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<シート>COOLPIX 880

ビニールシートで背もたれも直角に近いですが、ヘッドレストっぽいものもあり、肘掛けもあります。そして、南イタリアの強い日差しを防ぐ、優雅なカーテン付き。エアコンはありませんが、タイの鈍行よりも、気分良く乗車できるのではないかと思います。物売りは来ませんが。

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<やはり1両編成>MZ-3/28-105mm

今となっては記憶がほとんどなくて、画像のような1両だけだったかわかりません。まあ、決して長い編成ではないということだけは確実です。そう、今見ていてわかったのは、架線がないということですね。いわば気動車だけ。カラブリア鉄道もそうでしたが。

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2014年6月22日 (日)

カラブリア鉄道

南イタリアを旅していたとき、ふと、カタンツァーロという小都市に行ってみたくなりました。今でもそうかもしれませんが、「地球の歩き方・南イタリア」ではせいぜいナポリのあるカンパーニャ州とシチリア島、あたりまでは網羅していましたが、南部三州(プーリア、バジリカータ、カラブリア)に関しては記述がごくわずかでした。

その日はバーリの宿を朝早く出て、イタリア鉄道(fs)の鈍行に乗ります。ローマから北へは新幹線に相当するエウロスター、急行に相当するインターシティ(IC)などが走っていますが、カタンツァーロまではレッジョナーレだけです。やはり、南北の格差があります。一度、ターラントで乗り換え、レッジョ・ディ・カラブリア行きに乗ります。かなりの時間がかかりました。

到着したのは、カタンツァーロ・リドという駅で、海岸沿いにありますが、中心部ではありません。乗車券を見ると、カタンツァーロまでは、ここでICに乗り換えです。ICはすぐにやってきて、乗り込んだものの、あっという間に、カタンツァーロに到着しました。ここから中心部まではケーブルカーがあるのですが、なんと、土日運休という、日本では信じられない事態に。その日は日曜日だったのです。

タクシーもなく、しょうがないので歩き出しましたが、途中の山道でクルマが止まってくれて乗せてくれ、助かりました。

実はカタンツァーロ・リドからも交通手段はありました。それが、カラブリア鉄道で、略称FDC。なんの略かはわかりません。これに乗れば、中心部のカタンツァーロ・チッタまで来ることができるのですが、なんと、この私鉄も土日運休なのでした。

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<カラブリア鉄道>MZ-3/FA28-105mm

カタンツァーロにいても、特にこれといった観光資源がなく、カラブリア鉄道に乗ってみることにしました。ようやく月曜日になり、平常運転かと思いましたが、一部でストライキをやっているらしく、この時刻はカタンツァーロ・チッタとカタンツァーロ・リドまでの運行です。

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<車内>COOLPIX 880

それでもいいやと、乗車券を購入します。経営のうまく行かない私鉄だからか、落書きだらけの車両です。まあ、イタリアに限らず、ヨーロッパの鉄道は落書きとともにあるといっていいのですが、ここのはひときわ凄かった。

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<車内の刻印機>COOLPIX 880

車内には刻印機がありました。まるでバスのようです。イタリアではチケットを持っていても、刻印しないと罰金を食らう規則になっています。列車では普通これがないのですが、途中刻印機もないような駅に止まるからと思われます。

カタンツァーロ・リドまで往復し、午後はようやく動き出した、コゼンツァまでの往復を試みました。

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<やはり落書きだらけ>MZ-3/FA28-105mm

車両の方がちょっと異なります。でも、たった1両の編成です。

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<内部はイタリアン>COOLPIX 880

落書きされ放題の外部と違って、中は落ち着いていました。ここから絶景が続きます。その写真はないのですが。コゼンツァまでは、2時間半くらいかかりました。コゼンツァの駅で写真を撮っていると、駅員に肩を軽く叩かれ、ここまで写真を撮りに来てくれたように思われたようです。

戻りの列車でカタンツァーロに戻ると、すっかり陽は暮れていました。今、検索しても、カラブリア鉄道は出てこないんですよね。もしかすると、廃線になってしまったのかもしれません。

ちなみに、カラブリア州の州都はカタンツァーロです。

<2014/06/24追記>
もう10年以上前のことで、記憶が曖昧です。使用していたコンデジはIXYではなく、COOLPIXでした。
ネタがないので、さらに、昔の出来事を引っ張り出してきます。

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2013年6月24日 (月)

シンプル、美味い、でも高い

あこがれのイタリア料理。オリーブ油を使っている比率が高いにもかかわらず、なぜか日本人の舌に相性抜群。これにイタリアのワインを組み合わせると、もうその魔力には抗しがたいものがある。

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<パンと水>GR DIGITAL

料理が出てくるまで、パンで凌ぐ。ちなみに水は水道水のように見えるが、ミネラルウォーターを注いだもので、もちろん有料である。この時は、グラスワインしか頼まなかったが、あまり美味しいとはいえないイタリアのパンとともにワインを頂くと、待ち時間もそう退屈しないから不思議。

パンのかわりにグリッシーニという、プリッツ状のものが出されることもある。

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<カプレーゼ>GR DIGITAL

その名前の通り、カプリ島を意味する料理。カプリのあるカンパーニャ州で生まれた。トマトとモッツァレラを合わし、バジルまたはオレガノの葉をのせる。これをもちろん、オリーブ油と塩で味付けしただけのもの。

ただこれだけなのに、美味いんですよね。特に夏のイタリアで採れるトマトは本当に美味しい。

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<ポルチーニのタリアテッレ>GR DIGITAL

なんかほんの少しのようだが、皿が窪んでいてここに押し込まれていました。画像はパルミジャーノ・レッジャーノ(要するにパルメザンチーズ)はまだかかっていない状態。いやもう、キノコと相性抜群で、いうことありませんな。

この時は、昼食だったので、これで終了。夕食だったら、これにもう1品頼んでいただろう。

美味しいんですけどね。高いんですよ。今から2年ほど前のことで、1ユーロが100円を切るという円高時代のものでしたが、今ではこんな食事を気軽に頼めませんな。

これまで、バーミーの汁なしが美味いとか、ナムトックのスープが絶品だの書いてきましたが、一番好きなのは、パスタ類ですね。それもできるだけシンプルな、ポモドーロのスパゲッティとか、ペンネ・アラビアータとかをアルデンテで頂くのが一番かな。

シエナでスパゲッテリアというのがありました。シンプルにパスタ類のみ注文してもOKなとこで、味もそこそこイケてます。こんなのが、イタリア中にできればいいのに。ああ、イタリアに行けなくても、本格イタリアンをたまには食べたい。

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2012年6月 8日 (金)

洋の東西でのいらっしゃい

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<クアラルンプール>K7/DA21

看板オヤジとでもいったらいいのか。とにかくこういうもののある店には、何となく入ってみたくなってしまう。とはいえ、写真を撮っているうちは入ることはないんだけど。

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<シエナ>K7/DA21

一方、シエナの看板オヤジは、KLのと比べると、少しばかりすらっとしている。顔もちょっぴりイタリアの血が入っているようだ。

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