カテゴリー「Sports」の12件の記事

2022年11月29日 (火)

自称セクシー

かすてら音楽夜話Vol.154

 

いきなりのRod Stewart(ロッド・スチュワート)、「Da Ya Think I'm Sexy?」(邦題「アイム・セクシー」)での始まりです。

この曲は1979年2月にビルボードHot100で4週連続の1位。そればかりではなく、母国イギリスのチャートでも1位となり、世界中でこの怪しげなロッドのしわがれ声が響き渡ったのですね。

Ms0015

さて、今回唐突にロッド・スチュワートを取り上げたかというと。現在進行中の2022FIFAワールドカップが理由ですね。

つまりですね、ロッドはかつてサッカー選手、もとい、フットボーラーだったのです(お忙しいと思いますが、おりんぴあさんフォローよろしくです)。

さて、この1979年、世の中ではまだまだディスコブームで、この曲もディスコ調です。それまでのロッドの経歴、Jeff Beck Group(ジェフ・ベック・グループ)~Faces(フェイセズ)という正統派ロックバンドのヴォーカルとしては、この曲はどうなんだという論調もあったようです。

しかし、すでにビッグな存在となっていたThe Rolling Stones(ローリングストーンズ)が「Miss You」をリリースし、Paul McCartney(ポール・マッカートニー)もWings名義で「Goodnight Tonight」をリリースしておりました。よりディスコサウンドを意識した曲ですよね。だったら、まあ、いいかくらいのものですかね。

これが、もしツェッペリンがディスコサウンドものを出していたら、大バッシング間違いなしでしたけど。

ところで、この1979年は国際児童年でもあったわけで、この年、ユニセフのコンサートが行われ、なんと、ロッドもこの曲で参加しているんですね。なんちゅう違和感やねん!

ちなみに、ほかの参加者はオリビアとかビージーズで、子供に害のなさそうな「Too Much Heaven」(邦題「失われた愛の世界」)などを演奏していたわけです。また、日本ではゴダイゴが「ビューティフル・ネーム」を協賛曲としてリリースしています。

 

ロッドはこれまで4曲をビルボードHot100の1位に送り込んでいまして、こちら、「Maggie May」が1971年にリリースした初の1位となった曲です。イギリスでも1位を獲得してます。

この時はフェイセズは活動中でしたが、当時からソロ志向はあったようで、フェイセズと並行してソロアルバムも数枚リリースしてます。このYouTubeの映像ではフェイセズ時代のギタリスト(ジェフ・ベック・グループでもベーシストのちギタリスト)、Ronnie Wood(ロニー・ウッド、ロン・ウッド、現ローリングストーンズ)を起用したアンプラグドのライヴですね。1993年の映像のようです。

ともかく、この「マギー・メイ」でロッドの知名度はぐっと上がったといえますね。

 

こちらは、1976年リリースの「Tonight's The Night(Gonna Be Alrihgt)」(邦題「今夜決めよう」)のプロモーションビデオです。この曲で2回目のビルボード1位を獲得しています。しかも、8週連続という。ただし、活動拠点をアメリカに移したため、イギリスでは5位止まりでした。

この音源は基本シングルと一緒ですが、最終盤の女性の声はこのビデオ用に入れられたものですね。いやー、ホントいやらしく映ってますよね、ロッド。

「Da Ya Think I'm Sexy」収録のアルバムは『Blondes Have More Fun』といい、邦題は『スーパースターはブロンドがお好き』というベタなものでした。アルバムジャケットは後ろ姿のブロンド女性の背中に手を回すロッドというものです。しかも、女性の服が大阪のおばちゃんじゃありませんが、ヒョウ柄です。

実際、ロッドは女性遍歴も派手で、4人の女性との間に8人の子供がいるそうです。こりゃ、ミック・ジャガーも顔負けですね。ちなみに、ロッドもミックも「Sir」の称号を受けております。

え?フットボールの話はどうしたって?

