モン族の村
以前訪れたチェンマイでは、ドイ・ステープ(ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ)に行くツアーに参加しかかったのだが、寝坊して結局不参加という羽目に陥った。なので、今回の旅ではこれにもう一度参加しようと思い、チャンクラン通りにある旅行代理店でドイ・ステープツアーに申し込んだ。参加費500バーツ。半日ツアーではあるが、これにはメオ・トライバル・ヴィレッジにも行くという。
そして当日。ホテルでピックアップされ、ツアーに向かう。日本人は自分が唯一の参加。英語によるガイドが同乗。まずは、メオの村に向かうという。ガイドによると「メオ」というのは、山岳少数民族で、中国などにも住んでいる苗(ミャオ)族と同じ。タイでは「メオ」と呼ぶらしいが、彼ら自身はモン(Hmong)と自称する。
ワゴンはドイ・ステープ方面に向かい、ぐんぐん高度を上げていく。ドイ・ステープを過ぎ、道は狭く急カーブが続く。やがてどん詰まりの未舗装路に入り、たどり着いたところが、ドイ・プイのモンの村であった。駐車場兼広場には民族衣装を着たモン族が遠巻きにこちらを見ている。ガイドは坂道を登りつつ、簡単な説明を。
<モン族とガイド>MZ-3/35mm/RVP100
ガイドはモンのおばさんを連れ出して、衣装の説明などを行う。坂道に並ぶ家はいずれも土産物屋を兼ねている模様。ここで取れるのかよくわからないが、お茶のパッケージや虎のペニス、刺繍など珍しいものが並ぶ。
このあと坂道をそぞろ歩きしつつも、ある地点でフリーとなり、時間までゆっくり回ることができた。なかなか押しつけがましいガイドではなく、英語もわかりやすかった。さあ、ここからが自分の時間。好きなだけ写真が撮れる。
<ひとり遊びの少年>MZ-3/35mm/RVP100
モン族は中国やタイだけでなく、ミャンマーやラオスにも住んでいる。特にラオスでは、パテト・ラオ側とCIA側双方がモン族を利用し、内戦ではモン族同士が戦うことにもなっている。内戦終了後はCIAやアメリカ軍に協力したモン族を粛正する動きもあったという。そんなこともあり、アメリカに移住したモン族はかなりの数に上るとのことだ。
<モン族の少女>GR1s/Neopan Acros
元々は、少数民族は豊かな土地に暮らしていたというが、次第に土地をタイ人に追いやられ、こんな不便なところで暮らすしかなくなったらしい。痩せた土地で自分たちに必要な農作物を植え、現金収入は土産物などわずかなものである。タイ人の経営する会社などで働けても、サラリーはタイ人のもらう額の数分の一とのこと。
<モン族の子供>MZ-3/35mm/RVP100
寄付を募る看板があり、ここに幾ばくかを入れてきた。その前にいたモン族の祖母と孫らしきひとにカメラを見せて撮らせてもらう。この村人たちの表情はいささか硬い。
ちなみに、ツアーでなくても、ドイ・ステープの麓あたりからソンテウがあるようです。ただし、人数が集まらないと借り切りになるので高くつくかも。自分はここを訪れたものの、特に観光的なものはなく、いささか引っかかるものが残りました。
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