
<Eurostar>K-7/DA21mm
2011年の年末から翌2012年の年始にかけて短期間トスカーナを旅しました。
この年、12月23日(金)が祝日で土日と合わせて三連休となるため、例年よりも早く出かけることができたのですが、その後のイタリアのカレンダーをよく確認しなかったのが災いしました。
ローマに到着し、翌日にシエナに向かう25日のバスチケットを購入しに行ったものの、クリスマスのため全休が判明。急遽テルミニに戻りフィレンツェ行きのエウロスターのチケットを抑え、25日にフィレンツェ・サンタマリア・ノヴェッラ駅に到着。ここで気づくべきだったのです。

<カンポ広場>K-7/DA21mm
フィレンツェではSITA社がシエナ行きのプルマン(青い車体の長距離バス)を運行してます。フィレンツェにはすでに3回来ていて、このバスにはさんざんお世話になっていますので、乗り場も熟知していました。そして、バス乗り場に向かうと…。運休しておりました。
この時鉄道で向かうという発想が出てきませんで、タクシーに乗るという散財をしてしまいました。
さて、ホテルに落ち着き、遅い昼食です。しかし、ほとんどの店が閉まっていました。

<ポモドーロ>GR DIGITAL
ようやく見つけた店はスパゲッテリアという、作り置きのスパゲッティを出す簡易なところしかありませんでした。

<グラスワイン>GR DIGITAL
そういうところでもワインはありまして、一番安いものをもらいます。それでも、12ユーロもしてしまった。
この時まではクリスマス(Natale、国民の休日)休みは交通機関だけだと思っていたのですが、空いているのはタバッキという雑貨屋くらいで、飲食店までもが休むとは。
夕食もさんざん探し回ったのですが、結局見つけられず、エノテカという酒屋のようなところでパニーニという、イタリア風サンドイッチ2種とワインを買い込んで何とか凌いだ次第でした。

<ドゥオーモ>K-7/DA21mm
翌26日。今日はプルマンも動くだろうと、バスターミナルに向かいます。シエナもフィレンツェからの日帰りではありますが、数回来てますので、近くのコムーネ(地域共同体のような意味で市町村に相当する)である、モンテプルチャーノかピエンツァに行くつもりでした。
というか、このふたつのコムーネは奥まったところにあり、なおかつシエナ以外からのアクセスが悪いため、シエナに宿を取ったのです。しかし、無情にもプルマンは全休でした。
なんと、12月26日は「聖ステファノの日」ということで、これまた休日なのでした。

<ドゥオーモ内部>K-7/DA21mm
なんと、この日はシエナを出るすべがないことになります。唯一の手段は鉄道ですが、モンテプルチャーノやピエンツァには鉄道はありませんし、近くも通りません。
仕方がないので、シエナを観光することになりました。

<プップリコ宮>K-7/DA21mm
この日は共通入場券と単独の入場券を組み合わせて数か所を回りました。シエナに泊まっていたのでこれまでの日帰りでは見ることのできないところも回ることができたのですが。

<切り売りのピザ>GR DIGITAL
プルマンは休業でしたが、飲食店は開いていたようです。昼食は簡単に切り売りピザの「Spizzico」というチェーン店で、コーラとともに5.9ユーロ。見た目、チープですが割と美味かったです。

<アンティパスト>GR DIGITAL
夕食もなんとかやっているリストランテを見つけ、ようやく人間らしい食事をすることができました。
実はこの時期イタリア経済は破綻寸前で、EUから援助してもらうかどうかというところまで行っておりました。イタリア料理というとフルコースは前菜、第一皿、第二皿というようになっているのですが、地元のイタリア人でも前菜抜きで料理1品という人たちが多かったような気がします。
また、ローマでエウロスターのチケットを購入しましたが、チケットは券売機でも買えます。ですが、テルミニの券売機付近には怪しげな人物が待ち構えていて、操作法を教えようというのですね。絶対怪しいので、現金もクレジットカードもその場では出さずに、窓口で買いました。こういう人物はかつてはナポリ中央駅あたりでしか見かけませんでしたが。
日本もこんな風になっていくかもしれませんぜ。イタリアはその後回復したみたいですが。
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