ロッドは父親がスコットランド系、母親がロンドン育ちで、ロンドンで生まれました。家業は新聞配達業だったそうですが、父親がいくつかのアマチュアのフットボールチームにかかわっていたそうです。当然ながら、幼少時からロッドもフットボールに親しみ、学校では中心選手であったようです。英語版のwikiではポジションがセンターハーフとなっていますので、今でいうミッドフィルダーですかね。ただ、当時の1950年代のフォーメーションと現代ではポジショニングなどはかなり違うと思いますので、何ともいえません。

さて、ロッドは学校を卒業後にロンドンのチーム、ブレントフォードFCのテストを受けます。日本版のwikiでは3週間ほどで退団とあるのですが。英語版ではテスト後にクラブからの連絡がなく、これを機に本格的に音楽の道に進んだという記述でした。

ちなみに、ブレントフォードFCは今でこそプレミアリーグに参加していますが、ロッドがテストを受けた時代は3部や4部にくすぶっていたようです。

なあんだ、といわれそうですが、日本でもJ3やJFLという下部のチームはあるわけで、そこにも当然プロがおります。もちろんイングランドはフットボール先進国ですからテストを受けただけでも、結構なレベルにあるのかも。

ロッドに限らずイギリスのミュージシャンはそれなりにフットボールの心得がありそうで、前述のロニー・ウッドはストーンズのライヴで降り注ぐ風船に対してヘディングをするシーンもあります(ツンツンヘアで風船を割るとか、くわえたばこの火で風船を割る)。ロッドもパフォーマンス中にキックを入れたりしますね。

また、FIFAワールドカップのイングランドの試合で、ミック・ジャガーが見に来たなんてこともありますよね。

ミュージシャンの才能と競技を伴う運動は相反する傾向がありそうですけど、ブラジル人は別かも。サンバの人とかリフティングが上手そうです。もしかしたら、マルシアとかサンバのお姉さんとかボールの扱いがとんでもなく上手かったり…なんてね。

さて、日本にとっては残念な結果に終わってしまったコスタリカ戦。でも、これがワールドカップですよ。

負けたからといってSNSに手のひら返しの投稿をしちゃったり、wikiのページを書き換えちゃったり。そのエネルギーをプラス方向に向けましょうや。最後まで楽しめばいいじゃない。どの国も通ってきた道なんだから。

ご意見、リクエスト、コメント大歓迎です。

人気ブログランキングに参加しています。バナークリックとフォローをよろしくお願いいたします。


音楽評論ランキング

 

| | | コメント (2)

2022年11月22日 (火)

どうなる、侍ブルー

2022FIFAワールドカップ(以下W杯)カタール大会が開幕しました。

日本にとっては初戦のドイツ戦、この結果でグループリーグの今後がある程度占えそうですが。

それにしても、開催国のカタールの初戦はともかく、AFCでFIFAランキング最上位のイランがイングランドにああした結果になるとは…。ま、そのあたりの詳しいことは、カタール滞在中のおりんぴあさんにお任せしましょう。

さて、今回のW杯カタール大会の出場国について、手持ちに画像があるものをぼちぼち紹介しようかというのが、この記事のコンセプトです。ほとんど意味ありませんが。

チュニジア

Tf1021

<ケロアン>MZ-3/Sigma20mm

日本はあの2002日韓W杯のグループリーグで対戦し2-0で勝利したという国ですね。チュニジアはベルギーと引き分けにとどまり、グループリーグ敗退となりました。

ちなみに、この時日本もベルギーと引き分けております。

フランス

Fe0329

<モンサンミッシェル>K-7/DA16-50mm

いわずと知れた前回優勝国です。W杯での日本との対戦は今のところありません。しかし、1998W杯フランス大会で日本はようやく初出場をはたしました。

イングランド

Fe2549

<ロンドン、ホースガーズ>K-7/DA16-50mm

こちらもまた、日本との対戦はW杯ではなし。イングランド代表の代名詞ともいえるのがベッカムですかね。ベッカムヘア、トレンドになりましたが、すでに20年経ってます。

メキシコ

Mx0268

<タスコ>MZ-3/FA28-105mm

メキシコもまたW杯での対戦はありません。しかし、1968年のメキシコオリンピックの3位決定戦でメキシコを2-0で下して銅メダルを獲得していますね。この時、ブラジルとも予選で引き分けてるんだな。といっても、当時は完全にアマチュアの世界。日本は釜本さんとか出てましたが、ブラジルはペレも出てないすね。

ちなみに、VWビートルが写ってますが、こちらメキシコ生産のビートルでタクシーです。助手席を取っ払って、客を乗せやすくしています。撮影時は2004年ですが、2003年まで現地生産されていました。だったら、今も走ってそうです。

モロッコ

Im0852

<シャウエン>MZ-3/FA50mm

モロッコも日本との対戦なしです。でも、旧宗主国のフランスへの移民も多くて、フランスサッカー界のみならず、フランスのスポーツ界に多数の人材は輩出していると思います。

あのジダンはアルジェリア系らしいですが、ベルベル人なんですね。

シャウエン、青く塗られた旧市街です。真夏でこんな感じ。これが白壁だったら目も開けてられんですね。

スペイン

Ib0718

<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>MZ-3/FA28-105mm

スペインもまた日本との対戦はこれまでありませんでしたが、今回のカタールでの予選最終戦に対戦しますね。

そして、U-24ではあったけれども、プロも参加した昨年のオリンピックの準決勝でスペインと対戦しております。両者ともその時のメンバーが今回の代表に選ばれていますね。

ポルトガル

リスボンのケーブルカー。ラヴラ線。<br><br><br><br><br><br><br>
Data:MZ-3/FA50mm/RVP F

<リスボンのケーブルカー>MZ-3/FA50mm

こちらも、W杯ではまだ対戦なしです。今や、クリロナのいる強豪国ですね。

あれは2001年のエヴォラでのこと。夜、部屋でくつろいでいるとにわかに歓声が街中から沸き上がったのでした。そういえば、ちょっと前にテレビでサッカーをやってました。それはW杯のヨーロッパ予選だったらしく、ポルトガルがオランダと引き分けたのでした。スコアまでは覚えていませんが、その予選でポルトガルはトップ通過。オランダは敗退でした。

でも、ポルトガル代表は日本ではなく韓国でグループリーグ敗退となったのでした。

その他、今回対戦するドイツはストラスブールからバスでライン川対岸のケールという都市に行っただけ。なんと、画像が見つかりません。すでにEUに加盟するフランスとドイツでしたが、ケールではなぜか酒とタバコが安く売られておりました。旅行者がすぐにわかるくらいですから、フランスから買いに来るんですかね。

アメリカもハワイなら画像があるんですが、本土はLAとヒューストンの空港のみ(それでも、入国扱いです)。割愛しましょ。

Tc0673

<フィレンツェ、ドゥオモ>K-7/DA21mm

あれ、常連のイタリアは?そうすか、ヨーロッパ予選敗退ですか。たくさん優勝しているのに。

そこで、一句。

イタリア人 今頃BARで 何想う

お粗末様でした。

てな記事を書いているところ、なんとサウジアラビアがメッシのアルゼンチンを破るという番狂わせです。めでたい、AFC勢の初勝利。やればできる!(by ティモンディ高岸)

ポイチ氏はじめ、代表の皆さんも励みになったことでしょう。決戦はすぐだ!

<2021/11/24深夜追加>
なんと、ドイツに2-1で逆転勝ち。よく耐えましたね。

でも、すぐにコスタリカ戦です。万全の備えでしっかりとグループリーグ突破をお願いしますね。

人気ブログランキングに参加しています。バナークリックにご協力いただけるとありがたい次第です。


海外旅行ランキング


カメラランキング


人気ブログランキング 

| | | コメント (4)

2021年7月22日 (木)

五輪都市

まったく憂鬱な国際イベントが始まろうとしております。一部の競技はすでに始まっているわけですが。

旅に出るようになってからは、休める時期がまるまるオリンピックと重なっていたわけで、特に今世紀に入ってからはリアルタイムで見てないことのほうが多いですね。

それでも、夏季オリンピックの開催都市にはいくつか訪れたことがあります。

Fe1071

<パリのカルーセル>K-7/DA16-50mm

第1回と28回の開催都市、アテネ。ま、第1回目は19世紀、1896年のことですが、28回目の2004年にはメキシコにおりました。日本の前評判はそれほど高くなかったと思いますが、連日の報道で大活躍というのはどうして知っていたのだろう。当時はPC持参ではないし、ネットカフェにも行くことはありませんでした。

カンクンの非ツーリスティックエリアにある日本料理屋でそこの女将が「体操男子団体が金を取りました」と伝えてきたのはよく覚えています。この年から女子レスリングが競技種目に入り、その後のメダル量産につながっておりますね。

ワタクシがアテネを訪れたのは2000年の年末から2001年の年始にかけてです。会場の建設など微塵も感じられませんでしたが。

第2回と8回の開催都市がパリです。これまた古い話で、当時の競技場などは現在も使われているような気もします。次回の第32回、2024年の時にはワタクシはどこの地にいることやら。また、コロナ禍で非常にリスクの大きいことが露呈されたわけで、次のオリンピックがこれまでのような形で行われるかもわかりませんね。

Fe2481

<ロンドンの街角>K-7/DA16-50mm

第4回と14回、30回と3回も開催しているのがロンドンです。2012年の時はタイにいて、タイのテレビではまずオリンピックの報道はありませんでした。なでしこジャパンがワールドカップに続く優勝かとちょっとだけ気になっていたのですが、タイとは関係ない外国の試合まではフォローしてないんだなと思いました。

この年、のちに行くことになるフランスからドーバー海峡を渡ってイギリスにというルートも頭をよぎったのですが、オリンピックで警戒が厳しくなるし、宿も取りにくくなるだろうと避けております。2014年に訪れることになりますが、「ロンドンアイ」と呼ばれる大観覧車がテムズ川近くにできていて、これがオリンピックの残していったものなのかと思いました。

Tc1753

<コロッセオ>K-7/FA35mm

第17回開催都市のローマ。こちらもオリンピック当時の建築物はどうなっているのか。おそらく今でも有効に使われていることでしょう。経済の破綻寸前といわれたこともあるイタリアですが、西ヨーロッパ諸国はサラエボのオリンピック遺構みたいなものは残していないような気もします。

また、マラソンのアベベが裸足で走った石畳の道は当時のままですね。

Mx0035

<先住民の踊り>MZ-3/FA28-105mm

第19回開催のメキシコ市。ここでは、開催に合わせて開通した地下鉄網が市民の足となっていました。でも、結構やばい乗り物なんですよね。

Tb013

<擁和宮>P-30/SMC A50mm

第29回開催の北京。実はこの時は中国に足を踏み入れておりました。もちろん、オリンピックは関係なく。

開会式の日には雲南省の景洪にいたんです。夕食を取りに食堂に入ったものの、店員が全員テレビに注目していてこちらはそっちのけでしたね。ま、料理は食べることができましたが。

その後、ラオスに抜けウドムサイというところのゲストハウスではちょうど日本とどこかの国のサッカーの予選が行われているテレビ中継をやっておりました。確かオランダ戦で負けです。メンバーには吉田麻也、長友、香川、本田らがいましたが。

なんでラオスで中継を見れたかというと、中国の衛星放送を受信できたからです。テレビを見るということはラオスのローカル放送ではなく中国やタイの放送を見ることなのでした。

ま、こんな具合で。前回の東京大会の時は甲州街道に出て選手が走るのを見た記憶があります。もっとも幼稚園にも入ってない時でしたが、いくつかそんな記憶はあるんです。市川崑の映画「東京オリンピック」も見に連れていかれたと思います。

つうことで、今回どんなドラマが待っているのでしょうかね。すでに選手らに感染者も出ているようなので、対戦型の試合では中止なんてこともあり得ますね。

別の意味で筋書きのないドラマですぜ。

| | | コメント (8)

2018年7月17日 (火)

ワールドカップで国民はひとつになるか?

Fe0978

<ノートルダム大聖堂>K-7/DA16-50mm

1か月にわたるFIFAワールドカップが終わりました。ベルギー押しでしたが、優勝はフランス。決勝も判官びいきといいましょうか小国のクロアチアを密かに応援していましたが、やっぱり総合力ではフランスなんでしょう。

Fe1036

<凱旋門>K-7/DA16-50mm

フランスの優勝は自国開催だった1998年フランス大会以来20年ぶりです。20年ぶりともなるとフランス国民は大熱狂だったようで、シャンゼリゼ通りに暴徒が現れたとか伝えられています。

でも、20年なんてまだいいんですよ。5回も優勝しているブラジルなんか1970年の優勝から次は1994年の24年というスパンでしたし、イタリアが3回目の優勝を決めたのは44年ぶりでした。

Fe0334

<モンサンミッシェル>K-7/DA16-50mm

それどころか、優勝にたどり着けない国もあるし、ワールドカップに出場したことのない国の方がたくさんあります。

フランス国民の皆様、しばしの間はこの優勝を楽しんでくださいませ。

それにしても現フランス代表のメンバー、移民二世、三世が多いですね。というか、圧倒的にブラックアフリカ系の方が多いです。

1998年の代表はジダン(アルジェリア系、ベルベル人)とあと数名がブラックアフリカ系でしたけど、ノルマン人あたりのメンバーの方が圧倒的に多かったです。

ま、ブラックアフリカ系の方が身体能力、運動機能に優れているともいえますが、確実にフランス社会では移民の割合が高まってきているんじゃないすかね。

ドイツ代表にもトルコ系やアフリカ系の選手がいますし。

Fe0959

<シャルル・ドゴール>K-7/DA16-50mm

フランス国民は先の大統領選で極右勢力にノーを突き付け、移民にも寛容な立場を打ち出したわけですが、数年前にはパリで何度かISのものと思われるテロが起きました。

また、近頃では肉屋を襲う事件なども起こっています。

ドイツと共にEUを維持していく国なんですが、国内では反EU、反移民といった極右勢力がじわじわ台頭してきています。移民が増えていくごとに国内ではモスクがたくさんできたりしていますが、はっきりと極右の立場を明確にしていない人もそういう状況を嫌っているような報道もありますね。

このワールドカップの優勝をきっかけに国がまとまっていくといいのですが、それとこれとは違うような気がしますね。

ま、ワタクシ的には旅行者としてできるだけ安全に過ごせる環境であってほしいです。テロなどもっての外です。

てなことで、マクロン様これからもよろしくお願いしますよ。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2018年7月 3日 (火)

終戦記念日

Ym0166

<シュェダゴォンパゴダ>K-7/FA35mm

8月15日のことではございません。2018FIFAワールドカップ、決勝トーナメントで日本はベルギーに惜しくも負けました。

でも、胸を張って戻ってきてください。ベスト8の壁はいつか破れますよ。

ま、世界の国と地域は200くらいあるわけでワールドカップ出場国は32のみ。出れない国の方が多いわけです。

考えてみればワールドカップ出場経験のある国を訪れたことは数少ないです。アジアであれば中国のみ。北米・中米であればアメリカとメキシコ。アフリカであればエジプト、チュニジア、モロッコ。ヨーロッパであればイングランド、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル、オランダくらい。

あのベルギーにはブリュッセルの空港のみ立ち寄ったことがあります。KLMでポルトガルを訪れた時、オーバーブッキングで今はなきサベナ・ベルギー航空に振り替えになり、ブリュッセルからTAPポルトガル航空でリスボンに向かいました。結構ショボい空港でしたが、今はだいぶ違うでしょうね。

上に国名を挙げましたけど、それでもアジア地域はワールドカップ出場未経験国の方が圧倒的に多いです。

タイやベトナムにはプロサッカーリーグがあるそうです。タイ人のサッカー選手は確かJリーグにもいるみたいです。それに、ラオスのチームには日本人選手がいるとかで。ミャンマーにはまだプロリーグはないみたいです。

タックロー(セパタクロー)だったら世界屈指の選手がやたらといそうですが。

Ck1792

<ティルパランクンドラム>K-7/DA16-50mm

インドもまだまだですね。イギリスの植民地だったというのに。ここで盛んなのはホッケーやクリケットですかね。国民性が合うんでしょうか。でも、サッカーのプロリーグはあるらしいです。

Tc0589

<フィレンツェ>K-7/DA21mm

ワールドカップ優勝3回を誇りながら、今回ヨーロッパ予選で敗退したイタリア。準優勝経験を持ち、ほぼ常連に近かったオランダも今回不出場。

ワールドカップ期間はほぼすべての国のプロリーグは休止されますが、出場しなかった国のサッカーファンはどこにはけ口を見つけていることでしょうか。

ちなみに日本のリーグですがJ1は休止ですが、J2、J3は試合やってますよ。

それにしても、一流アスリートのはずなのに、サッカー選手は見事に倶利伽羅紋々を入れている人が多いですね。日本選手の中にも数名いるんですよ。有名選手ではクリスチャーノ・ロナウドが彫ってないとのこと。なんでも、献血するのに不都合があるかららしいです。

日本も敗退しちゃったし、ワタクシ的にはタトゥー率の少ない国を応援したいですね。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月20日 (水)

2018FIFAワールドカップグループB

Il0927

ネタがないので強引に。

昨夜は日本中大興奮だったのではないでしょうか。最も冷めている人は現在船旅の最中と思われます。

それにしても、大会前の監督解任とその後の不振で前評判最悪だった「侍ブルー」ですが、見事にコロンビアに勝ちましたね。あと2試合何とかしのいでほしいです。そして願わくは決勝トーナメント進出できたらいいですね。

さて、32か国または地域が参加するFIFAワールドカップですが、4チームごとのグループリーグが8つ。その顔ぶれを見てみると、ワタクシ的にグループBに注目です。

いえ、なに、戦術的なことなんかじゃなくて、個人的に行ってみたい国が集中しているんですよ。

Mg0041

<マラケシュ>MZ-3/FA28-105mm

モロッコ、アフリカ代表とはいえ、ブラックアフリカでもなく、純粋アラブでもなく、マグレブと呼ばれる「陽の沈む国」です。街にはジュラバと呼ばれるフード付きの上着を着たねずみ男が多数。

料理はほぼタジンかクスクスですけど、どちらも当たりはずれがなくバリエーションが豊かです。そして、物価が安く、今のところ政治も安定しています。行きたいですね。

Ib0108

<セゴビア>MZ-3/FA28-105mm

スペイン。2010年の優勝国です。ヨーロッパの中では食事代が比較的安いらしいですよ。世界遺産もたくさんあるし、なんつってもハモンセラーノやハモンイベリコと呼ばれる生ハムは世界一の美味さです。

まだやったことがないのですが、スペインでバルを訪ね、ワインを1ショット頼むと、タパスというつまみが付いてきます。それを数軒巡ると、1食になるという。そして話好きなスペイン人は東洋から来たストレンジャーを見つけると、話し相手になってくれ、ワインとつまみをおごってくれるかもしれません。

でも、ハムですよ。かつてはイスラムに席巻されたこともあるってのに、禁断の豚肉です。地中海を挟みマグレブ諸国とは対立関係あるでしょうね。しかも、モロッコにはいまだにセウタとかメリリャなどの飛び地(植民地)があるんですね。

イスラムが残した影響は強く、スペインは純粋ヨーロッパとはいえないところも魅力ですね。ピレネーをこえたらそこはアフリカとはよくいったものです。

Im0231

<オビドス>MZ-3/FA35mm

ポルトガル。クリスチャーノ・ロナウドの国です。スペインとはお隣同士。かつてはその航海術を生かし、インド航路を開発し、世界中に植民地を持っていた国です。ま、没落国家ですね。

ここはイワシを炭火で焼く料理がレストランのメニューにも並ぶような庶民的なところですね。

その気になれば、モロッコ・スペイン・ポルトガルを1回で回ることも可能です。事実ワタクシは2007年にそれを実現しました。

ま、もう一つイランという国もありますが。イメージ悪いですが、国内には世界の半分といわれたイスファハンとかシラーズなどの美しいところもあります。残念なことにビールがありませんが。

他のリーグにはこうした観光国家が集まっているところはないですね。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年6月21日 (土)

ワールドカップの想い出

世の中ワールドカップ一色ですね。もちろんサッカーのFIFAワールドカップですが。ワールドカップ期間は6月あたりと決められているため、旅先での本戦の想い出ではありません。

Im0169

<発見のモニュメント>MZ-3/FA35mm

2001年の春、ポルトガルはエヴォラという地方都市におりました。エヴォラ大学という中世から続いている大学都市です。ここでアンコウを使った料理を堪能し、宿に戻りました。

ふと、テレビをつけると、サッカーの試合をやってました。あまり興味がなかったので、流す程度にしていました。試合が終わったようです。その瞬間、近くの部屋から大歓声が。なんだと、テレビをよく見ると、ポルトガルとオランダの試合だったようで、スコアまでは覚えていませんでしたが、ドロー、引き分けに終わったようです。

それでも、歓声が上がったということは、ポルトガルが有利に展開したということでしょう。どうやら、2002年のFIFAワールドカップ、日韓大会のヨーロッパ予選だったようです。本大会には、ポルトガルは出場し、オランダは予選敗退だったようです。

イギリスでも、ビッグ・ベンの対岸でシャッター押しを頼んだ男性がこちらの出身をきいてきて、「今度のワールドカップは日本でやるね」などといわれました。そのときは、「フットボール」という言葉が出たので、一瞬なんのことかわからなかったのですが。

Ym0310

<草サッカー>K7/DA21mm

アジアのサッカー後進国、日本。コートジボワールに逆転負け。次のギリシア戦はスコアレスドローと、瀬戸際まで追い込まれました。予選最終戦はコロンビアが相手。

なんか、決勝トーナメントに進めないと、暴動でも起きそうな感じですが、ワタクシ的には次で日本代表が自分たちのやりたいサッカーを見せてくれればよいと思っています。ジーコジャパンのドイツ大会の時には、がっかりでしたけど。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年3月30日 (月)

暴走バイクに出迎えられ

ようやくですが、年末年始の旅レポ開始します。

ベトナムに行こうと思ったのは、夏の旅の続きがしたくなったからかもしれない。まあ、続きというよりは、メコンの河口部を見たくなったのだ。

さて、ベトナム航空の共同運航便(機材は日本航空)でホーチミンのタンソンニャット国際空港に何とか到着した。それでもほとんど深夜である。何事もなくイミグレと税関を通過。両替を済ませる。このところの日本円の高騰でかなり得した気分である。

Md0008

<空港のディスプレイ>GR DIGITAL

宿に向かうためにタクシーを探す。だが見つからず、ようやく見つけたドライバーは30ドルもぼったくろうとする。しょうがないので、もう一度空港の建物に入り、プリペイドタクシーを利用しようとした。だが、係は「外で探すように」との一点張りで、らちがあかない。

もう一度、タクシー乗り場付近に行ってみる。そこには日本人の夫婦がいて、彼らもタクシーが捕まらずに困っているようであった。また声をかけてきたドライバーがいて、相場(80,000ドンくらい)よりも高かったものの、200,000ドンで手を打った。ただし、これで3名分ではなく、それぞれから200,000ドン取るのである。

もちろん、ベトナムでもタクシーはメーター制である。こんなに強気になっている訳はなんなのだと思っていたら、この日ベトナムとタイのサッカーの試合があり、引き分けたのだという。引き分けなんだが、これは意味のあることらしく、空港までやってくるタクシーはほとんどないとのことらしい。

これは帰国日に空港で出会った日本人に聞いたところでは、東南アジアのカップ戦、スズキカップでベトナムはタイにアウェーで勝ち、ホームでこの日引き分け初の優勝を決めたらしい。その日本人は空港からタクシーに乗ったものの、市内の中心で車が渋滞により動かなくなり、2時間我慢したものの、歩いて宿に向かったのだとか。

空港近くはこれが首都だとは思えないほどの暗さではあったが、順調に進む。やがてバイクが増えてくる。これは想定済みである。だが、交差点で信号待ちをするたびにバイクの数は増えていき、バイクに取り込まれるようになってしまった。それになんだか様子がおかしい。バイクに乗った連中は勤め帰りといったわけでもなく、旗などを掲げているし、ペットボトルの空瓶を二つ併せ持ち、それを叩いて騒いでいる。もちろん二人乗り、三人乗りは当たり前である。

Md0035

<翌日の街角にて>MZ-3/35mm/E100VS

この連中はベトナムの優勝に触発されて、出てきたらしい。市街の中心部に進むに連れて、ますますバイクが増えてくる。いずれも、勝利に酔いしれている。

それでも何とか、宿まで到着した。しかし、部屋の窓を通しても通りの騒ぎはいつまでも聞こえてくる。この喧噪に迎えられ、ベトナムに到着したのだ。もちろん、翌朝も通りの騒音で目を覚ました。まあ、馬鹿騒ぎは終わっていたのであるが。

Postscript スキャンはまだまだあります。とりあえず初レポートはこれで。ちなみに、メインカメラのMZ-3にはE100VSを使用。サブのGR1sに2本ほどEBXを使用したあと、Neopan Acrosに切り替えました。フィルムが足りなくなり、MZ-3にも2本ほどEBXを使いました。そして、GR DIGITALは、食事や室内で活躍。といった具合でした。

| | | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年11月18日 (火)

Olympic A Go Go

ご存知、北京オリンピックは自分の旅の期間まるまる行われている。開会式は、中国にとって縁起のいい数字8にちなみ、2008年8月8日午後8時より行われた。その時間はとあるレストランにいたのだが、従業員全員がテレビの前に勢揃いして開会式を見出す。何とか会計をすませて、宿に戻ってきたが、狭いフロントに黒山の人だかりであった。ここでも、開会式を見る人があふれていた。んー、部屋にテレビはあるはずなのだが。

Mk0894

<テレビでの開会式>GR DIGITAL

国の威信をかけたオリンピック。今回ばかりは、中国国内の少数民族問題を内包し、いっそう政治色の強いオリンピックであった感が強い。オリンピック中継は連日報道されていた。自分が中国にいる間に北島康介が金メダルを獲得したはずなのだが、そのシーンを見かけることはなかった。自分が見た範囲ではテロップが流れたのみである。それはたまたまなんだろうが。唯一見かけた日本人選手の活躍は、バドミントンのオグシオが中国ペアに敗れるシーンだけであった。

Mk0982

<スローガン>GR1s/T-MAX100

国の威信をかけたオリンピックにしては比較的地味なスローガン。だが、町のあちこちにこういったものがあった。

もちろん、国民の関心も高い。宿のテレビは中国各地の放送が入るようになっていて、これをチェックしてみると、すべてがオリンピック中継というわけでもない。まったく関係のない放送を続ける局もあったことはあった。また、開会式の間は町から人気がなくなるかとも思っていたが、出歩く人もかなりいた。関係ないという人もいたことに、ある程度ほっとした。

Mk0993

<オリンピック仕様のジャージ>GR DIGITAL

その後も旅を続け、ラオスに出てもオリンピック中継をやっていた。ラオスは中国に比べると放送局も少ないものの、いまや衛星放送を誰もが受信できる時代。受信料を払うとか専属の局と契約するとか、そういった煩雑な手続きはいっさいないのだろう。そうした面では日本よりも進んでいると感じる。

もちろん、ラオスの放送局もオリンピック中継を流していただろうが、ウドムサイで「今日本がサッカーをやっている」と言われ眺めた画面は、中国の放送であった。その後極端に情報が少なくなったものの、ネットカフェなどでチェックをしつつ旅を続けたのであった。同じアジアで行われているオリンピックであったが、まったく自宅で見ることなく終了してしまい、まるで遠いところで行われている一大イベントなのだと強く感じた。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月13日 (金)

続ローラン・ギャロス

テニスのフレンチ・オープン会場、ローラン・ギャロスにはいくつかのコートがあります。このうち決勝が行われるのは、フィリップ・シャトリエ・コート。元国際テニス連盟会長の名前を冠したコートです。もちろん、スタジアム付きで、ここだけは公開されていません。ただし、スタンドの途中までは登ることができて、覗き窓のようなところからはコートの一部がちらりと見えます。ここができたのは、1995年のことなので、ボルグやレンドルはプレーしていません。

If1741

<フィリップ・シャトリエ・コート>MZ3/35mm/Fujicolor Superia100

ここに隣接するコートが、スザンヌ・ランラン・コート。スザンヌ・ランランとは1920年代に活躍したフランス人女子選手。フレンチとウィンブルドンシングルスとダブルス6勝ずつ。つまり、24タイトルも取っています。ここには、スタンド部分に入場可能でした。

If1734

<スザンヌ・ランラン・コート>MZ3/35mm/Fujicolor Superia100

正面のレリーフがスザンヌ・ランランです。その他、No1コートも、入場可能。まあ、これらがスタンドを持つ重要な選手が登場するコートですね。しかし、大会の本戦はシングルスで128選手つまり1回戦では64試合行われるため、これらのコートだけでは大会運営ができません。さらに付け加えると、シングルスには男女双方があり、これに加えてそれぞれのダブルスとミックス・ダブルスの試合もあります。そのため、スタンドのないただの番号だけが振られたコートも存在します。こんなところでは、大会のない日でもジュニアたちが練習していました。

続きを読む "続ローラン・ギャロス"

| | | コメント (4) | トラックバック (0)